【時事(爺)放論】岳道茶房

話題いろいろだがね~
気楽に立寄ってちょ~

雨の日に鼻水が出る

2010年04月03日 | 健康
雨の日に鼻水が出る

【知りたくもない!?カラダの不思議】雨の日に鼻水が出るの低気圧のせい?

 まだまだ辛い花粉シーズン。毎日の天気予報に一喜一憂している人も多いのではないだろうか。

 ところで、花粉が一時的にあまり飛ばなくなる雨の日は、本来、花粉症の人にとってはラクになる日のはずなのに、なぜか鼻がグズグズしたり、くしゃみがやたらと出る…ということがある。さらに、雨の日に室内にいても、鼻の調子が悪いこともあるけど、これって別の花粉か何かが飛んでいるということ? いったい何が原因なのか。江東区・みやさか内科医院の宮坂隆院長に聞いた。

 「雨の日に鼻水が出るという人は確かにいますね。理由に関しては諸説あるようです。基本的には低気圧が来ると雨が降りますが、この低気圧が鼻水にも影響しているといわれているんですよ」

 雨の日の鼻水は、花粉症とは違い、低気圧による影響という説が有力のよう。

 「雨の日に古傷が痛む」というのはよく聞く話で、これも一般的には低気圧とのかかわりとして説明がされているけれど、では、低気圧と鼻水には、どんなかかわりがあるのだろうか。

 「まずは低気圧によって、高気圧時より血管が拡張するために、滲み出して鼻水が出るという説。もう1つは、低気圧で自律神経の働きが狂い、副交感神経が優位となって、鼻水が出るという説が言われています」

 ところで、「雨の日に鼻水が出る」という症状は、アレルギー体質の人に見られることなのだろうか。

 「ぜんそくの人もよく低気圧がくると悪化します。したがって、アレルギーの保因者はその影響を多分に受けるかと思いますが、体調の悪い人にも影響が出ます」

 私たちのカラダは、天候や気候の影響をけっこう受けているもの。それが、たとえば、寝不足をしていたり、風邪気味だったりと、体調を崩している人には、さらに大きな影響として出てくるようだ。

 雨の日に鼻水が出て困る人は、まずは規則正しい生活リズムや十分な睡眠、バランスの良い食事を心がけてみては?

2010.04.03 ZAKZAK

食の安全で閣僚級定期協議 日中が覚書締結へ

2010年04月03日 | ニュース政治
食の安全で閣僚級定期協議、日中が覚書締結へ

 日本と中国が食品安全に関して連携を強化することを打ち出す「日中食品安全推進に関する覚書」の内容が3日、明らかになった。

 年1回の閣僚級の定期協議実施や、相手国の関係施設に相互に立ち入り調査を行うことなどを盛り込んでいる。中国製冷凍ギョーザ中毒事件の発生など、日中間で「食の安全」への信頼性が揺らぐ中、鳩山首相と中国の温家宝首相が昨年10月に相互協力に向けて合意したことを受けた措置だ。

 覚書は、今夏ごろまでに予定される次の日中首脳会談の際、長妻厚生労働相と、中国側の担当部署である中国国家品質監督検査検疫総局の閣僚級代表が署名して締結する見通し。

 覚書の最終案によると、年1回開く閣僚級定期協議では、食の安全にかかわる両国の関心事項について、解決・改善に向けた「行動計画」を策定する。また、相手国の同意を得たうえで、関係施設の立ち入り調査を必要に応じて実施できるようにする。さらに、両国間の貿易で問題が生じた場合は、関連情報を速やかに公表し、実務者レベルで協議、調査することも明記する。

 食の安全に関しては、日本、中国、韓国が昨年11月、食品安全協力の覚書を結んだが、情報交換を中心とした内容にとどまっていた。

2010年4月3日 読売新聞

興南 延長戦制して初優勝

2010年04月03日 | ニュース一般
興南、延長戦制して初優勝 第82回選抜高校野球大会

 第82回選抜高校野球大会は3日、兵庫県西宮市の甲子園球場で4万3千人の観衆を集めて決勝を行い、春夏通じて初めて決勝に進んだ興南(沖縄)が延長十二回、10―5で日大三(東京)に勝ち、初優勝した。

