ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

共通語を覚えよう

2006-06-09 | ボトムアップ・マネジメント
ISO4.2.1 参考3.文書の様式、媒体はどのようなものでもよい。

コミュニケーションをとるためには、言葉が必要なことは言うまでもない。
ところが同じ企業の中でも、言葉が通じないことが多い。
部門により利害が異なるため、コミュニケーションが取れないことがある。

バベルの塔の神話をご存知だろうか。
ある日、天に届くような高い塔を建てようと人々は力をあわせて働いた。
天に届くほどの塔を建てれば、人間は神より偉くなれると考えてのことである。
塔が完成する段階になって、神の怒りに触れ、神は働いている人々の話す言葉をバラバラにしてしまった。それからというもの、塔が完成するばかりか、人々は争い、塔を壊してしまった。

言葉の起源を示した神話であるが、言葉が通じなくては、ものを完成させることはできない。最近のものづくりの現場では、海外からの労働者も多く、言葉でのコミュニケーションは難しくなっている。多くの現場で、いくつかの言葉で書かれた作業標準が目に付く。ただし、どれもが日本語を外国語に訳したもの、正しく伝わっているか疑問である。

そこで、提案したいのは、改善を共通言語にすることである。
不具合はどのような作業の原因で起きるかなど、改善のプロセスそのものを書いたものは、
説得力ある作業標準となる。作業という複雑な原因の組み合わせは、例えば、特性要因図などで整理しておくと便利である。

このように、改善はQCストーリーと言われる、改善の筋道と7つ道具などが結びついていて、日本語の不自由なの人とコミュニケーションをとるのにも役立つはずである。また、困っていることを解決することは、万国共通の喜びであるはずである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする