感染者ゼロは奇跡的だ！・・・

　４日のニュースを見ていて気付いたのだけど、安倍首相が不織布マスクを使用していた。最近までは配布するものと同様の布マスクを使用していたのに…。また他の政治家もそれぞれ形の違う不織布マスクをして、布マスクをしている人は少ないが、どういうことだろうか。
　布マスクは不織布のものよりも繊維の隙間が大きく、大きさ0.1マイクロメートルのウイルスの吸引や飛沫の排出を防ぐことができないという。布マスクを自ら着用してその“効果”を示していたが、不織布マスクの方が優れているということだろうか。
　この不織布マスク使用を指摘した記事がネットに流れて、「これはまずい」と思ったのか、昨日はまた布マスクをしていた。布マスクは予定通り配るつもりらしいが、200億円以上もの大金をばらまくなら、本当に国民が喜ぶようなことに使ってほしかったね。
　あきれたことにトランプ氏は、医療用マスクの輸出禁止などというセコイことをやっている。あれこそ自国さえよければという「アメリカ ファースト」だ。ああいうトップに比べればわが国のトップはいいほうだよ…ネ。

　ところで現在、全国47都道府県で感染者ゼロは岩手県、鳥取県、島根県の３県だけだ。ここまで感染ゼロで踏みとどまっているのは奇跡としか思えない。
　３県の共通点としては「田舎」というイメージが強いが、有名な温泉地がたくさんあり、それぞれ違う魅力がある。鳥取県と島根県へは温泉を求めてよく行ったものだ。
　鳥取県と島根県は山陰のお隣同士でありともに日本海に面している。またわが岡山県は瀬戸内海側に位置し、背中合わせに鳥取県と隣接している。
　鳥取・島根両県がコロナ感染者ゼロの理由として、ネット民が挙げているのは人口の少なさだという。鳥取県の人口は573,441人で全国最少、島根県は694,352人で、47都道府県で鳥取に次いで人口が少ない。PCR検査を実施した人数も少なく、３日までの検査人数は、鳥取が229人、島根が163人ほどで、他の都市部と比べると圧倒的に少ない。
　地元では「具合が悪くても、検査を受けに行くことができない」「仮に発熱してコロナ感染者第１号になった場合、田舎なのですぐにどこの誰かバレてしまう」と、田舎特有の事情を挙げる人たちも複数いたという。
　また現在、感染者ゼロだからこそ、余計に注目を浴びかねない。だから、外出を控えるなど、絶対に感染しないように自衛している人が多いということだろう。鳥取や島根では、用事で東京に行っただけで「コロナかも…」と周りで遠ざかる人もいるという。みんながこういうふうに考えて行動することが一番の良策だと思う。が、昨今は大都市でなくても「隣は何をする人ぞ」と無関心だから、近所への気兼ねなんてしないのだろうね。
　また、コロナ侵入を止めている別の理由として、中国山地に隔てられた山陰は、新幹線も通っていないし、航空路線は山陰と海外を結ぶ国際線も少ない。現在は国際・国内線とも大幅に減便されているが、最近『島根は感染者がいない』と“安全地帯”だと思って来る個人客が出始めたという。「そういう人がコロナを持って来たら、いつまで感染者ゼロを保てるか」、「今は観光客は来ないでほしい」というのが本音だろうね。

　今日にも緊急事態宣言が発令されるそうだが「法的根拠のある」要請や指示となっても、従わないことへの罰則はなく、これまでの「自粛要請」と変わらないという。大半の措置は住民や企業、医療機関に自主的に協力してもらうのが前提だそうだ。
　とにかく今は人の移動をストップするのが一番だが、いくら言っても言うことを聞かないのは若者たちだけではない。厚かましいオバサンやババたちには要請なんて生ぬるいことではダメ。強制的、あるいは罰則でも設けないことには御することは難しいだろう…ネ。