御朱印・・・No.790

最近、神社やお寺を参拝したあと御朱印
を頂く若い女性が増えているそうです。
なんでも『御朱印ガール』と言うのだそ
うです。以前は、御朱印を集めるのは、
年配の方との印象が強かったのですが、
世の中も変わりました。御朱印とは写経
を奉納したあかしとしてお寺から頂く証
書の事です。私は御朱印を集めた事はあ
りませんが書道の心得がある宮司や住職
がしたためる書は美しく、芸術的なもの
なので、ありがたみを感じます。自分の
為だけに手書きされるという特別感がブ
ームの一因であるといえるでしょうネ。
スタンプラリーの様な感覚なのかも知れ
ません。神社や寺院への参拝は信仰心に
よるものですが、それだけではなく心を
休めストレス解消につながり、おまけに
御朱印の楽しみまであるという事なので
しょう。最近では乙女心を引きつけよう
と可愛い御朱印も増えているようです。
神社やお寺も、世の中の変化に対応して
いるのですネ。

観戦・・・No.789

４年に一度のサッカーワールドカップが
ロシアで始まりました。一方、アメリカ
ではゴルフのメジャー、全米オープンが
行われています。どちらも、時差の影響
でテレビのライブの放送は早朝に行われ
ています。早起きにとっては得した様な
気持ちになります。やはりスポーツ番組
はライブで見ないと面白くありません。
ましてや、どちらも最高峰の闘いです。
面白いことにゴルフとサッカーでは観戦
の心構えが全く違います。ゴルフは少々
、目を離しても決定的瞬間を見逃す事は
少ないので、比較的のんびり見ることが
できます。一方、サッカーはいつ決定的
瞬間が訪れるか分かりませんので、目が
離せません。ある意味、観る側にも緊張
感が要ります。いずれにしても、トップ
プロが全力で闘う姿は素晴らしいもので
す。だからこそ、勝者には高額な賞金と
大きな名誉が与えられるのしょう。プロ
のワザを楽しみましょう。

スダジイ・・・No.788

家の近くにある寺院の境内に立派な古木
が生えています。この木は保存樹として
佐倉市指定になっています。立て札に書
かれた説明によると推定樹齢は６００年
だそうです。随分、長生きな樹です。樹
の名札に『スダジイ』とありました。あ
まり耳慣れない名前なので調べてみると
椎木（しいのき）の一種だそうです。こ
の寺院が建立されたのが１３９２年との
ことなので、その頃にこの樹は植えられ
たらしいのです。室町時代の初期から、
生き抜いてきたのですから、大したもの
です。当たり前の話ですが、植物は動物
と違い生まれた土地から動く事は出来ま
せん。与えられた条件のもとで、耐え忍
ぶしかありません。長年、風雨や寒暖に
さらされながらも、文句も言わずにじっ
と立ち続けているのです。このスダジイ
に漢字を当てはめるとスダ爺がふさわし
いのかも知れません。６００年間、修行
きたような老僧のような風格を感じまし
た。近くにいると落ち着くものですネ。

北極星・・・No.787

我が街、千葉は昔、千葉氏の所領があっ
た事から名づけられています。千葉氏は
平安時代から続いた由緒ある一族です。
鎌倉幕府の成立に貢献、その功績により
東北から九州まで全国各地に所領を得た
そうです。先日、所領があった６自治体
から関係者が集り『千葉氏サミット』が
開かれたそうです。千葉はもとより岩手
、宮城、福島、岐阜、佐賀の各地から集
まったそうです。今とは違って、極めて
交通便の悪い時代では地方に分散してい
ると、お互いの交流が難しく、結束力が
無くなってしまいます。ところが、実は
そうではなく妙見菩薩信仰のもとに強く
結束していたようです。妙見とは北極星
（北辰）を神格化したものだそうです。
北極星はいつも真北の方角で輝いている
ので、天の中心の星として信仰の対象に
なったのでしょう。一族が各地に分散し
ていても、北極星を見ながら、互いに心
を合わせたのです。最近、夜空を見上げ
ることがあまり無くなりましたが、星が
人の心を繋げていた事にロマンを感じま
す。時空を越えて星と歴史に思いをはせ
るのも良いものですネ。