goo blog サービス終了のお知らせ 

MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

ピーターラビットを探しに

2016-04-20 22:37:16 | 小さなおはなし


ピーターは たいへんな いたずらっこでしたから 

マグレガーさんの畑にかけつけると 

むりやり 木戸の下から もぐりこみました 


それから まず レタスを何枚か食べ それから さやいんげんを食べ 

はつか大根を何本か食べました 

そのうち ちょっと 胸がむかむかしてきましたので パセリを探しに行きました 


けれども キュウリの苗床のかどを曲がったとたん ぱったり 出くわしたのは 

誰だったでしょう? 

マグレガーさんです   


「 ピーターラビットのおはなし 」 ビアトリクス・ポター 作 より

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな時には・・ こんなお話

2016-04-19 21:08:28 | 小さなおはなし

「 おとなの楽しむ おはなし会 」

昨日までは 別のお話をしようと思っていたけれど 

今朝になって 気が変わりました 

なかなか収まらない 熊本の地震が 私たちの気持ちに影を落としています 

語り手の私も 今ひとつ のりません 

こんな時は どうしたらいいだろう 


そうそう・・ 

九州の雄大な自然!と 大らかな人たち! 

そんなお話をしよう~!  

「 背振山(せぶりやま)に シャクナゲがないわけ 」 というお話が ぴったり 


むかし むかし 

肥前(佐賀県)と 筑前(福岡県)の境にあった山に べんじゃあさんという姫神さまがおった 

べんじゃあさんは女じゃけん 花が好き 

とりわけ シャクナゲの花が大好きだった 

・・・・ 

自分の山には シャクナゲが1本もない べんじゃあさんは 天馬で空を駆け 

豊前(福岡県東部)の英彦山(ひこさん)から 花の苗を盗もうとします 

ところが 英彦山の大天狗に見つかり シャクナゲを捨てて逃げました 

でも どうしても諦められないべんじゃあさんは 懲りずにまた 花盗みに出かけます 

天狗さんも負けてはいません 空をふんで 追いかけます 

べんじゃあさんを乗せた天馬も 尻を跳ね上げ 背をうち振り うち振り 

飛んで 飛んで 飛び続けました 


・・・ さあ どうなるでしょう???   

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

治癒力

2016-04-16 00:05:23 | 小さなおはなし


「 タケノコを戴いたの! 持っていくわ 」 と Nさんからの電話 

「 ありがとう 私が取りに行くわよ 」 

Nさんの家はすぐ近くだけど 3ヶ月ほど前に逢った時の彼女の姿が目に浮かびました  

癌の闘病中で 足取りも気力ない その様子が・・ 

「 いいの いいの 今 行くから 」 と言って まもなく 現れた彼女は すこし痩せて 

でも 顔を見た私の直感では 「 健やか 」 そのもの! 

憑りついた病魔が消え去ったという 印象なのです 


「 腫瘍マーカーが500もあったのに 今は12なの 」と Nさんは微笑みます 

「 よかった!」 

ハグしながら 私は同じ言葉を繰り返しました 

私の周りでは 同時期に 彼女を含め3人が癌にかかりました 

互いによく知っている間柄です 

2人は半年余の闘病後 昨夏 帰らぬ人となりました 

だから 安易な気休めは言えなかったのです 

暖かい日を選んで 一緒に散歩をしたり 彼女の話を聞いてあげるくらいしかできませんでした  

彼女の病状は 決して楽観できるものではなかったのに そこから生還できたのは なぜだろう? 

それは 「 必ずよくなる 」と 素直に信じる心なのかもしれません 


*** アオモジの花 ***

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

動物園へ行こう!

