【時事(爺)放論】岳道茶房

話題いろいろだがね~
気楽に立寄ってちょ~

【9/30】はげいとう

2010年09月30日 | 誕生日の花

9/30誕生花「はげいとう」Amaranthus tricolor
花言葉 不老不死、情愛

熱帯アジア原産ですが、すっかり日本の風土に馴染んでいます。雁がやってくるころ、葉の色が鮮やかになるので、別名「雁来紅」ともいいます。

■今日生まれの貴方は・・・
正義感が強く、困っている人を見るとほうっておけません。やや怒りっぽいのが玉にきずですが、単純で根に持たない性質なので、怒ってもすぐ忘れてしまいます。

○くるみの日
「く(9)るみ(3)はまるい(0)」の語呂合せ。

【9/29】チトニア(メキシコひまわり)

2010年09月29日 | 誕生日の花

9/29誕生花「チトニア(メキシコひまわり)」Tithonia rotundifolia
花言葉 果報者

メキシコひまわりの和名のとおり、原産地はメキシコから中米。朱橙色の花がとてもきれいです。

■今日生まれの貴方は・・・
ファッションセンスの鋭さは自他共に認めるところ。カルチャー通で仲間の情報源になっている人も多いはず。マスコミ関係の仕事に向いてます。

○クリーニングの日
全国クリーニング環境衛生同業組合連合会が1982(昭和57)年に制定。
「ク(9)リーニ(2)ング(9)」の語呂合せ。
消費者にもっとクリーニングを利用してもらい、自らもクリーニング技術の向上を目指す為に設けられました。 
○招き猫の日
日本招き猫協会が制定。
「くる(9)ふ(2)く(9)」(来る福)の語呂合せ。
この日を中心に、伊勢の「おかげ横丁」の招き猫まつり等、全国各地で記念行事が開催されます。 
○ふぐの日
1997(平成9)年から実施。
「ふ(2)ぐ(9)」の語呂合せ。
この日とは別に、2月9日が下関ふく連盟が制定した「ふく(ふぐ)の日」となっています。

【9/28】しおん

2010年09月28日 | 誕生日の花

9/28誕生花「しおん」Aster tataricus
花言葉 追想

洋花のような華やかさもありますが、東洋の花です。日本をはじめアジアに自生し、「今昔物語集」に登場する思い草は「師恩」といわれています。

■今日生まれの貴方は・・・
去るもの追わず、来るもの拒まずという付き合い方。友人に自分の方から積極的にはたらきかけるということがあまりありません。

○パソコン記念日
1979(昭和54)年、日本電気(NEC)がパーソナルコンピュータPC-8000シリーズを発売し、パソコンブームの火附け役となりました。 
○プライバシーデー
1964(昭和35)年、三島由紀夫の小説『宴のあと』でプライバシーを侵害されたとして有田八郎元外務大臣が作者と発行元の新潮社を訴えていた裁判で、東京地裁がプライバシー侵害を認め、三島由紀夫に損害賠償を命じる判決を出しました。日本でプライバシーが争点となった初めての裁判でした。

1945(昭和20)年9月27日

2010年09月27日 | 情報一般
昭和天皇がマッカーサー元帥を訪問 日本は完全な“属国"に

 1945(昭和20)年9月27日、昭和天皇が米国大使館に連合国軍総司令部(GHQ)のマッカーサー元帥を訪問された。

 2日後、写真が新聞に掲載されると、正装する天皇に対し元帥の悠然としたシャツ姿が敗戦国の事実を突きつけるものとして受け取られた。不敬として政府は新聞発行禁止を命じるが、GHQは撤回を指令した。

 この後、GHQは矢継ぎ早に占領政策を打ち出していった。GHQの検閲による新聞の「自由報道指令」、東洋経済新報の9月29日号の没収命令、10月に入ってから政治犯の即時釈放や思想警察の廃止などマッカーサー覚書4項目の命令が出された。10月25日には駐中立6カ国の日本大使館が閉鎖され、日本は完全な“属国”となった。

