森の聲だより

病院じゃなく家がいいんだよ。。。。

「最期は家がいい・・・」っと行って病院を退院して

在宅で最期を過ごされる方が増えてきました。

最期のほんの少しの時間を大切にして頂きたいと

苦痛を和らげ癒しを提供できるように努めています。

「また来ますね」っと声をかけ、しっかり握手をかわし

しばらく私の手を握ったまま、笑みを見せてくれます。

ご家族も安心した様子で

「今日はありがとうございます。楽になったようでそして優しくしてくださって・・・・」っと。

「また来ますね」の「また」はもうなく永遠のお別れとなってしまうことも多く

でも最後に見せてくれた笑みが・・・・

いつも私を勇気づけてくれる。

「家に帰ってこれて笑顔が見れて、本当によかった」っと。。。。

100人いれば100人の思いがあります。

一人一人の思いに寄り添って、看護していければっと・・・・・

先日は状態が悪くなっているのにどうしても病院には行きたくない!っという

身よりもない一人暮らしの方がいました。

年齢と共に体力の低下と病気の悪化が進んできます。

いつもならちょっと具合が悪くてもしばらく気をつけていると

よくなっていくのですが、今回は違います。

このことはご本人も感じていることで・・・・

毎朝、家の前の通りのタバコの吸い殻を拾うのが日課だったのに

それすら出来ない。。。。

でも受診を勧めても「定期受診の来週まで家にいたい!」っというのです。

「家にいれば、好きなように出来る、病院は嫌だ!」

「ちょっとでも動けるうちは家にいたい!」っというのです。

早期に受診をすれば、治療も早く始められる。。。。

でも思いは変わらず・・・・・

私もそれ以上は勧められず、本人の思いに寄り添うことにしました。

でももしものことがあるといけないので

毎日入っているヘルパーさん達に連絡を取り

いつでも訪問看護に連絡していいことを伝えます。

ご本人にも夜でもいいので辛かったら遠慮せずに連絡するように話します。

もしかしたら 自分の命がそう長くないことを感じているのかも・・・っと

ふっと思いました。

そういえば3か月前こんなことを急に語り始めたんです。。。。

「85歳で色々病気もしてるけど・・・家族とも別れ一人で暮らすようにもなったけど

最期の最期人の役に立ちと思っています。」

「看護師さんに話していいのかな~

誰に相談していいのか分からないけれども・・・今言っておきます」

「死んだら自分の身体は検体として役立ててほしいと思っているんです」

いつも見せてくれる笑顔で表情穏やかに・・・そういうのです。

その時から自分の身体の変化に微妙に感じていたのかもしれません。

しっかり自分のこと世の中のことを考えている・・・

だからこそ今回、病院を強く勧められなかった。。。。。

彼の思いが一番だったから。。。。。


二拠点生活始めたフリーのアロマナースの日々のこんな活動!

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