 沖縄県勢としては一昨年に優勝した沖縄尚学以来、2年ぶり3度目の春の頂点。昨年の清峰(長崎)に続き、九州勢の3連覇となった。

 興南は延長十二回、1死満塁から失策と連打などで5点を勝ち越した。島袋洋奨投手は8安打5失点で最後まで投げ切った。38年ぶりに決勝に進んだ日大三は、1971年の初優勝以来、39年ぶり2度目の優勝はならなかった。

2010/04/03 共同通信

日航のリストラ積み増し

2010年04月03日 | ニュース政治
国交省、金融機関の意向影響=日航のリストラ積み増し

 会社更生手続き中の日本航空は事業リストラ計画を抜本的に見直し、不採算路線の廃止を加速させる。赤字体質からの脱却が狙いだが、その決断には、国土交通省と3メガバンクの意向も大きく影響を与えた。日航は週明け以降、国交省や金融機関との調整を本格化させる方針だ。

 日航と企業再生支援機構が1月に公表した再生計画では国際・国内の路線数を3年間で計31減らすとしていた。しかし、日航は1月の会社更生法の適用申請後も赤字が続き、国交省は黒字転換の実現に向け、路線撤退の大幅な積み増しなどを提案。3メガ側も「当初計画のリストラ規模では金融支援には応じにくい」との意向を示した。

 日航は9月がめどの更生計画認可後に5000億円規模のつなぎ融資の借り換えを受けて再生作業を軌道に乗せたい考えだが、このためには3メガの協力は不可欠。収益減少につながるとして当初は慎重姿勢だった稲盛和夫会長も3月下旬、最終的に大規模なリストラを承認した。

2010/04/03 時事通信

中国マネーが日本を買い漁る

2010年04月03日 | ニュース一般
中国マネーが日本を買い漁る

●「松屋」買収話から軽井沢や水資源まで

 日本が中国に買い占められる? そんなバカな……と思うかもしれないが、近ごろの中国マネーの動きを見ていると、そんな予感がしてくるのだ。

 今月28日、中国の自動車メーカー・吉利汽車が、米フォード傘下のボルボを約1660億円で買収すると発表した。今月上旬には中国の大手ホテルが、米国37州ほか世界約230カ所でホテルを運営する米上場会社を買収すると報じられた。おそらく日本は最大のターゲットだ。中国家電大手の蘇寧電器が昨年秋、家電量販店ラオックスの株式約27%を約8億円で買収し筆頭株主に躍り出た。蘇寧電器は、銀座の「松屋」買収や、閉鎖の決まった有楽町西武の跡地進出などでも名前が取りざたされ、流通業界では「日本を買い漁る中国の黒船」として恐れられ始めた。

 自動車関連の金型大手で知られるオギハラ(群馬県)の館林工場も中国メーカーが買収する。買収金額は明らかになっていないが、4月1日に土地、建物、設備、さらに約80人の従業員が中国企業に引き渡される。

「日本人の雇用が維持され、日本企業には売却資金が入る。最初はメリットがあるでしょうが、いつの間にか中国人労働者は増え、利益のほとんどが海外流出しかねません。国力の衰退につながります」(三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏)

 東京財団が今年1月にまとめた「グローバル化する国土資源(水・緑・水)と土地制度の盲点」に驚愕(きょうがく)の項目がいくつも出てくる。「北海道日高町の牧場を買収したのはアラブ首長国連邦ドバイ」「北海道ニセコのスキー場は香港資本やオーストラリア資本が入る」「三重県や長野県、埼玉県などの森林を海外(中国)が買いたがっている」といった具合だ。

●森林買収に乗り出した狙いは…

 森林買収は、水不足に悩む中国が日本の水資源を狙いだしたといわれる。林野庁は調査に乗り出した。

「森林組合などに対し、そうした動きがあったら報告してほしいと要請しています。今のところ中国資本に森林を売却したという事実はありません」(林野庁森林整備部計画課)というが、先のことは分からない。何しろ日本の法律では「地下水は、土地保有者のもの」と決まっている。日本の貴重な水が、ごっそり中国に運ばれるなんて事態が十分に起こり得るのだ。

 リゾートで知られる軽井沢も変わってきた。地元不動産業者がこうつぶやく。

「台湾や香港の観光客が激増しています。軽井沢の土地を購入する人はまだ全体の1%程度ですが、今の勢いだと数年後に軽井沢は中国などアジア勢の避暑地に変貌してしまうかもしれません」

 中国の外貨準備高は2兆2700億ドル(09年6月)と過去最高を更新。もちろん世界トップである。日本の2倍以上もある。大量の米国債を保有しているが、その一部を放出し日本向けの投機マネーに流れたらどうなるか。日本が、中国マネーに支配され始めたのは間違いない。

2010年04月03日 ゲンダイネット

竜巻・雷を1時間先まで予測 気象庁

2010年04月03日 | ニュース一般
竜巻・雷を1時間先まで予測 気象庁が新防災情報

 気象庁は、竜巻や雷の恐れがある場所を10分ごとに1時間先まで予測、地図上で危険度ごとに色分けして示す「竜巻発生確度ナウキャスト」と「雷ナウキャスト」の運用を5月末に始める。2005年のJR羽越線突風脱線転覆事故や、北海道佐呂間町で06年、9人が死亡した竜巻被害などを受け導入を進めてきた。

 竜巻のナウキャストは、積乱雲から吹き下ろす突風「ダウンバースト」なども対象。風向きを3次元で観測するドップラーレーダーで、竜巻の原因となる積乱雲の中の渦(メソサイクロン)をとらえ、2段階の発生確度を判定。地図の10キロ四方格子に、確度ごとに色分けし同庁ホームページなどで発表する。

 雷ナウキャストは、全国30カ所の検知局で雷をキャッチしたり、レーダーで雷が発生する直前の雨雲をとらえたりして活動度を高い方から4~1で評価。4は「落雷が多数発生」、1は「落雷の可能性あり」で、竜巻同様色分けした分布図で発表する。同庁によると、全国の雷被害は05~07年に195日、計392件で8月に集中している。

2010/04/03 共同通信

4/3 産経妙

2010年04月03日 | コラム
4/3 産経妙

 「因幡の白ウサギ」が来春から小学校の国語教科書に登場するという。古事記に出てくる神話である。サメをだましたばかりに丸裸にされたウサギが通りがかった神々にもいじめられる。だが最後に現れた大国主(おおくにぬしの)神に治療法を教えられて助かる。

 ちょっと年配の人なら「海幸彦・山幸彦」などと並び、誰でも覚えている神話だ。しかし若い世代には案外知らない人も多いらしい。戦後、神話が「大和政権の支配を正当化するもの」などとして教育界から排除され、教科書にもほとんど載らなかったからである。

 例えば「因幡の白ウサギ」の大国主神は、治めていた地上の国である出雲を天上の神々の求めに応じて譲る。この「国譲り」神話は、天孫民族を自任する大和王権が出雲王権を武力征服した史実に基づき都合よく作られた。それが古代史の中では主流の考えだった。

 だがこうした読み方には批判も多い。萩野貞樹元産能大教授の著書『歪められた日本神話』は、吉田敦彦氏の研究に基づき、天上の神と地上の神とが抗争し和解するという神話は北欧やローマなどにも多いとする。それらがみな日本の歴史の反映とは考えられないのだ。

 そんなことより、萩野氏が強調したように「国譲り」という「物語」の壮大さを味わってみるといい。その個性的な神々に触れてみると、生み出した古代の人々の心の豊かさが感じられてくるようでもある。それこそ「神話」という世界の魅力なのだろう。

 その神話がごく一部とはいえ、ようやく教科書に復活する。すべてを支配・被支配という関係で見ようとする歪(ゆが)んだ歴史観から脱するのにも良い機会かもしれない。「因幡の白ウサギ」だけではなく、「国譲り」など読んでもらいたい神話は多い。

朝青龍の引退相撲 開催のメド立たず

2010年04月03日 | ニュース一般
朝青龍の引退相撲 開催のメド立たず

 10月3日に東京・両国国技館で予定されている大相撲の元横綱・朝青龍(29=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ)の引退相撲が、開催のメドが立っていないことが2日、分かった。半年前の時点で事務局も設立されておらず、高砂部屋関係者は殺到している問い合わせに頭を抱えている。