2010.09.27 ZAKZAK

ランニング障害 急に無理して走ると膝を痛める

2010年09月27日 | 健康
ランニング障害 急に無理して走ると膝を痛める

【1分で判明!病気チェック】ランニング障害 急に無理して走ると膝を痛める

 空前のランニングブームで、メタボ対策に走り始めた人も多いと思うが、急に無理をすると膝や足を痛めやすい。放置して悪化させると治療のための中断期間も長くなる。とくに肥満気味の初心者はじっくり段階を踏んで健康管理に役立てよう。

 【隠れた病気が表面化】

 ランニング障害は走り過ぎによって、膝など主に脚に現れるさまざまなスポーツ外傷の総称だが、その原因は人によって異なってくる。

 ランニングを急に始めた中高年初心者に圧倒的に多いのは“膝痛”だ。その理由について、スポーツ整形外科を専門とする佐藤整形外科(東京・東葛西)の佐藤公一院長は「隠れていた病気が出てきやすい。50代以上だと、もともと膝軟骨が擦り減る“変形性膝関節症”が起きていて、急なランニングをキッカケに痛みが現れることが多い」と説明する。

 変形性膝関節症のまま無理をすると関節に水がたまる“関節水腫”を起こし、腫れて膝が曲がらなくなるから要注意だ。

 【徐々にスピードUP】

 肥満の人も急にランニングを始めると膝に過度な負担がかかるので要注意。骨の内部が破壊される“骨挫傷”を起こす人も少なくないという。

 佐藤院長は「中高年はウオーキングから始めて次にジョギング、慣れたらランニングと段階を踏むことが大切。変形性膝関節症でも初期なら徐々に鍛えて筋肉や腱が丈夫になれば、走っても膝痛は起こりにくくなる」とアドバイスする。

 本来のランニング障害は、ランニング習慣が板に付き月間200-300キロぐらい走るようになると起こりやすくなる。

 主に腱の炎症や疲労骨折といった過労性障害だ。

 【膝を伸ばす力が大切】

 多いのは、膝の前が痛くなる「ジャンパー膝」、腱と骨が擦れて膝の外側が痛くなる「腸脛(ちょうけい)靭帯炎」。膝の内側が痛くなるのは「鵞(が)足炎」。走ると股の周辺が痛くなる「恥骨疲労骨折」。

 脛(すね)が痛くなる「シンスプリント」は、ふくらはぎの筋肉が硬いと起こりやすい。アキレス腱やかかとの痛みは「アキレス腱炎」や「踵骨(しょうこつ)疲労骨折」が疑われる。

 足だと、「中足骨疲労骨折」や朝起きて足裏が痛い「足底腱膜炎」。偏平足の人は足の内側に痛みが出る「有痛性外脛骨」が起こりやすいという。

 ランニング障害を起こす中高年は「膝を伸ばす筋肉が弱い人が多い」(佐藤院長)ため、普段、スクワットなどで鍛えておくと予防になる。走る前の太もも裏やふくらはぎ、アキレス腱などの入念なストレッチは鉄則だ。

 「走った後に痛い場所があれば、10-15分ぐらいアイシングするといい。1週間たっても痛ければ受診すべき」と佐藤院長。

 健康管理のためにも走る習慣でけがすることだけは気をつけよう。

【「ランニング障害」チェックリスト】

□走ると股や太ももの付け根周辺に痛みが出てくる
□太ももや膝の裏側に慢性的な痛みがある
□膝の前、または外側か内側が痛い
□走ると脛が痛い
□走るとアキレス腱のかかと付け根の上が痛い
□朝起きて、歩き出しの1歩目に足裏に激痛が走る
 ※走っていて上記のような症状が続いたら整形外科専門医(スポーツ医)を受診したほうがいい。佐藤整形外科(東京・東葛西)/佐藤公一院長作成

2010.09.27 ZAKZAK

巡視船損傷 中国に原状回復要求

2010年09月27日 | ニュース政治
中国に原状回復要求=巡視船損傷で、時期明言せず-仙谷官房長官

 仙谷由人官房長官は27日午前の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で損傷を受けた海上保安庁の巡視船2隻について「原状回復を(中国側に)請求する。当然政府の課題になり得るし、なるべきだ」と述べた。ただ、具体的時期については「現時点で行うか、(日中関係が)クールダウンしてから行うかは別だ」と明言しなかった。

