ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

新しい自分になるプラクティス

2006-03-11 | 高シナジー経営
もうだいぶ前のことである。
小澤征爾の子供向け音楽番組で、子供たちからゲストのモダンジャズの巨匠ウイントン・マルサリスに対して質問があった。
「どうすれば音楽がうまくなるの」
それに対してマルサリスは、「それには練習が大切だよ。」と答える。
「ただ、練習/PRACTICEはモンスターにチャレンジするようなもの。ただし、繰り返し練習すれば、楽しくなる。楽しくなれば人を感動させ、自分もやってみようという気になる。そのためには、プラクティスが必要だよ」
なんとも愛情のあるやり取りに、質問をした少女の顔が明るくなったのをよく憶えている。

これに続いて、クラシックとモダンジャズのジョイントセッションがあり、小澤征爾が子供に変わって質問を繰り返す。
そのときマルサリスはプラクティスを12のポイントに分けて紹介した。

1.助言を求める人をさがす。
2. 毎日プラクティスをする基本練習の予定表を作る。
3. いつどこまで進むかという進歩の目標を決める。
4. 集中する計画をたてる。
5. じっくり練習する。リラックスしてあわてない。
6. 苦手な部分は反復する。
7. 全力をかたむけて全ての音を歌わせる。しらけた考えをしない。
8. 失敗を気にやむな。失敗から学ぶ。
9. ひけらかさない。受けねらいは底が浅い。
10.自分で工夫する。もっといい方法がないか考える。
11.楽観的になる。明るく考えれば楽しい。
12.共通点に注意、皆の力が出る。

ここには、音楽だけでなく全てに共通する向上や進化(深化)の方法がある。
マルサリスがPDCAを知っているかどうかは定かでないが、こんな見事なPDCAに始めてお目にかかった気がした。

さて、蛇足しておく。
PDCAという活動は他の人も巻き込んでいく。
「自分もやってみようという気になる」というわけだ。
これが組織全体に広がると、シナジー効果を生むことになる。
コメント
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