  引退相撲は通常、部屋のマネジャーや行司ら裏方が中心となって事務局を運営し、準備を進める。一般的には半年前にチケットなどの発券を行わないと間に合わないが、チケット、告知ポスターの印刷などには1カ月近くかかる。チケットの価格設定、引退力士の意向を踏まえた招待者の選出、招待状の配布なども含め、現段階で動きだしていなければ開催するのは困難だ。だが、朝青龍は3月11日に母国モンゴルへ帰国してから連絡がなく、高砂部屋関係者もまったく打ち合わせができていない。前日の10月2日に引退相撲を行う元大関・千代大海(現佐ノ山親方)がポスターを完成させるなど準備を進めているのとは対照的だ。

 朝青龍は1月に起こした泥酔暴行問題の責任を取って引退。高砂部屋は引退相撲のため、10月3日の両国国技館を仮押さえした。しかし、朝青龍が暴行問題に関して警視庁の事情聴取を受け、書類送検など刑事事件と扱われた場合は、日本相撲協会が国技館の使用を許可しない可能性がある。高砂部屋の松田マネジャーは「4月中には事務局を立ち上げないと。近日中に具体的なことをお知らせしたい」と話しているが、準備に入れないことに加え開催の正式決定もできない状態が続いている。

4月3日 スポニチアネックス

舛添“役職拒否"で離党決意か

2010年04月03日 | ニュース政治
「無責任」とブーイングも 舛添“役職拒否"で離党決意か

 自民党の谷垣禎一総裁から選対本部長代理就任を打診されたが、拒否した舛添要一前厚労相。離党・新党結成も視野にフリーハンドを保ちたいとの思惑のようだが、党内では「文句は言うが汗をかく気はない」(ベテラン)などとの不満も渦巻いている。

 参院選でねじれを再現させるため、執行部は選対本部長代理として、国民的人気の高い舛添氏ら5人を起用する意向だったが、舛添氏は1日、「執行部の一新が必要で、谷垣総裁、大島幹事長の体制のままではダメだ」と語り、「ポストを受けることは絶対にない」と明言した。

 自民党関係者は「抜本的な党改革を求めて執行部批判をしている以上、今の執行部のまま取り込まれるのはスジが違うということだろう」と推し量った。

 しかし、自民党ベテラン議員は「みこしになら乗ってやるが、複数いる選対本部長代理の1人になり、誰かの下で積極的に汗はかきたくないということだ。しかも、参院選で負けたら谷垣氏とともに沈没する。敵前逃亡といってもいい。だから人望がないんだ」と断罪した。

 一方、別の中堅議員は「いよいよ離党する意向を固めたということではないか。ただ、離党する大義が乏しいため、今はそれを探している状態だろう」と話した。

2010年04月02日 ZAKZAK

介護保険10年 従事者の待遇改善図れ

2010年04月03日 | 社説
 介護保険が始まって十年経過した。この間にすっかり国民の間に定着し、超高齢社会を支えるのに欠かせない制度になった。今後も介護を取り巻く環境に応じて改善し、持続させていきたい。

 わが国の社会保障制度の中で介護保険ほど国民から喜ばれたものはないだろう。高齢化の急速な進行に伴い、家族だけで高齢者の介護を支えるのが限界に達し、誰もが老後の不安を抱いていた。

 介護保険はこれにこたえようと二〇〇〇年四月に始まった。それ以前と違い、介護保険では保険料や介護サービスの内容などについて住民の声が反映される仕組みになっている。これが介護保険を国民に身近なものと感じさせる理由の一つでもあろう。

 定着とともに新たな課題が出てきた。スタート当初、三・六兆円だった年間の総介護費用は十年間に二倍以上に膨れ上がった。介護サービスを受ける高齢者数が百五十万人から四百万人近くまで増えたことが大きな要因だ。

 団塊の世代が七十五歳以上に達する二五年には、六十五歳以上の高齢者人口(約三千五百万人)がピークに達し、介護保険への需要はますます高まる。

 こうした中でまず求められるのは、良質な介護職員の確保だ。

 介護労働はハードな割には給与が全産業平均よりも月十万円以上も低い。〇九年四月の介護報酬の3%引き上げや「処遇改善交付金」などでわずかに差が縮まったが、まだ不十分だ。二五年には現在の二倍以上の介護職員が必要とされる。さらに給与を引き上げ、介護に人材を引き寄せたい。

