ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

なぜ、PDCAは難しいのか(2)

2006-06-11 | ボトムアップ・マネジメント
ISO9001:序文0.2
PLAN:顧客要求、組織の目標、現状把握などから目標を設定し、実施計画を作成する。
DO:実施計画、実施プロセスにそって実施する。
CHECK:目標と実績を比較し反省と評価をする。
ACTION:反省や評価をもとに原因を解析し、処置をとると共に、計画に反映させる。

普段、我々は、PとDだけを繰り返す。計画性がなく、言われたことだけしている人は、Dのみを漫然と行う。これではいけないと時々は思うが、消極的で他力本願になれると
自分を変えることは難しい。逆に細かいことを考えすぎて、前に進めないことも多い。
ロシアの文豪トルストイは、人間は多くの問題を抱えているが、忘れられることは忘れなさい。忘れようとしても繰り返し出てくる問題は、本質的問題だから、その時は、問題から逃げず問題に取組みなさい。というようなことを言っている。

本質的問題にあったとき人は、人は自責の念にかられ、本質的「なぜ」をくりかえす。
立ち直れないような失敗に気付いた時、悩みぬかないと先に進めない。失敗を人のせいにしていても、問題解決はできない。命を賭けた恋や、一世一代の賭けに失敗した時は、人のせいにする余裕などない。多くの場合、人のせいにできるようなことは、大した問題ではない。

デミングのPDCAを思い出したい。
「品質を重視する観念と品質に対する責任感」をベースにPDCAをまわすことを、強調している。
責任とは、人を思いやる能力である。人にやさしく、自分に厳しくが、責任の基本である。

トヨタでは、なぜを5回繰り返すという。品質に対する責任感、改善の意識があるから、なぜを5回繰り返せる。どうでもいいことに、なぜを5回繰り返しても何も生まれない。

自分の責任を自覚できると、PDの先のCAに進むことができる。
PDCAを実践するためには、そのような問題が出てくるまで待った方が良い。
あるいは、上位者が自分の目標に対する責任感を身をもって教えるしかないだろう。
コメント
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