「もしトラ」から「ほぼトラ」、そして「ハリかも」？・・・

　日曜日の夜明け前、ラジオのニュースで「バイデン大統領が選挙戦から撤退」と聞いてびっくり！　でもいい決断をしたと思う。これ以上しがみついて晩節を汚すことのないように、散り際の潔さも男の美学だよ！　
　それを受けてまたトラが吠えた。トランプはバイデン大統領を「衰弱した老いぼれ」と罵倒した。そういうお前だってもう老いぼれだろう！　
　そして「彼は立候補するに値しないし、大統領に適してもいない。彼はウソとフェイクニュースで大統領の座についたにすぎない。さらに医師やメディアを含め、彼の周囲にいたすべての人々は、彼に大統領になる能力がないことを知っていた」などと主張。まるで自分のことを言ってるみたい！　
　私がトランプを嫌う理由は、品位のカケラもない過激な発言、人を容赦なく攻撃し、罵倒する。平気で嘘や大ぼらを吹く、など数え上げればキリがない。だがそういうトランプの発言をすべて真実だと信じて疑わない熱狂的な支持者たち。私にはその人たちの気持ちが理解できない。
　トランプは「ウクライナ戦争もイスラエル・パレスチナ紛争も、私が大統領であれば決して起きなかった」と主張。「すべての国際的危機は現政権がつくり出した。それに終止符を打つ」と強調したという。
　このほか、１期目に北朝鮮の金正恩と良好な関係を築いたと振り返り、「彼（正恩氏）も私に会いたいだろう」と秋波を送った。しかし朝鮮中央通信は23日の論評で、トランプが指名受諾演説で金正恩総書記と「とても仲が良かった」などと述べたことについて、「朝米関係の展望に対する未練を膨らませている」と皮肉ったとか。
　トランプは「世界は自分を中心に回っている」とでも思っているのか。誇大妄想も甚だしい。トランプには「謙虚さ」が必要だ。相手の人格や功績などを認め、人を尊敬することを知らない。こういう傲慢な人間が再びこの世界の王に返り咲くなんて、イヤだイヤだ！

　22日、BBCはハリス副大統領が民主党大統領候補に指名されるのに必要な党代議員の過半数の支持を獲得したと報じた。また議会民主党のトップに当たる上院・下院の２院内総務がそろってハリス副大統領への支持を表明したとも。
　そして登録有権者1018人を含む全米の成人1241人を対象にオンライン上で実施された調査では、ハリス副大統領への支持は44％、トランプ氏は42％となったとか。
　「もしトラ」から「ほぼトラ」と言われるようになってからヒヤヒヤし通しだった。だがバイデン氏が撤退、ハリス副大統領が後継候補者に指名されるのは確実となって、もう「ほぼトラ」から「ハリかも」だろう。他国のことなのに11月5日をワクワクしながら待っている、へんなババであります！