 中国側は漁船船長の釈放後も日本に謝罪と賠償を要求、日本政府は拒否する姿勢を明確にしており、巡視船の原状回復を求めれば、中国側が一層反発することが予想される。

 仙谷長官は中国との関係修復について、日本側が容疑者の船長を釈放したことで「ボールは中国にある」と指摘。「検察当局の判断で、のどに刺さったとげは結果として抜けた。(中国には)平和的台頭を実践していただけるだろう」と、中国側の軟化に期待を示した。

 事件の再発防止に関しては、1997年の漁業協定に基づき「尖閣周辺の水域について両国の漁業の仕方を再確認し、再発防止(の取り組み)を中国側と日本側が改めて行うプロセスがなければならない」と語った。

2010/09/27 時事通信

悪質な年金保険料滞納 国税庁に強制徴収委任へ

2010年09月27日 | ニュース一般
国税庁に強制徴収委任へ=10月にも、悪質な年金保険料滞納-厚労省

 厚生労働省は27日、厚生年金と国民年金の保険料を滞納している事業所、個人のうち、特に悪質なケースについて国税庁に委任して強制徴収に踏み切る方針を決めた。早ければ10月から実施する。1月の日本年金機構発足に伴い施行された改正厚生年金保険法、改正国民年金法の関連規定の初適用となる。

 両法などによると、財産差し押さえやその売却(公売)など強制徴収の対象になるのは、厚生年金では「滞納2年分以上で滞納額1億円以上の事業所」、国民年金では「滞納2年分以上で本人か家族など連帯納付義務者の直近の年間所得が1000万円以上の個人」。さらに、財産隠匿の可能性があることや、納付督促への不誠実な対応など悪質性が強いことが条件となる。

 対象事案は数百件以上に上る見通しで、同機構による絞り込みが完了次第、国税庁は各案件について順次委任を受け、徴収に着手する方針。強制徴収は同機構でも実施できるが、同省は「滞納整理のノウハウは、国税庁の方に蓄積がある」(年金局)と悪質なケースでの徴収効果に期待を寄せている。

2010/09/27 時事通信

格安航空会社の台頭でマイレージは死ぬのか?

2010年09月27日 | 情報一般
格安航空会社の台頭でマイレージは死ぬのか?

 最近、エアラインの分野で話題沸騰なのは、格安航空会社(LCC)だ。「茨城~上海間が片道4000円」という運賃の中国・春秋航空が就航したかと思えば、ANAも関西国際空港を拠点にしたLCC設立を発表、2011年度から運行を始める。そして12月には、羽田~クアラルンプール間を、格安航空の雄であるエアアジアXが就航する。最も安い運賃は片道5000円と、まさに激安だ。

 これら激安運賃が売りの格安航空が増えると、わざわざJALやANAなどのマイレージをためて使う必要性は薄れる。「マイレージは、格安航空会社の激安運賃に押されて、いずれは消滅するのか?」。そんな疑問も浮かんでくる。

 だが、“マイル名人”であるメディア産業研究所代表の櫻井雅英氏に話を聞くと、「それは違います」と否定された。では、既存の航空会社と格安航空の使い分けはどうすればいいのか……。

マイル名人が語る3つのポイント
●世界のLCCでは、マイレージやポイント制度を導入する会社が増えている
●国内のLCCでも還元率が10%以上にもなるポイントサービスを行っており、利用するのも手
●ヨーロッパ旅行では、空港内の旅行代理店ブースを回るほうが、LCCの格安チケットを手に入れやすい

■LCCでも「疑似マイレージ」を導入するのが新トレンド

――格安航空会社(LCC)がこれだけ台頭してくると、将来的にはマイルをためるよりも、LCCを選ぶほうが得になるのではないでしょうか。

櫻井 雅英氏(以下、櫻井):LCCの存立基盤は安い運賃です。通常の国際的協定運賃(国際的な業界団体IATA加盟の航空会社間の取り決め)を採用しつつ、サービスの一環でマイレージを導入している既存の航空会社とは、集客マーケティングの根本が異なります。

 ただしLCCは、予約方法や運航スケジュール、空港へのアクセス、機材などは、運賃の安さとトレードオフの関係にあり、サービスレベルが落ちます。現在でも、観光用途では受け入れられてもビジネス用途には向かないとユーザーが判断し、使い分けをしているようです。

