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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

『震える牛』、リアルさが・・・(その3)

2013-12-07 | やりきれません
(つづきを転載)「この焼きおにぎりは、メニューの中でも添加物が少ない部類です。だから食べさせていただきました」「おにぎりまで?」「3個で250円ならば原価は80円程度。間違いなく古々米が原料です。古いコメに乳化成分、ブドウ液糖、増粘多糖類を加えていなければ、とても食べられるシロモノにはなりません」「でも、海鮮サラダなら大丈夫でしょ?」 鶴田が小エビの載った皿を差し出すと、小松は強く頭を振った。「次 . . . 本文を読む
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『震える牛』、リアルさが・・・(その2)

2013-12-05 | やりきれません
(つづきを転載)「代用肉ってなんですか?」 必死に口元を覆いながら尋ねると、小松は頷いた。「食用油を抽出したあとの脱脂大豆を原料にした肉のようなシロモノです」 小松は素早く手元のファイルをめくると『特製ハンバーグ』と書かれたページを指した。「脱脂大豆に亜硫酸ソーダ水溶液を混ぜ、亜硫酸ガスを加えると、繊維のような形をしてたんぱく質が生れます」 書類を指しながら、小松は淡々と説明を続けた。鶴田は首筋に . . . 本文を読む
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『震える牛』、リアルさが・・・ (その1)

2013-12-04 | やりきれません
 食品偽装問題についてのニュースはもう賞味期限切れか、何かしらの罰を受けたという企業の名も聞かない。結局、高いお金を払ってまがい物を食べさせられたお客がバカを見ただけ、ばれてもお咎めなしの“やり得”とはあきれた話である。   ちょうど食品偽装が話題になったころ読んでいた本が、相場英雄著『震える牛』という文庫本だった。巻末の解説には【「食の安全」への背信。地域社会 . . . 本文を読む
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晩秋の山陰路(その2)・・・

2013-12-01 | 
 前夜は宿までのルートを間違えて、あっちこっちさまよったあげく、宿に二度も電話してようやく到着というありさま。ネットで地図を印刷していたのだが、日が暮れた見知らぬ土地では国道を外れるともう分からない。 ババ友たちの道路ナビはほんとにいい加減だ。「みんな道路標識をしっかり見ててよ」と言ってあるのに、行き過ぎてしばらくしてから「あっ、その地名ならさっきあったよ」である。あっちだこっちだといい加減なこと . . . 本文を読む
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