あこう通信

日々の気づきや出来事について
日本道での活動

東北夏祭り「秋田竿燈」・・・No.1112

2024-09-08 05:14:28 | Weblog

青森ねぶた祭りが「動」とすれば、どちらかと言えば秋田竿燈(かんとう)祭りは「静」ですね。竿燈祭りの始まりは江戸中期との事。七夕の前夜に行われた真夏の眠気(疫病や災い)を払う行事が由来らしいです。当時、町人の力自慢たちが提灯をくくりつけた竿を掲げて町を練り歩いたそうです。

竿燈はサイズによって4段階に分かれ、1番大きな大若(おおわか)は何と高さ12m、重さ50kgもあり、付けられた提灯の数は46個。本当に力自慢でないと持ち上げられないですねぇ。但し、一人では長時間は無理なので、持ち手はどんどん変わります。竹竿は次々と継ぎ足すので、見事な高さです。

1番小さい、小学校低学年以下の子供用の幼若(ようわか)で高さ5m、重さ5kg、提灯24個だそうです。小さな子供たちが懸命に竿燈を掲げる姿は、実に可愛く応援したくなります。練習の成果ですね😊

総数約280本もの竿燈が街に繰り出し、額や肩や腰や手のひらで竿燈を支える姿は見事なものです。風に、あおられ折れそうなほど大きくしなる竿燈を乗せながらバランスを取る姿は芸術的です。ときには、客席に倒れこむ事もありヒヤヒヤしながら観ました。提灯の中はロウソクの火なので、燃え上がらないのが不思議です。

約1万個の提灯が夜空に輝く光景は感動を覚えました。現代のように、光あふれる街なかとは異なり、暗い江戸時代の夜に現れた1万個の提灯の輝きに、さぞかし人々は酔いしれたことでしょう。「静」の祭りと言えども心は熱いです。

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東北夏祭り「青森ねぶた」・・・No.1111

2024-09-01 05:15:25 | Weblog

東北夏祭りと言えば、まず思い浮かぶのは青森県の「ねぶた祭り」ですね。ねぶた祭りは青森県の各地域で開催、40地域以上で行われるようです。それぞれ内容は異なるようですが特に有名なのは「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原ねぷた」です。地域により「ねぶた」や「ねぷた」と呼び方も異なります。今回は「青森ねぶた」を見学しました。毎年、22台ほどの大型「ねぶた」が専用の倉庫テントで作られ保管されています。写真は倉庫で出番を待つ「ねぶた」です。その迫力ある大きさがわかりますね。

夜には「ねぶた」に灯りがともされ、大通りを引きまわされます。写真のような大きな太鼓も打ち鳴らされ、笛や鉦の音に合わせて祭りが始まります。

灯りに照らされた「ねぶた」は美しさと迫力に圧倒されました。

「ねぶた」の周りには「跳人(はねと)」と呼ばれる人たちが「ラッセラ、ラッセラ」と掛け声をかけながら、鉦と太鼓の音に合わせて跳ね躍り、躍動感がありました。

跳人は正装すれば誰でも自由に参加できるそうです。衣装には多くの鈴がつけられ、跳ねるたびに鈴がなり、なんともエネルギッシュな雰囲気をかもしだします。はがれ落ちた鈴を拾うとお守りになるとの事で夢がありますね。日々のストレスを解消するような祭りを観て元気をいただきました😊。五所川原や弘前の「ねぷた祭り」も観てみたいですね。

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東北夏祭り「盛岡さんさ」・・・No.1110

2024-08-25 05:15:26 | Weblog

今年の夏は猛暑の連続です。いつになったら涼しくなるのやらと気が重くなる毎日です。そんな気分を吹き飛ばすパワーをいただこうと、かねてから訪れたいと思っていた東北夏祭りツアー「5県で5つの夏祭り」に参加してきましたので紹介しますね。今回は岩手県の「盛岡さんさ踊り」です。時間の都合もあり、踊りのパレードは観れませんでしたが競演会に参加しました。競演会は4日間にわたり、30以上の演目が披露されるそうです。各地域の保存会の老若男女が華やかに踊りの成果を発表されていました。