 独居高齢者、夫婦とも高齢者という世帯が今後増える。介護と医療との連携を強めるとともに、家族介護がなくても済むように、それぞれの地域に密着した在宅からグループホーム、施設までの切れ目のない包括的な介護体制の構築が求められる。グループホームなど高齢者施設で火災による死亡事故が相次いでいるが、防火体制を強化しても経営が成り立つように介護報酬の引き上げも必要だ。

 介護サービスの充実などに伴い、介護保険料の引き上げは避けられないが、六十五歳以上の月平均保険料は十年間に二千九百十一円から四千百六十円に上昇しており、そろそろ限界だろう。一割の自己負担を除いた介護保険の財源のうち半分は税である。この割合の引き上げも考えるべきだ。そのための負担のあり方の検討を始めなければならない。

2010年4月3日 中日新聞 社説

4/3余禄

2010年04月03日 | コラム
4/3余禄「お花見の幸せ」

 「花の雨寝ずに塗ったをくやしがり」。塗った、とは婦人のお化粧のことだ。晴れ着もそろえ、腕によりをかけたお弁当も用意したのに、花見の当日のあいにくの雨をくやしがる江戸川柳である。

 桜が開花した地方も花冷えの日が続き、ようやく暖かくなったかと思えば荒れ模様の天気である。1日に気象庁がソメイヨシノの満開を発表した東京でも2日は花散らしの風雨が交通機関を混乱させた。だが天気の回復する週末は待ちに待った花見日和になりそうだ。

 「花時の雑踏、また江都の第一たり。数里の長堤、桜花弥望(びぼう)し、淡々濃々、雲暗く、雪凝る」。天保年間の「江戸繁昌記」にある隅田堤の光景だ。長い堤は見渡す限り桜で、ところにより淡く濃く、雲がたれさがったようでもあり、雪がこごったようでもあるという。

 何百人もの寺子屋の子が花びらのように喜び戯れ、御殿女中の着飾った一団が妍(けん)を競う。江戸詰の藩士らは酔いで足をふらつかせ大声で歌う。弟子を連れた儒者も、頭に花びらをのせた僧も、田舎から来た老人たちも一日の遊びで寿命を延ばす--人々も楽しそうだ。

 八代将軍吉宗が植えた隅田堤の桜は江戸時代後期には上野山を超える花の名所になった。その名残をとどめる隅田公園の桜が今年脚光を浴びるのは近くに建設中の東京スカイツリーのおかげである。タワーと桜の組み合わせが江戸っ子の初物好きの血をわかしている。

 「入り婿は花のほかには内ばかり」も江戸川柳だ。日ごろはこき使われて遊びに出られなかった入り婿も花見だけは別だったらしい。あらゆる人が春らんまんの幸せを平等に分かち合う花の下である。

経営者のストレス最も高い国は?

2010年04月03日 | 情報一般
経営のストレス、1位は中国=日本はG8トップ-国際調査

 中国の経営者もつらいよ-。世界36カ国・地域の中堅企業のうち、最もストレスを感じているのは中国人経営者であることが、国際会計事務所大手のグラント・ソントンが2日までにまとめた調査で分かった。日本は7位と主要8カ国(G8)で最も高く、景気の好不況にかかわらず各国それぞれの事情で経営者が苦しむ状況がうかがえた。

 同事務所は中国について「経済の拡大速度についていくのがプレッシャーだ」と分析。日本に関しては「経済が低迷し、人員削減も容易にできない環境がストレスになる」(同事務所に加盟する日本の太陽ASGグループ)と指摘している。

 調査は1年前と比べたストレスの度合いを質問した。このうち中国は76%、日本は64%。財政危機に苦しむギリシャも68%と5位に入った。36カ国平均は56%。

 脚光を浴びる中国以外の新興4カ国(BRICs)を見ると、ロシア59%、インド56%と、ブラジル(41%)を除くと平均以上の高ストレス状態にある。米国は50%で平均以下。一方、最もストレスが低い国にはスウェーデン(23%)など北欧諸国が並んだ。

