造反議員の復党に、岡山弁で苦言・・・

　郵政造反議員の復党が決定し、先日それら議員の記者会見の様子をテレビで見た。それぞれが復党を希望した理由を述べていたが、「かならずしも郵政民営化に反対ではなかった」など、この期に及んで白々しいにもほどがある。国民の５０％以上の国民が反対しているということをどう思っているのだろうか。
　中には「安倍総理は命の恩人、大変感謝している」とのたもうた議員がいたが、これが国会議員とは情けなくなった。要は金に困ったから信念を曲げたということであり、また政党の側からすると、年度末の政党の議員数で来年度の政党助成金（税金である）が決定するので、人数をなるべく多くしておきたいという思惑があるのだ。
　しかし、これらの議員が反対しなければ、血税７６０億円もの大金を投入して、郵政民営化関連法案に賛成か反対かの選挙などすることはなかったのではないか。その意気にほだされ１票を投じた有権者の思いなど、今となってはどうでもよく、おのれの都合のみでコロコロ変わる議員が果たして信用できるのか。そもそもこれらの議員には信念などないのであり、イイカッコしてみたものの苦しい台所事情に、「寄らば大樹の陰」とばかりに、わが身の安寧を考えただけの話。まったくおエライ人たちの腹の中は分からない。
　また、「白旗を掲げたのだから…」と復党を認めるよう発言をした、小泉元首相も無責任極まりない。この選挙の張本人は自分であることをよもや忘れたのではあるまいに…。　

　このことに関して、わが地方紙の投書欄に岡山弁の方言で投書しているおもしろい文章を見つけた。他県の方は分かりにくいのではないかと、カッコで注釈をつけた。
　『「必ずしも反対ではなかった」。ありゃあ、なんでえ（あれは、何だ？）。あねえな（あんな）日本語があるんか。賛成か反対か問われて反対票を入れたんじゃろう。「必ずしも殺すつもりではなかった。しつけじゃった（だった）」言うて無罪になるんかいのう。
　「昨日の友は今日の友」みてえな（みたいな）ことを言う人もおるらしいが、市民のけんかたあ（けんかとは）違うんで。支持者のためだけじゃのうて（なくて）、一般国民が納得する政治をしてほしいのう。ワシのような貧乏人にも信念いうもんがある。いっぺん裏切られたら二度と仲間にゃあ（には）ならんのじゃ。
　必ずしも標準語じゃのうてええけえ（なくていいから）、筋の通る日本語う（を）学校で教えるよう、教育法たらいうもんを検討してつかあさい（ください）。あんたらあ（あなたたちは）国の指導者なんじゃ。国民が納得するように筋ゅう（を）通しんせえや（通しなさいよ）。けえから（これから）日本はどうなるんか、しんぺい（心配）で寝られりゃあせんが。孫やヒイ孫の時代がしんぺえでのう。日本におるのは賢けえもん（賢いもの）ばあじゃあ（ばかりじゃあ）ねえけど、せえでも（それでも）国民じゃあけえ（だから）ワシら国民を守ってつかあさらんか（くれませんか）。　
　岡山弁は汚ねえと言うが、どっち付かずの言い方よりゃあええぞナ（よりいいぞ）。はっきり言わしてもらわあ（もらうよ）。国の指導者が目先で言葉あ（を）変えんさんナ（変えるな）』。
　方言で表現すると真実の響きがして、誠におもしろい文章である。議員の先生方に読ませてやりたいものだ。