 路線についても、すみ分けがされています。国内線や近距離国際線はLCCのビジネスモデルに向いていますが、長距離の国際線を手がけている会社は少ない。一方、日本―ヨーロッパ、北米間などの大陸間の長距離国際線は、依然としてマイレージを採用している既存タイプの航空会社が圧倒的に多いです。

 また、この区間でのマイル積算数は割引運賃を利用しても大きく、たとえ搭乗回数が少なくとも特典交換できるぐらいのマイルが獲得できます。それもあって、ここしばらくはマイレージをサービスの主軸に置いた従来の航空会社が勢力を維持すると思われます。

 さらに日本では、日・米・欧・アジア・中東各社便など航空会社の選択肢が多く、マイルもたまる格安航空券も豊富に出回っています。格安航空会社を乗り継ぎで利用するよりも、通常の航空会社のチケットを買って直行するほうが、より得になります。



茨城~上海間を運行している中国のLCC、春秋航空。運賃は片道4000円~2万6000円の8種類ある。4000円の運賃は1便当たり18席程度



12月に羽田空港に乗り入れるマレーシアのLCC、エアアジアX。LCCでは珍しく、長距離路線を手がけている。ただし、機内食や枕、毛布は有料だ

――マイレージプログラムは、まだまだ現役ということですか。

櫻井:最近はLCC間の競争も激化しつつあることから、交換特典は自社便に限定されるもの、マイルや搭乗回数ポイントで無料航空券がもらえる擬似マイレージサービスを実施する会社も増えています。またドイツの格安航空ジャーマンウイングがルフトハンザ ドイツ航空と同じマイレージ制度に参加するなど、大手航空の傘下に入ったLCCが、親会社の共通マイレージを使えるという新トレンドも出てきています。

■日本のLCCは「還元率10%以上」の得するサービスを実施

――LCCでも、運賃とは別に得ができるサービスが登場しているのですね。

櫻井:日本でも、LCCに分類されるスカイマーク、エア・ドゥ、スターフライヤー、スカイネットアジア航空では、リピート客獲得のために独自の顧客サービスを実施しています。企業提携が広範なマイレージとは異なりますが、期限内に一定以上の搭乗実績を重ねると自社の無料航空券や賞品が獲得できます。自社便利用の独自サービスの場合は、ポイント還元率が10%以上になることも少なくありません。

 例えば、スカイマークは提携カードのスカイマークカード(年会費2100円)を使ってポイントを850ポイントためると、往復無料航空券がもらえます(スカイマークの運賃支払いでは500円ごとに1ポイントたまるため、約43万円分支払うと獲得可能)。これを東京―沖縄便で利用すると、約10%のポイント還元率になります(9月現在の普通運賃の場合)。

 還元率は下がりますが、スカイマークカードは一般のショッピングでもポイントをためられます(1000円ごとに1ポイント)。ゴールドカード(年会費8400円)を利用すると、ポイント積算率は一般カードの20%増しになります(ショッピング利用の場合)。

 一方、エア・ドゥのポイントサービス(DOマイル、2年間有効)ではネット予約を利用すると8回搭乗で1回無料の特典航空券をもらえます。これを還元率に換算すると12.5%と、かなり得する特典です。





ポイントをためると特典航空券が獲得できるスカイマークカード。300ポイントで片道半額航空券、550ポイントで片道無料航空券が得られる。ただしポイントの有効期限は1年間だ

――海外のLCCでは、どうでしょうか。

櫻井:海外のLCCでも欧米中心に、格安航空でもマイレージサービスが実施する会社が増加しています。ただし、一般の航空会社のようにアライアンス加盟や航空会社間の提携はないので、自社便の無料航空券が交換特典の主流です。

 米国の最大手LCC、サウスウエスト航空の提携クレジットカードやポイントサービス(Rapid Rewards)を使うと、2年間で8往復または16回搭乗で無料航空券がもらえ、1年間に32回(16往復)搭乗でAランク会員になり、優先搭乗などの優遇サービスを受けられます。1年間で50往復以上の搭乗実績、または搭乗(1回=1credit)とパートナー企業での利用実績が合わせて100ポイント(credits)以上あった場合には、会員が指名した1人のユーザーが会員と同行する際に運賃無料のパス(コンパニオンパス)がもらえるユニークなサービスを実施しています。

