ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

標準化の「イヒ」の意味

2007-09-29 | ISO外論
標準を作っただけでは効果が出ない。その標準を教育し実施して成果をみて不具合や修正するところが在れば標準を見直すという、標準のPDCAを標準化という。手順化、システム化なども全てPDCAで考えればよい。

知っていることと出来ることは、別のことであると考えたほうがいい。知っているが,できない、できるが役に立たないという標準やシステムが多い。
くどいようだがISOが作った文化である。日本の風土を考えず外国流のISOをそのまま導入した誤りである。

日本の現場の作業標準は作業者が自分の作業のコツや不具合の反省をもとに作ったものである。自分が作るから実行できる。以前と比べてどのように良くなったかも自分で確かめる。作業標準に問題があれば工夫する。自分で努力した経験があるから人に教えることもできる。当然現場の職長はそれらの指導を徹底する。作業標準の技術的内容は生産技術者が支援する。スタッフや管理者は品質管理の改善を指導する。成果をあげた作業者には、一定期間改善を実務的に勉強する「現場大学」などという教育の制度もある。以前の日本では、このようなことが当り前に実施されていた。今でもその文化が根付いている企業が成長している。

理想論を話しているつもりはない。当り前のことをなぜ当たり前にできないか、考えようと提案している。頭のいい人や優れた経験がある管理者だけでなく、みんなでできることが品質管理の良さである。最近、標準やシステムを外部に高額で依頼する企業の話を聞いた。初めはいい。しかし、PDCAの努力をせず、頭のいい奴の作ったシステムを誰が運用するのか、標準化の「化」が抜けている。
コメント
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