さんさ踊りの起源は諸説あるそうです。一つには昔、人々を苦しめていた鬼を三ツ石神社の神様が退治された事を喜んだ民衆が踊りはやしたとの言い伝えからだそうです。地域ごとに踊りは進化・発展していて多種多様な演目がありました。いずれも、藩政時代の生活や文化を反映しており、剣舞や神楽、獅子踊りなどを取り込み、カラフルな衣装と踊り方やリズムの違いを楽しむ事が出来ました。各地域の伝統文化を守り続ける事は素晴らしいです。この踊りが盛岡市内をパレードするのですから、きっと華やかでしょうね。次回は青森の「ねぶた祭り」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに😊

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魅力あふれる彦根城・・・No.1109

2024-08-18 05:15:54 | Weblog

滋賀県の彦根といえば彦根城と人気ゆるキャラ「ひこにゃん」ですね😊。初めて彦根城を訪れましたが、驚いたことにお城の入口にその日の「ひこにゃん」登場のスケジュール表が貼っていました。毎日、お城への出勤のご様子、ご苦労さまです😊。ゆるキャラは心を和ませますね。

彦根藩の初代藩主はNHKの大河ドラマ「どうする家康」で取上げられた徳川四天王の1人、井伊直政です。戦国末期に赤い甲冑(鎧兜)を身にまとった井伊直政は長槍を使って敵を圧倒しました。その姿が赤鬼に例えられるなど諸大名に恐れられました。井伊軍は甲冑を赤色で統一されていることから「井伊の赤備え」として知られています。彦根城には、その甲冑が展示されていました。「ひこにゃん」の兜も赤備えですヨ。

さらに井伊の藩主で有名なのが幕末の桜田門外の変で暗殺された大老・井伊直弼です。日本の開国・近代化を断行し、安政の大獄で反対勢力を粛正するなど、剛腕なイメージがありますが、実は文武両道の人で茶人大名として知られ茶会を開催したり、自ら茶道具を作るなど、相当な文化人だったようです。

彦根城内には能舞台や美しい日本庭園などもあり、いたるところに風流な雰囲気があふれていました。

日本庭園の上に天守閣が顔をのぞかせる国宝・彦根城はなんとも魅力あふれる城です。

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お多賀さん・・・No.1108

2024-08-11 05:15:25 | Weblog

滋賀県の彦根城の近くに「お多賀さん」と親しまれている多賀大社があります。古事記に、名前が記されるほど由緒のある神社でイザナギ、イザナミが祀られています。彦根駅から近江鉄道で20分ほどの距離ですが、雨模様の日曜日の朝ということもあり、2輌列車には誰ぁれも乗っておらず、貸切状態でした😊

参道には昔ながらの土産物屋があり、店先には大きな杓子が飾られて目を引いていました。

由来は奈良杓子と神社には古くから関係があるようで奈良時代に元正天皇の病気に際し、多賀大社の神主が強飯を炊き「シデの木」で作った杓子を献上すると天皇はたちまち治癒されたと伝えられていることからです。何とも雰囲気がありますね😊 参道入口には「笑門」の文字が掲げられていました。

「笑門」飾りは伊勢神宮でよく見かけるとのことですが、お多賀さんでもおなじ伝統があるのでしょう。「笑うカドには福来たる」の意味でしょうか縁起が良いです。参道の家々の軒先にも笑門の絵馬が掲げられていました。心が安らぎました😊

多賀大社は延命長寿・縁結びの御利益があるそうです。

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里山に生きる・・・No.1107

2024-08-04 05:15:40 | Weblog

チョット大げさなタイトルですが、家の近くには里山と呼ばれるような田園地帯が残っています。季節ごとに散歩道で色々な生き物に出会います。特に夜明けごろは出会うチャンスです。鎮守の森にはヒグラシ蝉が物悲しく鳴き、カブトムシやクワガタやカミキリ虫も見かけます。これらの虫たちは7月初旬ごろから現れます。

(神社で見つけたカブトムシ まさにツノを突き合わせる寸前?)

