つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

晩秋の山陰路(その2)・・・

2013-12-01 | 

 前夜は宿までのルートを間違えて、あっちこっちさまよったあげく、宿に二度も電話してようやく到着というありさま。ネットで地図を印刷していたのだが、日が暮れた見知らぬ土地では国道を外れるともう分からない。
 
ババ友たちの道路ナビはほんとにいい加減だ。「みんな道路標識をしっかり見ててよ」と言ってあるのに、行き過ぎてしばらくしてから「あっ、その地名ならさっきあったよ」である。あっちだこっちだといい加減なことを言うババ友ナビはもう無視。「とにかく今来た道を元に戻ろう。そして目印になる大きな建物のところから出直そう。9号線を絶対に外れないで!」と私。外は真っ暗で気ばかりあせる。予定より1時間近く遅れて宿に到着、ヤレヤレ。 

 今日は絶対の自信を持ってナビしなきゃーと、昨夜はずっと地図とにらめっこ。朝食をすませ、9時過ぎに出発。「今日も絶対に9号線を外れないで」と言うのに、交差点に出くわすと曲がろうとするので「曲がるなー!」
 
松江市街にある松江総合体育館を目当てに行けば、あとは大根島から境港までは1本道だ。大根島まではスムーズに行けた。ところが島の中の道は分かりにくい。「ここからどう行くの?」と言うので、「私の担当は9号線まで、あとは責任は持たないよ」と言って知らん顔。
 
大根島にはぼたん園がたくさんあって間違えて入ってあわてて出たりもしたが、ようやく目的の『由志園』に到着。入場料は大人600円。昔の武家屋敷を思わせる古式ゆかしい門を入ると、情緒あふれる美しい庭園へと小道が続く。菰をかぶった寒ぼたんが冷たい風に晒されている。ぼたん館には目も鮮やかな色とりどりのぼたんの花が咲いていて、しばし甘い香りに酔いしれた。
 

 庭園に出ると紅葉が真っ盛り、その美しさに「わあ、きれい。すばらしい!」と感嘆の声が続く。紅葉見物は3年ぶり。
東日本大震災の前年の秋、安達太良山など会津地方へ紅葉見物に出かけて以来である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 箒目も美しい静かなたたずまいの庭、心が洗われるようである。
 
 燃えるようなドウダンツツジの紅葉
 
 
 
庭園の中ほどに、ぼたんの花びらで染めた華やかな色合いの小物類や袋物、ぼたんの苗木を売っているわらぶき屋根の店がある。ぼたんの苗木がほしいが、ベランダでは無理なので造花を買った。
 
 
これで4100円、普段ならもったいないからと絶対買わないが、旅に出るとついつい財布の紐がゆるむ。柔らかい布で作ってあり、やはり100円ショップの造花とは違う。
 今
回の旅は「“汚いババ”がきれいな花を愛でる旅」とでも言おうか。あわただしい世俗を離れて自然の美を堪能、心がほっこり温かくなった2日間だった。

 
最終地は鳥取県境港市。小雨の降る中、話の種に水木しげるロードを散策。「ゲッ ゲゲゲのゲー 朝は寝床でグーグーグー……」という歌の出だしくらいは知っているが、あまり興味がなかったので、こんなにたくさんの妖怪がいるとは知らなかった。
 
 
これでも半分くらいか。商店街の両側にある像はみんな小さいが、誰でもが知っている「ゲゲゲの鬼太郎」「ねずみ男」「目玉おやじ」の像は大きい。小さな子どもや若者が楽しめるロードである。 

 小雨が降っても観光地に着くと止む。日ごろの行いがいいとは言えないババなのに、何とかお天気にも恵まれ、道に迷ったくらいで大きなアクシデントもなく、いい旅ができた。予算は1人1300円の払い戻し。みんな楽しかったと喜んでくれて幹事役のババも一安心。さて、次の旅は来年4月。それまで1人も欠けることがないようにと願いながら…。 

 私は別の友人宅へもう一泊。みんなは1泊2日なのに、私だけは3泊4日の旅となる。楽しかった!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 晩秋の山陰路(その1)・・・ | トップ | 『震える牛』、リアルさが・... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
秋好中宮? (sirousagigamanoho)
2013-12-01 17:15:41
紅葉のあまりの見事さにしばし見とれる。桜も良いがモミジの照り映える風景にうっとり。
きめこまやかな日本の雅!写真の腕が一流のオールドレディさまにかかればたとえ妖怪といえども何となく奥ゆかしのはもっとも、一人合点してにやにや。
楽しく有意義!?な道中記しっかり忘れず次回まで期待しています。
老女の実力万歳
返信する
Unknown (オールドレディー)
2013-12-01 19:02:42
★sirousagigamanohoさま
赤、黄の落葉が絨毯を敷いたような庭。真盛りは過ぎても燃えるような赤に黄色、緑が織りなす風情は十分に心の糧となりました。これほど立派な庭園とは想像以上でした。
ババ友女子会の面々は老体でも口だけは達者、車中のにぎやかなこと。よく食べて、よくしゃべり、よく笑い、パワー全開。多分、みんな帰宅してどっと疲れが出たのではないかしら?
気心の知れた仲間での旅は楽しいですね。
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事