ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ポイント.30-1

2005-09-28 | 継続的改善52
工程能力と維持・改善

工程能力は製造工程における品質を作る実力を示すものである。実力を知らないで改善活動に取り組むことは無謀な企てといってよい。製造工程は多くの原因の集まりであるから、望ましい実力にするために、原因を調べることが大切であり、それを工程能力調査という。

本来、工程能力は、工程に特別な異常原因による変動がなく、工程が管理状態のときの品質レベルをいう。これを純正工程能力という。また、管理状態にないときの工程能力の調査により、工程の改善と管理のレベルの向上に役立てることができる。

工程能力を示す品質レベルは、工程を管理するための品質特性(管理特性)のある期間の平均値とバラツキであらわす。平均値は機械などの設定値を調節することにより、比較的容易に動かすことが出来る場合が多いので、工程のバラツキの検討が必要である。言い方をかえると、このバラツキの検討をおこない、バラツキをおさえておかないと、調節しても効果が出ないことがある。

機械の専門家は、機械の調節のことは、解っているが、工程のバラツキのことは、調査しないとわからないことが多い。工程能力調査の必要性はここにある。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする