日の出がだんだんと遅くなって、6時前でもこれだ。予報では晴れだけど…。
ウオーキングから帰るとちょうど日が昇り始め、温かい日差しに日向ぼっこしたくなった。
大阪府議会では、9月28日の議会運営委員会で、委員会に所属する3会派全てが賛成し、議員同士、先生と呼び合うのではなくて議員とかさん付けで呼びあうことにしたとか。また大阪府の職員に対しても「先生」と呼ばないよう求めていくという。いいことだ!
最近はあまり使われていないが、『先生と言われる程の馬鹿でなし』という川柳がある。「先生と言われて気分をよくするほど、馬鹿ではない。また、そう呼ばれていい気になっている者をあざけって言う言葉」だとか。「先生」と呼んでも、必ずしも敬意がこめられているわけではない。そう呼んで相手をいい気持ちにさせれば得することがあるからかな。
また「石を投げれば〇〇に当たる」という慣用句がある。〇〇を先生とすれば「石を投げれば先生に当たる」となり、大勢人がいるなかに石を投げたら先生にあたる。それくらいたくさんの先生がいる、ということだ。
一般的に「先生」と呼ばれるのは教師、医師、弁護士、作家、画家などだが、他にも塾などの講師、薬剤師、心理カウンセラー、政治家、税理士、労務士も「先生」と呼ばれるそうだから、「石を投げれば先生にあたる」と言われるのもうなずける。
ところが、「先生」と呼ばれる職業の中でもこれに当てはまらないのが政治家だという。なぜ政治家のことを「先生」と呼ぶようになったのか、その由来は議会制が始まった明治時代までさかのぼるとか。選挙で選ばれた議員が日本各地から中央に出てくるとき、書生と呼ばれる若い人がついてきて、身の周りの世話をしながら政治の勉強をしたそうだ。その若者たちが「先生」と呼んだことが由来だとか。今風に言えば「秘書」だろう。
彼らにとって議員は「政治の師」と仰ぐ先生かもしれないが、何の関係もない一般人までも「先生」と呼ぶなんて、とんでもない。私がこれまで「先生」と呼んだのは、教師、医師、書道の師、タイピングスクールの講師くらいだが、なかには「先生」と呼びたくない人もいたけど…。
3年前に骨折で入院したとき、術後リハビリに理学療法士のお世話になった。年寄りの患者は理学療法士を「先生」と呼ぶ人がいたが、私は理学療法士を「先生」と呼ぶには違和感があり、名前で呼んでいた。
理学療法士を「先生」と呼ぶなら、医師・歯科医師以外の医療に携わる人、看護師、助産師、検査技師、薬剤師、介護士、医療事務…などもみんな「先生」だろう。コロナ禍に見舞われて3年、医療従事者の方々には心から敬意を表し、感謝し、 尊敬している。みんな「先生」と呼んであげたいくらいだが、それこそ「石を投げれば先生にあたる」となっては失礼だし…ネ。どんな人でも、自然に「先生」と呼びたくなるような人に出会えたら幸せだろう。
時、場所、場合(いわゆるTPO)に相応しいなら気に成りません。目くじら立てるほどの問題ではないのでは。
全国的には知りませんが、お寺の住職、神社の神職も先生と呼ぶ機会も有りますし。
おっしゃる通り自然に「先生」と呼べるような相手に出会える人生で有りたいですね。
別に目くじら立ててはいませんけど…。
私も一時期パソコンを教えていたことがあり、先生と呼ばれてとても恥ずかしく、やめてもらいました。
「議員が特別であるとの勘違いを助長するこ「上下関係を生みやすい」から止めようということに、大阪府議全員一致という賢明な判断は立派だと思います。呼ばれていい気持ちになる人ばかりでなくて良かったと思いました。