ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

検査不要論②

2007-07-07 | ISO外論
検査は合否を判定することが目的です。全数検査のように製品一つ一つに対して合否を判定することもあれば、抜取検査のようにロットからいくつかのサンプルを抜き取り、そのサンプルを検査することにより、ロットの合否を判定するものもあります。
ほんの僅かな不良も許されない場合は全数検査が必要です。
破壊検査の場合は全数検査が不可能です。
また、軍のように多くの取引先から良い取引先を選択できる場合と日本の系列のように、多少の難点があっても協力して改善する場合では、抜取検査の運用を工夫する必要があります。
また、検査の方法を改善し安いコストで自動選別できるようにすることも大切です。

究極は「製造工程で品質を作りこむ」ことが大切です。
そのためには、検査で得られたデータを合否の判定のみでなく、工程の管理に活用することです。40年前にこれに気付き、「検査から管理へ」検査のありようを変えること、これを管理検査と名付けたのです。

なぜ今それができないのかを考える必要があります。
組織と役割が細分化されすぎたため、いわゆるお役所仕事のように、部門間の連携が悪くなったのが原因でしょう。
責任を明確化するのは、悪いことではありませんが、その結果自分の責任のみに追われ、部門間の連携が悪くなるのは考えものです。
ISOでも部門間連携にふれていますので、審査員や内部監査員が勉強していただきたいことです。
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