愛媛・松山から宇和島へは歴史を訪ねる旅
でしたが宇和島から高知へは自然を楽しむ
旅になりました。高知では3年ぶりに開催
された大学の同窓会参加のため四万十川に
向かいました。四万十川は四国最長で最後
の清流と言われています。源流の近くには
四国カルストがあり、朝冷えの雲海とモヤ
の幻想的な日の出を堪能しました。
カルストの地表に点在する石灰岩が朝日に照らされて
岩の白さがきわだち、大変美しい風景でした。
この日は442年ぶりの皆既月食と天王星食
という神秘的な天体ショーを見る事ができ
宇宙の不思議さを改めて実感しました。
翌日は屋形船に乗り、のんびりと四万十川
の雄大な自然と珍しい沈下橋を眺めながら
豊かな自然を楽しむ事が出来ました。
歴史と自然を楽しむ旅は実り多く心に残る
ものになりました。
前回の続きです。四国の宇和島市は南伊予
と呼ばれています。松山から南下し宇和島
へ至る道は山々が続いていました。現在は
トンネルで短時間で移動出来ますが昔の旅
は一つ一つ峠を越えなければならずとても
大変だったでしょう。江戸末期まで宇和島
は辺境の地でした。しかし、ペリーの黒船
来航のわずか3年後に純日本製の蒸気船が
この地で作られたのです。偉業を成し遂げ
たのは蘭学者の大村益次郎でした。後に彼
は戊辰戦争を勝利に導き、日本陸軍の基礎
を築きます。この話は司馬遼太郎氏の長編
小説・花神に描かれています。この不便な
土地に当時最先端の西洋技術を導入したの
は開明的な宇和島藩主・伊達宗城公による
ものでした。宗城公は出来た蒸気船に自ら
試乗し宇和島城から見える湾内の島(写真)
を一周し、満悦したそうです。西洋に負け
まいとする幕末の殿様の心意気を宇和島で
感じました。
司馬遼太郎さんの代表作『坂の上の雲』
の主人公、正岡子規、秋山好古、秋山
真之の生まれ故郷を訪ねて四国・松山に
行ってきました。彼らは明治時代に活躍
した偉人達です。子規は近代文学に大き
な影響を及ぼし、秋山兄弟は日露戦争を
勝利に導いた英雄です。司馬ファンの私
にとってたまらない旅となりました。
特に、秋山兄弟の生家には銅像や貴重な
資料があり当時の空気に浸ることができ
大満足でした。歴史にゆかりのある土地
を訪れ、当時の空気を感じる旅を通して
日本の良さを発見する旅は心に残ります。
残念ながら目的の一つであった道後温泉
は改修工事とコロナの影響もあり、人数
制限のため入れませんでした。松山から
南伊予の大洲・宇和島へ向かう旅は続き
ましたが、次回のブログにてご紹介いた
します。
日本の神社の数は、コンビニの数よりも多い
8万8千社以上あると言われています。最近、
各地の神社を参拝することが多くなりました。
先日も東京の西大井駅の近くにある蛇窪神社
を参拝したところ、少し変わった神社でした。
名前通り蛇が祀られているのです。その由来
は今から700年前(鎌倉時代の末期)この地
で干ばつの際に龍神に祈願したところ大雨が
降ったことに感謝して建てた神社との事です。
白蛇様と龍神様を祀っているので写真の様に
龍と蛇の像が飾られていました。
それだけでなく、祀られたケースの中に本物
の白蛇が元気に動きまわっていました。
巳年生まれですので白蛇からパワーを頂い
た気になりました。この神社は、巳が辰
(身が立つ)ということで、立身出世に
ご利益があるそうです。私にとって手遅れ
ですが若い皆さんは一度お参りすると良い
かも知れませんネ😊