つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

エボラウイルス、ほんとに日本は大丈夫?・・・

2014-08-18 | お気の毒です

 過去最大のエボラ出血熱の感染拡大が起き、世界中で大きなニュースになっている。日本では厚労省がHP上で「日本国内でエボラ出血熱が流行する可能性は、現時点ではほとんどありません」としているが、空路の発達によって人々の往来が増えた現代において、エボラ出血熱が日本に持ち込まれる可能性は残るという。
<症状> 発熱、頭痛、関節痛、下痢、倦怠感、嘔吐、腹痛、そして、出血症状がある。
<発症までの期間> 感染から2~21日(多くは8~10日)の期間に発症する。
<どのように感染が広がるか> 感染し、かつ症状のある人の血液や体液に触れることで感染する。空気感染はしないし、飲料水や食品から感染することもない。また、症状のない感染者からはうつらない。インフルエンザやはしかに比べ、比較的感染力は弱いウイルスである。
<死亡率> ウイルスの種類にもよるが、50~90%とされ、高い死亡率を示す感染症である。
<治療法> 現時点で確立された治療法はない。WHOはアメリカとカナダの製薬会社などが共同で開発している未承認薬「ZMapp」を条件付きで投与することを容認、感染した米国人2人に投与された。だが、現段階で十分な量を供給できる治療薬やワクチンはなく、WHOの使用容認の狙いは開発促進だという。 

 エボラウイルスがアフリカ中部の奥地で初めて見つかったのは約40年前だとか。これまで、アフリカのほんの一部でしか発生しない風土病の疫病だとして、新薬開発に投資を惜しんだ関係国と製薬会社は、もはや治療薬の開発に本腰を入れざるを得なくなったようである。
 投与された2人の米国人は米疾病管理予防センターと提携してエモリー大学病院に設置された特別チームのもとで治療を受けているそうで、2人には症状の改善が見られたという。だが、それが治療薬の投与と直接的な関係があるかどうかはまだ断定できないという。こうした治療薬は少数のサルで試験されただけで、ヒトでの臨床試験は終わっていない。これからどのような副作用があるかは分からないそうで、結局、治験薬としてエボラ患者に投与して成果を見極める、いわゆる人体実験をすることになるのだろう。 

 エボラ出血熱の感染拡大のニュースから、少し前に見た韓流ドラマ『ザ・ウイルス』(10話完結)を思い出した。感染すれば3日以内にほぼ100%の確率で死に至るという、治療薬のない新種のウイルスが出現。強い感染力によって感染は拡大し続け、日を追うごとに死亡者数は増幅していく。だが、原因不明のウィルスを調べていけば、人が意図的に作ったものだった。しかも、それは、大統領と製薬会社がグルになっていたという、何とも怖いドラマである。
 
エボラ出血熱の場合、需要が少ないから新薬開発は利益にならない、と研究・開発に消極的だった関係国と製薬会社。だが、感染拡大が世界的ニュースとなった今、新薬開発は大きな利益に繋がるとなれば話は別だろう。これがドラマだと考えられることは一つ。新薬開発に成功、承認薬として販売されるまではエボラ出血熱の感染拡大が止まっては困る。そこで人為的に感染拡大の抑制を邪魔する悪い奴らの登場となる。
 西アフリカ諸国からの需要は高まる一方だが、製薬会社では既に在庫は尽きたとしている。が、需要が高まればなおのこと、金儲けのチャンス到来である。ドラマの見すぎと言われればそれまでだが、金儲けのためなら何でもありの今の世の中、まったく考えられない話でもあるまい。

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4 コメント

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悪魔の企て (sirousagigamanoho)
2014-08-18 16:58:22
エボラ出血熱!恐怖の感染症、アフリカ奥地、蝙蝠から猿へ人へと。15年ほど前翻訳小説で感染者と接触する医療従事者の恐怖を知った。患者の血液はどんなに小さな傷口からでも侵入する、洗っても洗っても消えない見えないウイルスへの恐れ。小説の上をゆく製薬会社の企み?
何処まで拡大するのか人間の業としか言えない欲ですね。
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Unknown (オールドレディー)
2014-08-19 09:22:02
★sirousagigamanohoさま
今は人と握手することさえ拒否するようになったとか。身近に患者がいる人は、毎日毎日生きた心地がしないでしょうね。
どんなに優れた医療技術を持っていても治療薬がなければどうにもならない。何と無力なことでしょう。
製薬会社は新薬開発で熾烈な競争をやるでしょうね。最初に承認薬に成功した者が勝ち。それこそスパイの暗躍、裏工作ありでしょうね。
でも、各会社が競争していい治療薬を開発してくれれば患者にとってはありがたいことですよね。
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オールレディさま (suri-riba)
2014-08-19 16:44:15
昨日だったかのニュースで聞いたのですが、隔離されてるエボラ患者の汚物などを奪っていった者がいるとか・・

治してほしいのか、死なせたくないのかサッパリ分からぬ
無知蒙昧な人々なので頭の痛いことです。
金儲けを画策している場合ではない。必要なのは
今でしょう。
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Unknown (オールドレディー)
2014-08-20 08:45:23
★suri-ribaさま
これまで利益優先できた製薬会社の怠慢だと、WHOは批判していますが、国だってメリットがなければ多額のカネはつぎ込みません。
ウイルスが発見されてから40年を経た今、なぜ突然に感染、拡大していったのかでしょうか。
自国に被害が及ぶようになれば慌てる。いつの場合もそうですね。
投薬された5人の症状は改善されているとか、唯一の望みですね。
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