良くも悪くも、さすが外国！・・・

　いずれの国にもバカ親はいるものだが、これは前代未聞の事件である。『生後２カ月の娘を滞在先のホテルの電子レンジに入れ、やけどを負わせたとして、テキサス州ガルベストンの大陪審は父親（１９）を子どもに対する重傷害罪で起訴した。同罪は５年から９９年の懲役刑になるという。彼は家族とともにテキサス州ガルベストンを訪れていた時、ストレスがたまり、娘を電子レンジに入れ、顔と手に複数のやけどを負わせたという』。
　アメリカの刑罰の重さは日本とは比べ物にならない。この事件のように、５年から９９年の懲役刑など、禁固百何十年というのも過去にあった。人間の寿命から考えて、到底服役の可能性はゼロであるにもかかわらず、こういう求刑をするということはその罪の重大性を示唆しているのであろう。日本でも幼児を対象の性犯罪者にはこのくらいの厳しい刑罰を科すべきだ。

　『オーストラリアの１８歳の男性が小学校時代のいじめが原因で重い精神疾患を患ったとしてニューサウスウェールズ州を訴えていた裁判で、州最高裁は１４日、いじめを放置した学校側の責任を認め、州政府に対し１００万豪ドル（約１億円）以上の賠償を命じる判決を言い渡したという。州最高裁は判決で、「学校側は生徒を守る義務を果たさなかった」と認定し、州政府に対し２１万３０００豪ドル（約２１００万円）以上の慰謝料のほか、生涯賃金相当額の支払いを命じた。支払総額は１００万豪ドルを超えるとみられる』。
　日本でも昨年は、いじめによる自殺が相次ぎ大きな社会問題となった。しかし日本では、たとえ裁判に至っても必ずしも納得のいく判決とはならない。昨年１０月、いじめを苦に自殺した福岡県の森啓祐君（当時１３歳）の例では、校長や教師に対しては戒告や減給、そして教育センターでの期限付きの研修などの軽い処分で事態を収拾している。わが子を失った悲しみは金銭で癒されるものではないが、判決内容によって、事の重要性が大きく問題視され、責任の所在が明らかにされるだけでも救われるのではないだろか。
　その後、森啓祐君の母親は全国の学校を回り、遺書を読み聞かせ、いじめの根絶を訴える運動をしているという。

　これもまた前代未聞の話である。『ワシントンでクリーニング店を営む韓国系移民の一家を相手に、「法の守護者」である裁判官が約６５００万ドル（約７８億円）の賠償を求める訴えを起こした。原告の男性は２００５年５月、この店でズボンの寸法直しを依頼。受け取りに行ったら店が紛失していたという。怒った男性は、「満足保証」「当日仕上げ」との看板を店が掲げていたことを根拠に訴えを起こしたというのである。
　請求額の内訳は、累積１万４４００件の消費者保護法違反があったとして、１件１５００ドルの違反金を一家３人分、慰謝料５０万ドル、週末に自宅から離れたクリーニング店に行くためのレンタカー代や原告本人が務める弁護費用など。店側は１万２０００ドル（約１４４万円）での和解も申し出たが、男性は応じなかったという。地元では被告の一家に同情が集中、弁護士事務所が寄付を受け付けるホームページを立ち上げたとか』。なんともメチャクチャな話だが、いかにもアメリカ的である。

　最後は、日本では到底容認されないだろう話。
『フランス大統領選で当選したニコラ・サルコジ氏の妻セシリアさん。サルコジ氏が公私両面で頼りにする相手だが、駆け落ち騒ぎを起こすなど、奔放な行動が何かと話題になっている。今回も投票を棄権した。当選当日に行方をくらまし周囲をあわてさせた。ファーストレディーなどごめんだと言う。などなど、とかく話題の多い女性らしい。２人は不倫愛をつらぬき、双方の離婚の末、再婚したといういわくつきの夫婦。その上、２００５年セシリアさんは支持者の実業家とニューヨークに駆け落ちし、翌年、２人はよりを戻し現在にいたっているという』。
　こういう人物を大統領に選ぶとは、とかく外国人は私生活のことには寛容であるが、フランス人のおおらかさには脱帽。

世界中どこでも色々あるもんだ。（ネット新聞国際ニュースから）