のぶたと南の島生活

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悪党パーカー・殺人遊園地

2008-03-18 | 小説
普通はハヤカワミステリのポケットミステリは買わない。理由はいつか文庫になる可能性があって、文庫になった方が安いと思っているのと、ポケットミステリの1頁2列の行数に違和感を感じるからです。
でも、文庫に読みたい本がなかなか無いという現状なので、先日新宿のジュンク堂(品揃えが豊富)で、ポケミスのコーナーから本を探していたところ、99年に復刻版フェスタで復刻された「悪党パーカー殺人遊園地」を見つけた。
旧作のパーカーものは、もう文庫化されることはないだろうから、思わず購入して2日で読み上げた。
内容的には、現金輸送車強盗を敢行して現金を強奪したものの、逃走中に仲間がミスを犯して、窮地に追い込まれたパーカーが冬の間は営業をしていない遊園地に逃げ込むという状況になる。それを見ていた街のギャングが現金を横取りすべく、十数名で逃げ場のない遊園地に乗り込んでいってパーカーが仕掛けた罠にはまっていくというもの。
組織が統制されていなければ、個人の行動力が上回るっていう内容なんですけどね。珍しくパーカーの心理的な弱さも描写されているっていう作品で、相変わらず面白い出来になっている。

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