(ゴマダラカミキリ ブローチのように白い斑点が美しい)

(朝露のつく稲田にひそむカマキリ 稲の色に同化してしています)

タマムシの死骸も落ちていました。早朝の農道にはミミズが多く這い出します。ときどき40〜50cmもある黄色いヒモのような生き物も見かけます。調べるとコウガイビルという生き物のようで、頭部が昔の棒状の髪飾り、笄(コウガイ)に似ていることが名前の由来だそうです。この生き物は、ミミズをエサにしているようです。写真を撮りましたがチョット気味が悪いのでアップしません😊。里山には実に様々な生き物がいます。そう言えば子供の頃の唱歌「手のひらに太陽を」の歌詞「オケラだって、ミミズだって、アメンボだって、みんな みんな 生きているんだ友だちなんだ」というのを思い出しました。みんな一生懸命生きています。自然環境の大切さを感じる里山です。

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早朝の楽しみ・・・No.1106

2024-07-28 05:15:34 | Weblog

猛暑お見舞い申し上げます。梅雨明け以来、酷暑が続いています。日々の日課は散歩ですが日中は外出する気にもなれません。夏場はもっぱら日の出前の散歩をしています。早朝散歩のおすすめは、空が白み始める日の出の20分ほど前です。この時間帯は運が良いと美しい空に出会え、朝から元気をいただけます。心に残る朝の風景をご紹介しますね。日の出の空は、時にハッとする美しさがあります。まさに、一期一会です。

美しい朝は雲がたなびき、雲に日光が当たる瞬間です。時間とともに雲の色が紫から真紅そしてオレンジ色へと、どんどん変化していきます。ただし、わずか数分間の出来事です。

 

この日は、たまたま西の空に暁月が残っていました。満月を少し過ぎていましたが、7月の満月のことをバックムーンと言うそうです。バックとは後ろではなくオス鹿(buck)のツノが生え変わる月だからとのこと。太陽と月の表情は対照的ですね。燃えたぎるような赤い太陽と静かに浮かぶ青白い月です。陽と陰の世界、まるで空を舞台にした太陽と月と雲の光のショーを見ているようでした。

暑くて、目を覚ました早朝に空を眺めてみるのも楽しいものです😊

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北のまほろば・芸術編・・・No.1105

2024-07-21 05:15:49 | Weblog

「北のまほろば」シリーズも4週目です。そろそろ、飽きてきた方もおられるかもしれませんがご辛抱下さい😊今回は旅の途中で気になった美術館にいくつか立ち寄りましたので少しご紹介します。写真は日本を代表する有名な芸術家、草間彌生さんの作品です。驚いたのは美術館に隣接した公園に展示されていたことです。つまり、誰でも自由に見て、触れることもできます。草間さん特有の水玉と色がきれいですね。

同じ美術館ですが、大きなアリの作品です。まるで、自分がミクロの世界に迷い込んだ感覚になりギョッとしました。こういう世界に紛れ込んだら怖いですね。

さて、次は見学者参加型のアートです。まるで自分が空中浮遊している様に見えます。タネを明かせば床に造られた建物の作品に寝転がっているだけなのです。トリックアートですね😊

これらはいずれも十和田市現代美術館の作品です。ご興味のある方は訪ねてみて下さい。面白いですよ〜😊さて、最後は畑の真ん中にある巨大なアート作品です。いろいろな色の石が並べて描かれた絵画です。遠くには津軽富士、岩木山が見えます。近くを走る電車は「田んぼアート駅」のある弘南鉄道です。

有名な板画家、棟方志功の肖像画が描かれています。ここは田舎館村にある田んぼアートです。田んぼに色の異なる稲を植えて絵画にする田んぼアートの発祥の地だそうです。訪れたのは6月下旬でしたので、まだ充分に稲が育っていないので田んぼアートは色が薄かったのですが、年中アートが見れる様にと小石で造られたものです。出来ばえの素晴らしさに驚きました。青森には豊かな芸術があるのですね。