2016-04-09 21:41:14 | 小さなおはなし


「 小さな子向け おはなし会 」での パネル・シアターの演目 

「 動物園へ行こう 」  


 動物園へ行こうよ みんなで行こうよ 

動物園は ZOOってんだ さあ行こう 

さあ もうすぐ ZOO ZOO ZOO 

きみは YOU YOU YOU おいで GO GO GO 

そら きたきた ZOO ZOO ZOO 


歌いながら パネルを展開していくのですが 歌は7番まであるので タイヘン   

でも とっても楽しい歌なので ノリノリです  


もう 一つの 歌deパネル 「 赤い鳥小鳥 」 


 赤い鳥 小鳥   

なぜなぜ 赤い 

赤い実を 食べた・・・ 


こちらは のんびり ゆっくりの歌ですものね~  

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さんごのボイチョ

2016-04-03 22:47:28 | 小さなおはなし


今日は 図書館で「 おとなが楽しむおはなし会 」 

私は 「 さんごのボイチョ 」というお話をしました 

*** 周防中の浦のななふしぎ 白井江鴎 著 より *** 


ボイチョって 何だと思いますか? 

昔の この辺りの男の子たちの遊びなんです 

春の黄昏時 太平は 浜辺で 奇妙な生きものと出逢います   

そして エンコ(カッパ)と ボイチョの勝負をすることになりました 

ところが エンコの強いこと・・ 強いこと・・・ 



花を 菜園をしている近くの方たちから 沢山いただきました(1枚目の写真) 

会場に 春の野のイメージで 活けてみました 

写真は スマホで ピントが合ってません 

すみません 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箱根のあまのじゃく

2016-03-22 20:58:44 | 小さなおはなし


むかし 気の遠くなるくらい昔の話だ 

箱根山に 空から降ってきたという 神さまとも人間ともつかぬ 

「 あまのじゃく 」というものが 住んでおった 

この あまのじゃく へそまがりで とんでもない力持ちだった  

だが その馬鹿力が出るのも 晩げのうちだけのこと 

朝になって おてんとうさまが昇ると 力はふん抜けて ヘナヘナとなってしまう 

だから あまのじゃくは いつも 山の暗がりに 身を潜めておった 


ある日 あまのじゃくは 山のてっぺんに立ち 周りの山々を眺めておった 

西の方角に目をやると 

そこに お姫さまが 衣の裾をすんなりと広げたような 美しい富士山があった 

おまけに 芦ノ湖のやつめが その晴れ姿を くっきりと水鏡に映しておる 

「 あの高さといい あの姿といい 惚れ惚れするわい 」

あまのじゃくは うっとりと眺めておったが そのうち 富士山が憎くなってきた 

「 おらの箱根山がそっぽを向かれるのは あいつがいるからじゃ! 」 


その晩 あまのじゃくは 里のものが寝静まってから 

天秤棒の前と後ろにもっこを担ぎ 富士山に登って行った 

そして 土を掘り上げると もっこに入れ 海べりに行っては その土を沖合へぶん投げた 

土は 積りに積もって 島になった 

それが 伊豆七島だ 

投げ損なって 海べりに落ちたのが 熱海の初島じゃ  

 


