ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

ポイント.18-1

2005-09-01 | 継続的改善52
総合製品企画

この52のポイントは,ISO9001の章立てに沿ってまとめています。
今までは,5の経営者の責任,6の資源の運用管理についてまとめたので、
これから、9001のメインである7の製品実現にはいります。

製品実現、なにか,なじみのない言葉ですが、新製品開発のプロセスを考えてください。
そのプロセスの一番上流に、総合製品企画を考えとくと良いでしょう。

「品質管理ごときが、そんな事業戦略の中に首を突っ込むな」といわれれば,おとなしく退散します。しかし,日本の高度成長の前の時期には,事業戦略の中心に品質戦略があっつたことがあります。当時は品質がこれ以上悪くなれば,生き残れないという時代でした。いまは、品質がまあまあのところになったため、過去のハングリー精神も忘れたのかもしれません。

昔の天童も今は普通の人というわけです。

さて、客先ニーズに合わせて素材を供給していた会社が,市場の変化のため販売量が低下したので,新市場の開拓を考えた。
現状で保有する技術をどう活用して,新市場の製品に素材を供給できるか,検討をすすめた。

従来の顧客は素材のことにも詳しいため、あまり突飛なクレームもない。
ところが,新しい顧客は、この素材に慣れてないため,考えられないようなクレームがおきる。このように、製品によって,開発の品質保証の重点が異なることを経験した。

これらの開発を通して、従来型の製品開発を「市場先行型」、保有技術を生かす開発を
「技術先行型」と区別して開発を進めることとした.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする