ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

「反省だけならサルでもできる」は本当か。

2006-03-27 | 高シナジー経営
だいぶ前のことであるが、テレビで有名になった反省ザル。
サルに反省が出来るのだろうか。
もし反省が出来るなら、人間以上の能力といえる。

動物園のサルを見ていて、面白いのは、サルも一生懸命に人間を見ていることである。
群れの中の何匹かは、人間の動きを警戒するようにみている。
彼らは、常に警戒しており休む暇もなく、外界からの変化や、自分たちに危害を与えないか注意している。

この常に自分の外におきる「他者」に注意を奪われて行動していると、自分に振り返って考える暇がなくなる。
リーダーサルはたえず自分の次を狙うサルの攻撃に備えなければならない。
中には自分の地位をつくろうと、にじり寄ってくるサルもいる。
これらの全てに対応しながら、常に危険にさらされていると、自分の内面を振り返って生きていく事は出来なくなる。

自分の内面に入って考えることが「反省」である。
深く考えることを「思索する」とか「瞑想する」という。
疎外感を感じ、外からの働きかけに恐怖心を持っていると、自分の内面に入っていくことは出来ない。

「反省」はPDCAのチェックだから、PDCAがまわらない。
今までPDCAを軽く考えていたわけではないが、自ら計画や目標というプラン(P)を決め、実行(ドゥー:D)し、その結果を反省(チェック:C)して、計画に反映させるというアクション(A)は、簡単に出来ることではない。

「反省だけならサルでもできる」から人間たるもの、PDCAを回せというつもりはないが、外に気をつけるばかりでなく、自分の内面に入り考えてみるという意味で反省しているかについて考え直してみたいと思う。
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