ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

現場から学ぶ

2006-06-17 | ボトムアップ・マネジメント
職業生活の品質を確保するために、新たな環境から何を学んで、何を学ばないか整理しておこう。日々心掛けて練習していることが、習慣となり、その習慣が周りで一般的になると、やがて文化になる。文化は良いことのみの寄せ集めではない。そのなかには、悪しき習慣も含まれている。良い習慣を学び、悪しき習慣を学ばないことを心掛けるべきである。

最近気になる習慣がある。会議にPCを持ち込むことである。会議に関連する資料をすぐ引き出せる。会議のメモをとる。会議で決定したことをもとに、自分の計画を修正するなど使いようによっては便利である。
ただし、十分吟味して考えずに簡単に修正するため、受け止め方が軽くなる。人の話を目をみないで、PCを見ながら聞く。話す立場からすると聞いてもらえたか不安である。

横道にそれる。最近の組織を見ると、自分専用のPCを持ってない層、ディスクトップ層、
ノートパソコン層と地位とPCが区別されている。当然、社内メールや情報も職位により見る範囲が限定されている。上位になるほど情報量が増え、スピードも速くなるというわけである。しかし、上の言うことはとりあえず聞いておこうという習慣がイエスマンを作る。そして、もっといけないのは、現場から学べない管理者が増えることである。

現場や事実から学ぶことをPCから学べるという思い違いが、PCに依存するという悪しき習慣をつける。
現場を知らない管理者、生産現場をイメージできず図面を書く設計者が増えたのは、これらの悪しき習慣から出なければ良いのだが。
現場から学ばず、PCから学ぼうが社是にならなければ良いが。
コメント
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