ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ポイント.26

2005-09-21 | 継続的改善52
検査で品質を作るのでない。工程で品質を作りこむ。

だいぶ前に言われた言葉である。誤解のないように、検査無用論でないこと補足しておきたい。時代が変わるごとに検査の機能について、検討が繰り返されてきた。

合否の判定をしてその先に問題を流さないことが、検査の機能である。ppmといわれるような不良の少ないところから、不良を見つけることは難しい。コストの安い自動選別システムを開発するか、工程を管理して不良が出ないようにするか考えなければならない。

工程にある程度の不良の混在が許された時代には、抜取検査の方法が多数開発されたが、いまでは、全数検査か無検査かの選択が必要になる。

以前、シリコンバレーでNASAに収める電子部品の検査会社を訪問した。[公的機関に納入する製品を私企業でもNASAは承認してくれるのか]と質問した。はじめ質問の意味がわからなかったようである。後で案内してくれた日本の技術者に聞いたら、「私企業でいいかげんなことをしたら、会社がすぐ潰れてしまう、だから、アメリカでは私企業のほうが信用ある」ということであった。

今、民営化について話すつもりはない。

最近、自動車関連の会社では、検査という部門が、内部試験所という看板をあげている。三権分立ではないが、客観的に正しいデータを提供してほしいという社内からの要望が増えたからであろうか。

検査では、合否の判定が役目だが、工程管理に使うデータは現状の工程の管理状態に合わせた精度が要求される。

社内の顧客の要望にこたえるため、たえず測定技術の改善が必要になる。
コメント
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