先日、早朝ウォーキングの帰途にとんでもないものに出くわした。マンショのすぐ近くの、ちょうど道がカーブしているところで、それは遠くからでも目に入った。近づいてみると、薄茶色をした大きな鹿の死骸だった。
たしか、行くときにはなかった。私の視界は180度、4mほど反対側にこんな大きなものがあれば視界に入らないはずはない。もしかしたら、私が帰って来るまでの30分ほどの間に起こった事故ではないだろうか、そう思った。
道路の側溝のそばの草むらに横たわっていたが、まるで眠っているようだった。そこから山を見上げると、群生する木々の間に1m弱のけもの道らしき空間があるが、連日の雨で道がぬかるんでおり、過って滑り落ちたのだろう。かわいそうに首の骨が真後ろにそるようにひどく曲がっていた。
鹿はメスで、お腹には4つのピンク色をした大きな乳首が見えた。鹿は毎年5月中旬から7月頃まで子供を生むそうで、この鹿も子供を生んだばかりで、子育て真っ最中の若い母鹿ではないかと思われ、むごい死に様が哀れだった。元気な鹿なら写真に撮りたいが、こんなのはとてもダメ。
マンションのすぐそばでもあり、このまま放置してはおけない。10時過ぎに見たらまだあるので、役場へ電話して、夏場で腐敗も早いだろうから早々に処置してくれるようお願いした。夕方に見たらもう鹿はいなかったので安心したが、今でも首が大きく曲がったむごい姿が目に浮かんでくる。
不慮の事故死は人間さまだけでない。毎朝歩いていると、交通事故に遭って死んでいる生き物をたくさん見る。生まれて間もない30cmほどの小さいヘビや、20cm以上はある大きなミミズが車に轢かれて、すでに干からびているのを何度も見かけた。今朝も小さなヘビが轢かれているのを見たが、ヘビは怖いし気味が悪くて鳥肌が立った。
今の時期、海から上がってきた小さなカニが車に轢かれてぺしゃんこになって干からびているのをよく見かける。やっと道路を渡り終え、もう少しで草むらというところで車に轢かれているのはほんとにかわいそう。カニは潮の満ち引きで動くらしいが、なぜ海から陸へ上がってくるのだろうか。
今朝、道路の真ん中を一生懸命歩いている小さなカニをみつけたので、車が来ないうちに早く渡れ、と手で追ってやったら急いで渡っていった。早朝の車の通らない時間帯でよかったネ。
先日、エレベーターのすぐ横の壁に20cmはありそうな大きなムカデがいた。私は怖くて遠くから見ているだけだが、肝っ玉の太い人に見つかったら叩き落されて踏みつぶされたかもしれない。このムカデは臆病な私に遭遇したため、不慮の事故死から免れることができたのだ。人間に害するムカデは嫌いだが、彼らも命ある生き物だ。あれからどこへ行ったか、今でも生き延びているだろうか。
あの恐ろしい「むかで」刺された経験者にとっては憎っくき敵!田舎育ちのsirousagi蛇もトカゲもヤモリ、イモリ、ハチみ~んな不気味な存在でしたが都会の住人になって半世紀超え、今ではとんとお目に掛かることもなく郷愁?の彼方に
リアルな写真に久しぶりにどきどき。
ムカデは先日、職場のフロア(4F)を歩いているのを発見しびっくりしました。観葉植物の鉢から出てきたようです。
ムカデを見ると条件反射に殺すことしか考えない私ですが、なんと1人の男性社員が、紙に包んで地上に放しに行きました。植え込みの根元に置いてきたそうです。そういう優しい方法もあるのかとびっくりしました。
どんな生物も、無駄に死なせたくないものですね。
殺せるのは蚊とハエくらいかしら。虫も殺せないようなといいますが、それは優しさからではなく、恐いからですよ。
田や畑が少なくなったからか、昆虫や爬虫類もとんと見かけなくなりました。とんぼや蝶々までいなくなったのは寂しいですけどね。
生き物も自分のいるべき場所にいれば命を落とすことはないのに…。
母鹿はほんとにかわいそうでした。
どこのマンションにもムカデはいるのですね。あれはほんとに恐いです。
紙に包んで植え込みに捨てたという男性は、私のような臆病者ではなく、本当に優しい気持ちからでしょう。今どきめずらしい人ですね。
どんな生き物も何らかの理由があって神が命を与えたのでしょう。無駄は殺生はしないに限りますね。