 調査は世界の中堅企業経営者7400人に対して昨年秋に実施した。 

2010年4月2日 時事通信社

若林議員辞職 何とも情けない汚点だ

2010年04月03日 | 社説
若林議員辞職 何とも情けない汚点だ

 あぜんとするほど情けない不祥事である。参院本会議採決で議場にいなかった議員の代わりに投票ボタンを押した問題の責任を取り、自民党の若林正俊元農相が議員辞職した。

 議案への賛否を表明する行為は言うまでもなく、議員活動の根幹だ。経験を積んだはずの議員がまるで学生の「代返」のように軽い気持ちで代理投票をしてしまうとは、信じがたいモラルの崩壊だ。辞職は当然であり、国会全体の緊張感の欠如も懸念せざるを得ない。

 ことのいきさつはこうだ。若林氏は3月31日の参院本会議に出席したが、隣席の青木幹雄前参院議員会長が途中退席した。その後、10年度NHK予算承認案など計10件の採決すべてで若林氏は青木氏のボタンを押し、投票を代行した。このことが1日発覚し、民主党は若林氏の懲罰動議を提出した。自民党にも議員辞職を求める声が急速に広がり、スピード辞職に追い込まれた。

 若林氏は記者会見で「魔が差したとしか言いようがない。青木氏がすぐ戻ってくると思いボタンを押した」と釈明している。だが、議員が議場にいなければ表決に参加できないのは衆参両院を通じた議会の鉄則だ。このため、重要案件の採決の際、病身をおして議員が登院することも珍しくない。衆院3期、参院ほぼ2期務めた閣僚経験者にそんな当たり前の節度が欠けていたことに、寒々としたものを感じてしまう。

 単なる「お粗末劇」と見過ごせないのは、国会での議決の信用性を損ねた罪深さにある。参院本会議は98年の通常国会から押しボタン方式を導入している。議員の投票行動の明確化のためだが、当時は「牛歩戦術」などの抵抗戦術封じが目的、との指摘もあった。

 今回、若林氏は自らの独断と説明し、青木氏も投票依頼を否定した。青木氏が参院自民の実力者とはいえなぜ無断で代理投票までしたのか、本当に今回だけか、不信を抱かれても仕方あるまい。参院は厳しく事実関係を検証しなければならない。

 押しボタンは隣席からも手が届き、出席議員が投票時まで着席していたかは確認されない。あくまで議員の自覚の問題なのはもちろんだが、必要ならシステム上の課題も点検すべきだろう。

 それにしても、国会に緊張感が乏しい。若林氏は今夏の参院選を控え、今期限りの引退を表明していた。与党側も、閣僚の審議への遅刻や居眠りが批判を浴びたばかりだ。

 政権交代後、初の当初予算審議を終え、重要法案の審議が本格化するのはこれからのはずだ。にもかかわらず、国会自らがその存在をおとしめているのでは自殺行為に等しい。

2010年4月3日 毎日新聞 社説

4/3 編集手帳

2010年04月03日 | コラム
4/3 編集手帳

 作家の安藤鶴夫は法政大学予科で留年している。谷沢永一氏の『向学心』(五月書房)によれば、講義で8人分の“代返”をしたのが露見したという。

 5歳のころ、寄席の帰りに「婆(ば)ァや、さっきの都々逸は間がのびたね」と語った逸話をもつ安藤のこと、8人8様に凝った代返であったろう。自民党も政権党への進級をあきらめて野党に留年するつもりかどうか、あきれるばかりの代返事件である。

 参院本会議の採決で、隣席の投票ボタンまで押した「代理投票」の責任を取り、自民党の若林正俊・元農相が議員辞職した。

 何がどう悪いかを説く気力もうせる不祥事で、緊張感の欠如ここに極まれり、である。学校を舞台にしたコントを演じているわけではなし、閣内ばらばらで「学級崩壊」と形容される鳩山政権に、野党第1党が「代返」のお付き合いをしてどうする。

 パトリシア・コーンウェルの推理小説『警告』(講談社)で、主人公がニーチェを引用して語った言葉を思い出す。〈敵を選ぶときは気をつけねばならない、なぜならこちらも敵に似てくるから〉。与野党そろっての学校ごっこは救いがない。

自民 新党結成の動き本格化

2010年04月03日 | ニュース政治
<自民>新党結成の動き本格化 分裂に現実味

 自民党執行部への批判を強めていた与謝野馨元財務相と園田博之前幹事長代理が新党結成に向けて本格的に動き始めた。無所属の平沼赳夫元経済産業相との連携も現実味を帯び、3月の鳩山邦夫元総務相離党の際にはばらばらだった「新党」像がしだいに焦点を結びつつある。与謝野、平沼両氏とも今夏の参院選の標的を民主党と定め、自民党とは敵対しないとしているものの、挙党一致を目指して両院議員懇談会を開催中の自民党にとっては大きなダメージとなった。