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北のまほろば・宿坊編・・・No.1104

2024-07-14 05:15:39 | Weblog

日本三大霊場の一つに恐山(おそれざん)があります。今回は2度目の参拝となりました。写真は菩提寺の境内にある地蔵殿で周囲には多くのお地蔵さまが祀られています。ブログNo.1070でもご紹介しています。

恐山は天台宗の慈覚大師が862年に開山しましたが、現在は特に宗派は無く、曹洞宗のお寺が運営しているとの事です。今回の参拝では境内の宿坊 ・吉祥閣に泊まりましたのでご紹介しましょう。恐山の宿坊というと何となく古いイメージをもっていたのですが、内部は明るくモダンな雰囲気でした。

宿坊には数種の温泉が設けられていて色々な効能があるとのことでした。温泉は館内の大浴場の他、館外には4つの温泉があります。写真は館外にある温泉の1つ、薬師の湯で境内にポツンと古い小屋が建っていました。脱衣所と湯船があるだけですが、イオウの匂いのする温泉で泉質はとても良かったです。

宿坊では色々な気づきがありました。まずはスマホが使えない事、部屋には冷蔵庫やテレビがない事です。宿坊だからという理由ではなく火山性ガスの影響で家電製品がすぐに故障するからだそうです。普段の生活での便利さはありませんがデジタルデトックスとなり、心静かに過ごす事ができました。食事は精進料理でしたが、品数も多く素材やダシの美味しさを楽しめて、和食の良さを感じることが出来ました。食事の際には禅宗の儀式である「五観の偈(げ)」を唱えて、食に対する感謝と反省を行いました。改めて食事ができる事へのありがたさを感じました。消灯、起床の時間は決まっていて朝食前にお坊さんの朝のお勤めに同席し心静かに1日が始まる喜びを得ました。ご住職が恐山の宿坊の良さを話されましたが「お湯の良さ、何もない事、遠くて不便な事」だそうです。都会の便利さこそありませんが、人里離れた静かな場所でゆっくりとお湯に入り、心静かに自分を見つめられたように思います。ある意味「心のまほろば」ともいえる贅沢な時間を過ごす事ができました。

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北のまほろば・生きもの編・・・No.1103

2024-07-07 05:15:07 | Weblog

青森県の東部、太平洋に面する八戸市に鮫町という所があります。鮫町(サメ)という名前も少し変わっていますが、その町の蕪島(かぶしま)神社には大変驚きました。写真のように雨が降っていないのに多くの方が傘をさして参拝しているのです。

そのわけはウミネコのフンです。鳥居もフンで白く汚れています。鳥居の上にも多くのウミネコがとまり、まさに名前の通り鳥居ですね😊 蕪島はウミネコ繁殖地として、国の天然記念物に指定されているほどにウミネコが集まるのです。いたる所でウミネコがズラーっと並んで羽を休めています。

地元の研究者によると、蕪島がある八戸市の沖合は親潮と黒潮が混じり合う潮目にあたり、魚が豊富な場所として知られています。ウミネコがエサとするイワシも多く漁獲されることからウミネコが群れてくるというのです。蕪島は元は島でしたので、ウミネコを襲う天敵が陸上から入り込めない環境のため繁殖には最適だったそうです。

6月下旬に行きましたが、ちょうどウミネコ繁殖の最盛期で神社の境内にまで営巣されていて褐色のひな鳥がスクスク成長していました。親鳥は参拝者を警戒しながらも、子育におおわらわの状態でした。

80年ほど前に、島は軍により埋め立てられて本土と地続きになったそうです。これにより神社には参拝しやすくなったのですが、天敵も近寄りやすくなるので心配されているようです。いたる所にいる鳥を見て昔の恐怖映画ヒッチコック監督の「鳥」を思い出しました。人々が突然、鳥に襲われる映画です。参拝しながら何となく不気味でした。一方で生きものにとっても、エサが豊かで「北のまほろば」なのだなぁと感心したしだいです。

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