昨日１５日は年金支給日。早朝から、入金されているかどうか口座を確認をするように、とニュースで何度も聞かされれば不安に駆られたお年寄りもいただろう。私も、いつもは支給日だからといってわざわざ確認には行かないが、たまたま郵便局へ用事があったので、ついでに銀行へ寄って通帳記入してきた。
年金の個人情報流出が発覚してから初めての支給日とあって、ＡＴＭコーナーはジジ・ババたちの行列だ。虎の子の年金が消えてはいないか心配になって駆けつけたのだろう。それにしても、安倍首相は第１次内閣の「消えた年金」に続き、年金問題で二度も悩まされることになろうとは、よくよくついてない御仁だ。安保法制批判で大変な時期に、年金が振り込まれていないという事態が発生していたら大変なことになっただろうネ。
ところで、平成２７年４月から支払われる年金額からは３月までの額に比べ、＋０.９％の増加となっているのをご存知だろうか。だが、増えるのは有難いと喜んではいられない。昨日届いた介護保険料通知書を見てびっくり。何と前年度額より１２.９％増となっている。介護保険料が上がるとは聞いていたが、これほどとは…。スズメの涙ほどの年金増はどこへやら、プラスマイナスゼロどころか大幅負担増にガックリ。
また、先日届いた市・県民税の口座振替通知書を見ると、昨年度よりほんのわずかだが減っている。毎年収入額は変わらないのになぜだろうと、２６年度の確定申告書を出してみた。公的年金のほかに個人年金があり、確定申告をすると源泉徴収されている税額から４２,０００円ほどが還付されるので、毎年ネットから申告している。それを見ると、２６年度の社会保険料が２５年度より２５,０００円ほど増加したため、控除後の所得金額が減ったので市・県民税が減額されたのである。こっちが増えればあっちが減る、それでバランスが取れているとしても、これからも負担増は免れないだろうネ。
余談だが、個人情報流出にからんで全国で不審な電話が相次いでいるそうで、実際に詐欺被害に遭った人もいるという。神奈川県内に住む７０歳代の無職女性が同機構とよく似た名前の架空の団体職員を名乗る男などから不審な電話を受け、キャッシュカードをだまし取られたという。報道によると、情報流出が発覚した６月１日から５日にかけて女性宅に実在しない「国民年金機構」の職員を名乗る男などから、「あなたの個人情報が流出している」「キャッシュカードを預かる」という電話があった。女性は８日、自宅を訪れた男にキャッシュカード４枚を手渡し、翌日知人とともに口座を確認したところ計約３００万円が引き出されていたという。警察庁によると、当件に関連する詐欺事件が確認されたのは初めてだという。
この手の詐欺に注意するようにと、連日連夜、新聞やテレビでうるさいほど警告されているのに、なぜ、引っ掛かるのだろうネ。７０歳代といえばそれほど耄碌する年齢でもあるまいに、よほど人を疑う事を知らない人なんだろうね。こういうお人よしの人がだまされるのには、多少同情はするが、欲の皮の突っ張った人がだまされるのには、持たざる者の僻み根性で「馬っ鹿じゃないの」と言いたくなる。
先日、岡山県で発生した特殊詐欺事件は、社債の取引を装う特殊詐欺で岡山市の８０代女性が計１億７千万円をだまし取られていたという。県警によると、１人の特殊詐欺被害では県内最高額だとか。
あるところにはあるもんだネ。でも、どんなに金があっても、もう８０代では現世で使いきれるものでもなかろう。ましてや、あの世に持ってゆくことはできない。なのに、欲の皮を突っ張らかしてこのザマだ。恥ずかしいと思わないかネ。
慾深、注意散漫、お人よし、どんなに条件揃っていても、しっかりご意見番が見張ってくださるので、本当に心強い。
ただお上からの個人負担額増額のお達しは届くことはありませんがね。
儲け話に引っ掛かるのはほとんど高齢者、もう棺おけに半分足を突っ込んでいるような年で、なぜ欲を出すのでしょうね。
億単位の金があればもう十分だろうに、こういう人の気持ちはとうてい理解できません。私ならあるものを抱え込んで減らさないように努力しますけどね。
まあ、あるところからとって世の中の金回りをよくするのもいいですけど…。