つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

政権交代から、はや3ヶ月・・・

2009-12-14 | どうでもいいことですが
 昨今、各省庁や会計検査院が、進んで “無駄遣い”を公表し是正しようという気運が高まってきたことは、ひとえに政権交代のメリットかと…。長期政権で栄耀栄華を極めてきた自民党でさえ、信じられないようなケチケチ作戦を実行しているご時世だ。日本を世界一の借金大国にした政治家・官僚たちもようやく目覚めてきたのであろうか。
 
 外務省は海外勤務職員の「在勤手当」について、2010年度の予算299億円で各地の生計費の調査を行い、11年度以降に見直すとの方針を報告書にまとめたという。これは岡田外相の指示でチームを作り見直し作業を進めていたそうであるが、実際にどこまで切り込めるか不透明だという。だが、やらないよりはマシ。  
 また、与党3党は7日、国会議員が国会の公務で海外に派遣される際、(1)航空機のファーストクラスの使用をやめ、ビジネスクラスにする。(2)在外公館から食事や車などの便宜供与を受けない―の2点の導入を目指し、野党側に提案するという。これは、民主党の小沢幹事長自らが国民新党・社民党を訪れ了承を得たそうである。経済情勢が厳しいだけにこの経費削減は大いに結構。 
 ところがこの案は、昨年夏に、自民党の「小泉チルドレン」の小野次郎前衆院議員など、当時の1年生議員が作っていた「税金の無駄遣いを1円たりとも許さない若手の会」が提案したものだが、当時の党幹部によって潰されたという。
 同会は昨年6月、07年度の衆議院の海外出張旅費は1億4000万円だったが、これらをファーストクラスからビジネスクラスに格下げするだけで「3000万円以上も節約できる」と試算。衆参合わせた節約効果は、年間5000万円に上ると弾き出したという。そして、これを当時の自民党議運幹部に提案したところ、「私は賛成できない。体が持たない。言い出した若手が行く時にビジネスを使えばいい」と言い放ったというのである。どこのどいつだ、責任者出てこいッ。 といっても、この幹部は今年夏の総選挙で落選したそうである。ざまぁ見ろっ!  
 だが、こういうことを言いそうな人物はおおよそ見当がつく。会議場の最上段に鎮座まします元総理たち、そして元閣僚や派閥の長などの老いぼれ狸どもであろうが、この人たちが居座っている限り、たとえ優秀な若手がいてもなかなか出番はやってこないだろう。そうでなくてもイメージの低下が激しい自民党だ。こういう古狸どもは早々に“カチカチ山”に帰っていただこう。まあ今の自民党では、国民がどんなに民主党政権に不安を抱こうとも、当分は政権交代はあるまいと確信する。
 今、自民党で注目されるのは小泉二世くらいなものだろう。昨日行われた彼が案内する海上自衛隊横須賀基地見学ツアーは抽選で100倍以上の倍率だったそうだ。これは自民党が党勢回復につなげたいと、知名度のある議員が地元を案内する社会見学ツアー第1弾だとか。基地内を見学した後、小泉議員と安全保障などについて意見交換を行ったそうだが、好評だったという。だが、これが他の議員だったらどうだったろうか。第2弾も倍率の高い抽選が見込めそうな候補者がいるだろうか。(失礼!) 

 ところで、民主党議員143名を含め、総勢600名で“中国詣で”をした民主党の小沢幹事長、一度にこれだけの国会議員が留守をしてもまったく支障がないとは日本ならではの珍妙な光景だとある新聞に書かれていた。お一人様一律約20万円という費用は自腹だそうだ。どうりで新人議員の横粂さんが「小遣いが6000円しかありません」と嘆いていたのもうなずける。この大名行列で一体何を得て帰国したのだろうか。
 党内は小沢さん、政府は鳩山さん、両輪が上手く回転してこその政権交代で、昨今の鳩山さんをめぐる諸問題もさることながら、国民新党や社民党に指導権を握られたかのような民主党に少々期待はずれの感を強くしているのは私だけではあるまい。
 3ヶ月を経て、安定するにはまだまだ道のりは遠いだろうが、国民は、それでも自民党よりはマシ、そう思っているはずである。だが、あれほど支持率の高かったオバマ大統領でさえ、昨今は50%を切りつつあるという。人心を掌握することは難しいことですね、鳩山さん。 
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6 コメント

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もっともで~す・・・拍手 (Qちゃん)
2009-12-14 16:58:45
 歯切れの良い・・・アネサンの生まれは・・江戸っこ・・? いやさ・・岡山ですか・・・!
 いまは、すごく政治判断のネタが満載です。
アネサンのご意見番を聞かせて下さいm(_ _)m
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Unknown (オールドレディー)
2009-12-14 17:53:21
♠Qちゃんさま
もう怒り狂うことの多い昨今、このブログがなければ私はストレスできっと病院行き?
ありがたいですねえ、こういう場があることは…。でも、これが政治家たちの目についてくれればもっとうれしいのですがね。

でも、考えてみれば誉めてあげたいことが一つもないって、どういうことでしょうかね。

いつも読んでくださってありがとうございます。
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Unknown (Unknown)
2009-12-14 20:59:13
出発前マスコミに
横粂「コートありません」
記者「北京は-5℃ですよ大丈夫ですか?」
横粂「大丈夫です!」

と行っていたのに北京2日目にコートを着ながら
夜の街でサソリを食べていた
北京でお小遣い6000円の中からコートを買ったのでしょうか?
全身マッサージとカラオケも行ったと本人は言ってたけど
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Unknown (オールドレディー)
2009-12-15 12:35:13
♠Unknownさま
ほんと、コートきてましたね。
まあ、本当に6000円だけで行ったとは思いませんが、中国1元は日本円13円、6000円は中国では約461元だそうです。
ちなみにカラオケは20元、全身マッサージは60分で100元くらいだそうですから十分遊べますね。

私も上海に行ったとき何でも安いなあと思いましたよ。東南アジアでは少ないお小遣いでも大丈夫みたいですね。今は韓国がすごくお得な国らしいですよ。
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中国 (おくだっち)
2009-12-16 09:17:50
頭脳は先進国並みで国力は日本より数十年遅れている。
国の歴史は一番古いといっても過言ではない。

コピー能力に優れていて、国自体がそれを罪悪とは感じていないようですし・・

地球環境の異変を大洪水などで実感していても他国に追いつく経済力を得るために、膨大なエネルギー使用を認めるように主張する。

共産主義から自由主義へ変じたが、底辺の人民の考えや暮らしは昔も今もほとんど変わらない。

不思議な国ですね。 
その考え方の源が何か追求できるのなら政党として現地を訪れる値打ちはあるかも知れません。
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Unknown (オールドレディー)
2009-12-16 09:36:12
♠おくだっちさま
中国という国は本当に不思議な国だと思います。
貧富の差が激しいのはインドと同様、上海の町を見た時、表の顔は世界有数の経済の町でありながら1本道を裏へ入れば真逆の汚い貧しい町です。こんな差が当たり前とされ、国民は不満を持っても声に出せないのでしょうか。日本のように国民の気持ちを…、なんてことはありえないのですね。
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