もう 低くなったじゃろと思って 富士山を眺めたが それほどでもない  

「 もう 一息だ!」 

その晩 あまのじゃくは 欲張って大きな岩を引き剥がそうとして 手間取った 

やっと 岩を二つ もっこに押し込み 箱根山を越えようとした その時 

一番どりが鳴き おてんとうさまが ゆらりゆらりと昇ってきた 

「 こりゃ いかん! おてんとうさまが頭にあたったら おらの力はふん抜けてしまうわい 」  

あまのじゃくは もっこから 二つの岩をおんまけて 振り返りもせず 山の暗がりにふっ飛んで行った 


おてんとうさまが昇り 箱根の山々を照らすと 

そこに お椀を伏せたような 新しい山が二つ出来ておった 

あまのじゃくがおんまけた土でできた山は 今でも 箱根の山の上に 

二つ でがんでがんとのっていて 二子山(ふたごやま)と呼ばれておる 


*** 先日の「 おとなが楽しむおはなし会 」でお話した 「箱根のあまのじゃく」です ***  

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この指とまれ

2016-03-17 20:41:26 | 小さなおはなし


先日の 「 こどものおはなし会 」でやった 

歌 de パネル 「 このゆびとまれ 」  


不織布を貼ったボードに 描いた絵を貼って ストーリーを展開するのですが 

私は それを歌いながらするのが好きなんです   


この指とまれ この指とまれ 

とまったら友達  友達とまれ 


この指とまれっていったら 

ひらひら ちょうちょが とまっちゃった 

この指とまれっていったら 

ぴょんぴょん 蛙が とまっちゃった 


どうしよう どうしよう 

とまったら友達  友達とまれ 

・・・・・ 

こんな風に ぞうさんのお鼻 パン屋さん パンダさん が 指に留まって 

最後にとまったのは

・・・・・ 

お空の お星さまが とまっちゃった 


いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい 

この指 と ま れ   


こんな歌なのです  


今日は 一挙に 春になりました

そよそよと 春風が 頬を撫でていきます 

蝶(キタテハ)が飛んできました 

よく見ると 翅が傷んでいます 

成虫で越冬していたからですね 

暖かくなって よかったね 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原発メルトダウン 危機の88時間

2016-03-14 21:52:23 | 小さなおはなし


大地震 そして 原発事故から もう5年になりますね 

少しずつ記憶が薄れていた あの時の緊迫感を 再び思い出しました 

NHKテレビ番組 「 原発メルトダウン 危機の88時間 」をみて・・・  


時間をかけて検証された 再現された「 その時 」は 

初めて知ったことも たくさんあり 改めて ゾッとしました 

あの閉ざされた現場に 日本の運命は託されていたのです 

東電本社の無責任 政府の危機管理の甘さ 

その上に 原発安全神話がつくりあげられ 信じられていたのは 

今も変わりありません 

1号機 3号機 そして 故・吉田所長が 死も覚悟したという2号機のメルトダウン 

もし 大爆発を起こしていたら 東日本はすべて放射能汚染地域になっていたでしょう 


あの原発事故から ずっと 頭をよぎるのは 

小松左京の「 日本沈没 」の ラストシーン! 

故国を失った日本人は 難民となって 世界中をさまよい歩くことになるのです 


番組の最後に 当時の現場にいた元東電社員が語る言葉が 心に残りました 

「 その時 自分が出来たこと 出来なかったこと 

それを 一生かけて伝えていかなければならない 」 


*** 以前撮った写真です ***

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言霊

2016-02-27 22:45:42 | 小さなおはなし


数年前から 施設やデイサービスで お年寄りに 

老人会やお寺で 大人に  

図書館やコミュニティーハウスで 子どもたちに おはなしをしています  

おはなし・・ ストーリーテリングともいうのですが 

内容は 昔話や 創作のおはなし etc. 

本を読むわけではないので そのおはなしが語り手の中でよく消化されていないと 

聴き手を おはなしの世界に誘うことはできません  

最初のうちは それが重圧でした 

でも だんだん慣れてくると 多少 間違えても 途中を飛ばしても 何とかなる 

なにより大事なのは 語り手と 聴き手のコミュニケーションなのだと思うようになりました  

一緒に 楽しいひとときを持てた  

それが また 次への意欲になります    


*** 鎌倉の円覚寺にて ***

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たくあん大明神

2016-02-26 20:42:08 | 小さなおはなし


次におはなし(ストーリーテリング)するのは 町内のお年寄りの集まりの時です 

何をおはなししようかなぁ~  

考えた結果 「 たくあん大明神 」にしました 

これは 横浜の ちっと昔のはなし・・・ 


*****

友三じいさんは もうかなりの年だが まだまだ元気で たくあんをぼりぼり食べてはお茶を飲む 

なにしろ 生まれた時から たくあんをしゃぶっちゃあ おっぱいのんで 

たくあんとおっぱいを かわりばんこに口に入れて 大きくなったというのだから 無理もない 

もう一つ 面白いのは 友三じいさん たくあんを指でつまんで口に入れる前に 

「 たくあん大明神 ああ うまい! ああ うまい!」と 言うことだ 

それには こんな話がある  

と 続くのですが・・・ 

ある年齢の人なら 誰でも 「 ああ・・そう そう・・ 」と 笑い出してしまいます   


3月 4月も 図書館などで 大人にするおはなしが続きます 

幾つかおはなしを選び 少し練習しなければ!  


*** 写真は ミツマタの花 ***

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする