つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

時事せんりゅう・・・

2018-01-05 | 私事ですが

 

 12月31日のわが購読紙1面掲載の「滴一滴」から。
 ユーモアでくるんだ皮肉や感動が、折々の出来事をよみがえらせてくれる。本紙ちまた欄の「時事せんりゅう」を通し、この1年を振り返ってみた。
 今年最も話題を呼んだ人物といえば、やはり米大統領に就任したトランプ氏だろう。<大統領令にハートのエースは出てこない>。次々切られる危ういカードに世界が揺れ続けた。
 その大統領選では、ロシアによる干渉疑惑も言われる。トランプ氏側近のフリン大統領補佐官は、ロシア側との接触などに絡んで辞任した。<ロシアとのフリンがばれて辞任劇>
 日本では政界や芸能界の不倫疑惑がにぎわせた。<政治家はセイの勉強勘違い>。企業の倫理感も問われた。製品の検査データは<大企業むかし改善今改ざん>。ものづくりの誇りはどこに。
 衝撃だったのが新幹線の台車の亀裂だ。破断までわずか3センチ。高速走行だけに脱線でもしていたらとぞっとする。<新幹線安全神話に亀裂あり>。度重なる異変の察知を生かせず、どこがプロなのか。「乗客の安全第一」が泣こう。
 こちらの高速走行には興奮した。陸上男子100メートルで、桐生祥秀選手が日本人で初めて「10秒の壁」を破り、9秒98の日本新記録を樹立した。<おめでとうジェット桐生急上昇>
。迎える新たな年も、この勢いにあやかりたい。
 時事川柳とは、政治、経済、社会、風俗、芸能、スポーツ等など、その時々の旬なネタを詠んだ川柳のこと。要するに新聞に載っていることはほとんど時事川柳のネタになるそうである。
 だが、こうしてみればうれしいことやおめでたいことを詠んだ川柳は少ないように思う。もっともコミカルで皮肉を込めた川柳の方がおもしろいのは確かだし、みんなに受けるのだろう。
 川柳にはあまり興味がなかったが、週に1回掲載される「時事せんりゅう」を読んでいると、よくこんなおもしろい句が詠めるものだと感心する。
 昨今は「サラリーマン川柳」「シルバー川柳」などのコンクールはもう恒例になっていて、それらのどの作品を読んでも笑いなくしては読めない。
 川柳を詠むにはウイットやユーモアに富んだ人でなければおもしろい句はできないだろうと思う。ちなみに、「ウイット=その場に応じて気の利いたことを当意即妙に言う才知。機知。とんち。 ユーモア=思わず微笑させるような 、上品で機知に富んだしゃれ。 エスプリ=気がきいていること。機転」。要するに、川柳を詠むには知性とともにウイットやユーモアに富み、感性豊かな人でなければおもしろい句は詠めないということで、ババのようなバカやアホではとうてい詠めないのだと納得した。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 穏やかなお正月です・・・ | トップ | 「われは昔のわれならず」・・・ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。 (sirousagi gamanoho)
2018-01-05 14:44:40
とんでもない。
オールドレデイさんの一刀両断、返す刀で相手をぎゃふんの見事な筆さばき。
五七五に慣れれば一瞬に一流川柳作家誕生!間違いなし
お題はたっぷり手持ちの世相批判、是非挑戦してブログぺーじへ。
楽しみに待っていますよ
定型詩は短歌でも俳句でも川柳然り慣れが一番、数うちゃ当たるでsirousagiは臆面もなく短歌擬きを楽しんでいます
頭の体操にピッタリです。
返信する
Unknown (オールドレディー)
2018-01-05 18:55:05
★shirousagi gamanohoさま
若いころ、啄木の「一握の砂」や藤村、白秋の詩集に夢中になったことがあり、でも口ずさむことができるものも多々あります。
それらに感化されて、我流で短歌を詠んでいたことがありますが、それこそ知性や感性、豊富な語彙に豊かな経験、生半可な頭脳ではとても無理と悟りました。
時折、suri-ribaさんと交わされる歌は、お二人ともなにかの歌集から引用したのかと思うほどすてきです。
脳の劣化は如何ともしがたく、お題があってももう何も浮かんできません。
今年もよろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

私事ですが」カテゴリの最新記事