 ◇反転攻勢つまずく

 与謝野氏は消費税率引き上げを含む税制抜本改革による財政再建が持論。平沼氏は自主憲法制定など保守の理念を前面に掲げる。両氏はもともと関係が近いとはいえ、政策面の方向性は必ずしも一致しない。

 園田氏は幹事長代理を辞任した翌3月16日の毎日新聞のインタビューで、「平沼さんは『自分だけだとタカ派の印象が強すぎる。今の時代はタカ派もハト派もない』という気持ちのようだ」と語り、連携は可能との見方を示していた。

 平沼氏は05年の郵政解散で自民党を離党。昨年の衆院選では無所属の「平沼グループ」として17人を擁立したが、当選者は平沼氏ら3人にとどまり、国会議員5人以上の政党要件を満たせなかった。

 与謝野氏も与党時代からたびたび政界再編に言及してきたが、政府や党の要職を歴任する中で実際に行動に移すことはなかった。

 関係者によると、与謝野氏側近と平沼氏は今年初めから協議を重ねてきた。巨大与党の前に平沼氏が目指す「第三極」作りが難航したことも、両氏の接近を後押しした。

 新党結成が自民党への打撃になり、結果的に民主党を利することは回避したいという考えでも両氏は共通する。新党結成を急ぐのは「遅くなるほど自民党への打撃が大きくなる」(与謝野氏側近)と懸念するためだ。

 だが、自民党は3月31日の鳩山由紀夫首相との党首討論で谷垣禎一総裁が何とか面目を保ち、反転攻勢に打って出ようとしていたばかり。与謝野氏らが新党結成に踏み切れば、鳩山邦夫氏の離党以上に党内に動揺が広がるのは確実だ。

 与謝野氏周辺は「激動の時がきた。これは自民党分裂ということだ」と語る。「参院選では民主、自民とも議席を減らすことが考えられ、その前に存在感を発揮しておこうということだろう」(自民党関係者)との見方も出る。ただ、両氏が連携しても同調者がどこまで広がるかは未知数だ。

 新党に手詰まり感を深めていた鳩山邦夫氏は2日夜、東京都内で記者団に連携を問われ「今は申し上げられない」とかわしたが、「非常にいい動きだ」と歓迎した。

 もう一人、党内で動向が注目される舛添要一前厚生労働相は、小泉構造改革路線を支持する塩崎恭久元官房長官や菅義偉元総務相らに支えられる。消費増税に積極的な与謝野氏とは相いれないとの見方が根強い。【中田卓二、野原大輔】

 ◇長年模索続けた平沼氏

 与謝野、平沼両氏とも政界再編や新党構想を口にし続けてきた。

 平沼氏は05年の郵政解散で自民党を離党した後、長く新党構想を描いてきた。05年衆院選では同じ郵政造反組の亀井静香氏(現金融・郵政担当相)らが結成した国民新党には加わらず、無所属で当選した。

 安倍晋三首相(当時)は06年12月、翌年の参院選をにらんで郵政造反組11人を自民党に復党させたが、同党との交渉の中心だった平沼氏は民営化に賛成する誓約書の提出を拒み、無所属にとどまった。07年参院選で自民党が惨敗した後、再び平沼氏の復党が取りざたされた際には、安倍氏の突然の退陣で白紙に。この際、尽力した一人が当時官房長官の与謝野氏だった。

 その後、平沼氏は保守勢力を結集した「第三極」に軸足を移す。しかし、昨年の衆院選で保守系無所属の「平沼グループ」として17人を擁立したものの、当選者は平沼氏ら3人にとどまり、国会議員5人以上の政党要件を満たせなかった。昨年11月、国民新党代表の亀井氏による新党結成の呼びかけにも応じなかった。平沼氏が民主党政権入りを嫌ったとされる。

 与謝野氏も与党時代からたびたび政界再編に言及してきたが、小泉内閣以降、政府や党の要職を歴任する中で、実際に行動に移すことはなかった。【坂口裕彦】

4月2日 毎日新聞