新聞によると、『17日午前9時45分ごろ、千葉県柏市根戸の無職小野恵一さん(82)宅で、恵一さんと妻ミツさん(79)が死んでいるのを近くに住む長男(57)が発見、110番した。県警柏署によると、恵一さんとミツさんの署名入りで、「これ以上長生きはしたくない。双方合意の上で自決する」と書かれた遺書があった。
調べでは、ミツさんはベッドの上に横たわり、首をひもで絞められた上、頭に白い買い物袋がかぶせられていた。恵一さんは首をつって死んでおり、恵一さんがミツさんを殺害して自殺したとみられる』。
夫婦の署名入りで遺書をしたためた覚悟の心中らしいが、さぞや強靭な意志の持ち主であったろう。それにしてもここに至るまでには相当の葛藤があったであろうに…。「これ以上長生きしたくない」とは、かくも厭世的な理由は何であったろう。だが、何となく分かるような気がするのである。
先日20日には、山形市で無職長橋安男さん(58)が母親のキミ子さん(87)を殺し、自分も自殺するという無理心中事件があった。「生きていくのに疲れた」という遺書があったそうだが、後期高齢者医療制度の保険料天引きで将来の生活不安を訴えていたという。
この事例ではおおよその原因が推量される。将来への生活不安と、母親の介護に疲れ果てたということだろうが、「生きていくのに疲れた」とは本当に気の毒なことである。今や老々介護は珍しくはないが、その大変さは当事者でなければ分からないだろう。
こうした事件が続発する原因は、今の世の中が悪いといえばそれまでだが、一つにはマスコミの過熱報道にもあると、私は思うのだが…。
連日のようにマスコミが高齢者に関する話題を取り上げ、政治家や評論家、識者などがもっともらしい顔をして喧々諤々、挙句には解決のつかない悲観的なことばかりが報道される。それを見ていると、私自身いやでも自分の将来を考えさせられ不安感が増してくる。それでなくても高齢で生活苦、慢性的な病気で苦しんでいる人たちにとっては、いやがうえにも不安を煽られ厭世的になるのではなかろうか。私自身がそうであるように…。
話は変わるが、最近は老後を海外で過ごす人が増えているそうである。テレビでも時々取り上げられているが、特に物価の安いアジア諸国への長期滞在、また永住を希望する人が多いという。
条件は各国で違うようだが、その国に一定の預金(数百万単位)をすることが義務付けられ、日本での収入(年金など)が基準額以上であること。夫婦であること、無論身元保証人も必要である。手続きから全てをやってくれる団体があり、現地では日本人会があって助け合いながら暮らしているそうで、慣れれば快適であるという。
アジアでは、私が以前に旅したマレーシアのペナン島を希望する人が多いとか。美しいリゾート地で治安はまずまずだし、第一物価が安いから暮らし易い。メイドつきのコンドミニアムに住んで夫婦15万円もあれば充分だというし、医療体制も万全だと言う。
朝からテレビで残虐な事件報道や、政治の貧困さを見せ付けられると、ほとほとこの国に愛想がつきそうである。高齢者は死ねとばかりに切り捨てられ、孤独でわびしい老後を過ごすより海外で暮らすほうがよほどマシかもしれない。できるものなら海外移住したいなあ。だが、残念ながらシングルの私はダメ、こうなったら相手を探して日本を脱出しようかしら…。なあーんて、まず相手を探すほうがたいへんだあ。
調べでは、ミツさんはベッドの上に横たわり、首をひもで絞められた上、頭に白い買い物袋がかぶせられていた。恵一さんは首をつって死んでおり、恵一さんがミツさんを殺害して自殺したとみられる』。
夫婦の署名入りで遺書をしたためた覚悟の心中らしいが、さぞや強靭な意志の持ち主であったろう。それにしてもここに至るまでには相当の葛藤があったであろうに…。「これ以上長生きしたくない」とは、かくも厭世的な理由は何であったろう。だが、何となく分かるような気がするのである。
先日20日には、山形市で無職長橋安男さん(58)が母親のキミ子さん(87)を殺し、自分も自殺するという無理心中事件があった。「生きていくのに疲れた」という遺書があったそうだが、後期高齢者医療制度の保険料天引きで将来の生活不安を訴えていたという。
この事例ではおおよその原因が推量される。将来への生活不安と、母親の介護に疲れ果てたということだろうが、「生きていくのに疲れた」とは本当に気の毒なことである。今や老々介護は珍しくはないが、その大変さは当事者でなければ分からないだろう。
こうした事件が続発する原因は、今の世の中が悪いといえばそれまでだが、一つにはマスコミの過熱報道にもあると、私は思うのだが…。
連日のようにマスコミが高齢者に関する話題を取り上げ、政治家や評論家、識者などがもっともらしい顔をして喧々諤々、挙句には解決のつかない悲観的なことばかりが報道される。それを見ていると、私自身いやでも自分の将来を考えさせられ不安感が増してくる。それでなくても高齢で生活苦、慢性的な病気で苦しんでいる人たちにとっては、いやがうえにも不安を煽られ厭世的になるのではなかろうか。私自身がそうであるように…。
話は変わるが、最近は老後を海外で過ごす人が増えているそうである。テレビでも時々取り上げられているが、特に物価の安いアジア諸国への長期滞在、また永住を希望する人が多いという。
条件は各国で違うようだが、その国に一定の預金(数百万単位)をすることが義務付けられ、日本での収入(年金など)が基準額以上であること。夫婦であること、無論身元保証人も必要である。手続きから全てをやってくれる団体があり、現地では日本人会があって助け合いながら暮らしているそうで、慣れれば快適であるという。
アジアでは、私が以前に旅したマレーシアのペナン島を希望する人が多いとか。美しいリゾート地で治安はまずまずだし、第一物価が安いから暮らし易い。メイドつきのコンドミニアムに住んで夫婦15万円もあれば充分だというし、医療体制も万全だと言う。
朝からテレビで残虐な事件報道や、政治の貧困さを見せ付けられると、ほとほとこの国に愛想がつきそうである。高齢者は死ねとばかりに切り捨てられ、孤独でわびしい老後を過ごすより海外で暮らすほうがよほどマシかもしれない。できるものなら海外移住したいなあ。だが、残念ながらシングルの私はダメ、こうなったら相手を探して日本を脱出しようかしら…。なあーんて、まず相手を探すほうがたいへんだあ。
その内歯茎が腫れて痛くなり歯医者にお世話になり、次は喉がヒリヒリしだして口の中を探ると舌の奥に腫瘍? 遂に私も舌癌か咽喉癌かと落ち込んだら、耳鼻咽喉科に行って診察受けると「扁桃腺が腫れている」・・・
お年寄りの保険診療の話がまるで迷惑気に報道されていると病院通いも肩身が狭くて辛いですね。 私だって何年か前までは、医者に掛かることは少なかったのだからと、心の中で言い訳してしまいます。 でもそんなことはお互い様の順番ですよね!
千葉の出来事も、山形の出来事も、他人事には思えません。
つい目の前の未来のような気がする人は、少なくないと思います。
私も今月は眼科・歯科・内科と売薬代等で2万円近い医療費を使いました。
加齢とともにガタがきてこの先どうなるのか、正直不安です。
若いうちには考えもしなかったけど、その年齢になってみなければ分からないものですね。
老いるということは切ないものですね。