ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

品質とお金

2007-07-29 | ISO外論
海外にいる友人から、質問があった。
「顧客から要求される品質ギリギリの物を作るのが目的であり、要求以上の物を作っては損になる」
現地ではそのような考えが多い。これをどのように考えたらよいでしょうか。

1番目の答え
要求されるギリギリのものを作りたいなら、まず作るべきです。
頭で考えたことと実際の活動には大きな違いがあるということが理解できるはずです。
ギリギリのものを正しく作るのに技術が必要なことがわかるはずです。
またその技術を支える動機付けられた人の力はシステムで目的とした何倍もの力をだすはずです。

2番目の答えは、過去の日本における高度成長の一助となった品質管理のやりかたです。
日本では、「飽くなき品質の追求」と言う言葉があるように、要求以上の品質を作っても損はしない、かならず見返りがある(もとが取れる)という経験があります。信念と言ったらいいかも知れません。
トヨタの関連のある会社では「改善、改善、また改善」といって、留まることを知らない改善を繰り返していますが、これは改善という活動が利益に結びつくからです。

このようなことをどう理解してもらうかは、大変な努力が必要でしょう。
ヒューレット・パッカード社に“Think Big Start Small”言葉があります。深く考え身近なことから実行しようとでも解釈したらいいと思います。

「人は、成功の確信が得られないような計画を心に描き、情熱を燃やすことができた。そして、一つの考えのために身を捧げ、その信じ難いことに辿り着こうとして、懸命な努力を傾けたのである。そして最後には、そこに到達することができた。疑いもなくこれは人間の活動力の重要な源泉の一つであり、現実には程遠く、困難な、はるか離れた僅かな光を、情熱の炎に燃え上がらせることができるのである。」 オルテガ・イ・ガセット
コメント
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