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のぶたと南の島生活

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ぼくを忘れたスパイ〔新潮文庫〕

2011-01-21 | 小説
キース・トムスンという聞き慣れない作家のスパイ・コメディ作品です。岡山出張を利用して読んだのですが、ま~コメディタッチと言うことで許してあげようというプロットが多々あったのは確かですね(笑)
ストーリーについて、アマゾンから引用すると

何が真実で、何が真実ではないのか?チャーリーは混乱するばかりだった。父はCIAに所属していて、なんらかの秘密作戦に従事していた。二人を追うのはCIAなのか?何を聞いても返事が意味不明な父の病。時折訪れる明晰な瞬間にはスーパーヒーローに化けるが、普段は過去も現在もわからない彼が重大な国家機密を握っていたとしたら、独創的な主人公像が絶賛を浴びた痛快スリラー。

という事ですので、コメディではないのかも知れませんが、かなり緩いスパイ物で、主人公が美味く切り抜けていくオチで終わるので、大団円ということで読みやすいし、たぶん、記憶に残らないようなお気楽な小説ですね。
上巻は、かなりプロットも練ってあって、アルツハイマーの老スパイと息子の掛け合いがかなり趣があって読み応えがあるのですが、後半、展開が早くなるにつれて、主人公がスパイ並みの思考力を持ち合わせていくので、面白みが半減してしまいました。
それに女スパイが軽すぎて、彼女はパート2に向けての複線でもあるんですかね(苦笑)