ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

基本は愛

2007-09-28 | ISO外論
頭のいい企画者にあった。企画案のプレゼンを聞いて、前に進むべき楽しい話のはずがちっとも楽しくなれない。権威に歯向かういつもの悪い癖が出たかなと思って考えたが、そうでもないらしい。瞬間、「愛がない」という言葉が浮かんだ。組織をよくするために調査した結果のプレゼンに愛がない。この頭のいい企画者は、調査の期間をこれから付き合う組織を惚れ込む時間に使わず、次のステップに進まなければならない営業のプレッシャーのため現状把握ができなかったと思う。

聖書に、いかに優れた予言であっても愛がなければうるさい音にしか聞こえない、という意味の言葉があった。
友人の映画監督にドキュメンタリーを制作するコツを聞いたことがある。若手の監督は正義感や自分の思い込みで製作するが、正義の押し売りで見る人には迷惑である。本当のものを描くには描く対象に対する愛がなければ作品にはならない、と聞いた。

その頭のいい企画者は「システムは箱」といった。「主役は誰」と聞きたかったが、やめておいた。
システムを運用する人が主役である。
ついで、ISOも同じで、審査員も内部監査員も主役ではない。
箱を作る人が主役と錯覚してはならない。
そんな箱は閉じ込められた感覚がして居心地が悪い。

システムは運用されてこそ価値がある。
箱作りに膨大な期間や金をかけて、運用に予算を見込まないのは誤りである。
コメント (1)
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