――ちなみにマイル派の櫻井さんは、LCCはあまり使わないのですか。

櫻井:米国やヨーロッパの域内移動には、私もLCCをよく使います。LCCでは直行便が主流なので、既存航空会社が経由便になる区間でも、LCCのほうが早く安く利用できるからです。また、米国では航空運賃比較サイトが充実しており、現地事情に詳しくなくとも、LCCの安い航空券を購入できます。

 ヨーロッパは言語の問題(英語版サイトが不十分な航空会社も一部ある)ことから、現地空港内の旅行代理店ブースを回って比較検討するほうが、ネットよりも安い運賃でLCCの航空券が購入できます。

 例えば、2年前にドイツ・ミュンヘンからフランス・ニースへ片道移動したとき、ミュンヘン空港内の旅行代理店のブースで、通常の正規運賃(約350ユーロ)の7分の1程度の約50ユーロ(当時のレートで9000円)と、店長も驚くほどの格安運賃でLCCのジャーマンウイングスの直行便を利用できました。当時、通常の航空会社の片道旅程は、日本からのネット購入では高額なレギュラー運賃のビジネスクラスしか利用できませんでしたから、LCCのおかげで大いに助かりました。

 なお、現在話題になっているアジアの格安航空は現地の友人の紹介で数回利用したことがある程度です。運行スケジュールや客層、携行品重量などの面から、アジア地区の格安航空は個人的にはあまり積極的になれません。

 国内では、日程がある程度事前に把握できていれば、JAL、ANAの事前購入型割引運賃の価格は、LCCとは大差ありません。そのため、マイル派の私はLCCはあまり利用していません。国内のLCCは、搭乗日当日に航空券を買って乗る場合にのみ利用しています。

2010年09月27日 日経BP

世相・ニュースから正義と悪を考える

2010年09月27日 | 新聞案内人
世相・ニュースから正義と悪を考える

 ことしの日本映画界に、ちょっとした異例が起きている。『告白』(中島哲也監督)と『悪人』(李相日監督)という、辛口映画の予想を超えるヒットだ。

 このところのヒット作品の傾向は、宮崎駿が率いる『借りぐらしのアリエッティ』(米村宏昌監督)のように、家族で楽しめるアニメ作品と、もっぱら若い観客向けに、純愛や難病におかされた短い命で涙をそそるか、テレビの高視聴率ドラマに便乗した軽い娯楽作が中心だった。

 湊かなえ原作の『告白』は、小説もベストセラーになっている。<生徒に娘を殺された女教師の、命の授業がはじまる>と、過激な映画の宣伝そのままに、中学校のプールに浮かんだ水死体事件の真相を明らかにする形で、中学1年の生徒たちが置かれた姿を描く。6月5日に封切られて、観客動員数は300万人、興行収入は40億円にも迫ろうとしている。世界市場への配給、ハリウッドからリメークの申し出、さらには来年2月の第83回米アカデミー賞外国語映画部門に日本代表として出品が決まった。

○事件記事を彷彿させる今日性

 いま上映中の『悪人』の宣伝文句は<ひとつの殺人事件、引き裂かれた家族、誰が本当の“悪人”なのか>。原作は吉田修一。こちらは深津絵里が第34回モントリオール世界映画祭で最優秀主演女優賞を手にし、作品の出来栄えも高く評価されたと現地からの報告。

 悪人や犯罪者を描くのは容易ではない。例えフィクションであっても、登場人物の内面や生活環境、背景の描写に説得力がなければ、動機も鮮明に浮かばない。それは新聞の事件記事にしても同様だ。映画『悪人』は、携帯電話の出会い系サイトでつながった男と女が<なぜ愛したか。なぜ殺したか>ともがく、これも宣伝文通りの主題を描いた第1級の作品だ。物語の顛末は、フィクションとして見過ごすことの出来ない重さで迫る。日常的に新聞で報じられる事件記事を彷彿させる今日性が、観客の共感を呼んでいるに違いない。

 それにしても、新聞が日々報じるニュースにひそむ≪悪≫の雑多さ、軽さ。<「遅刻しそうなので」自転車盗 巡査長 容疑で書類送検へ>(9月2日)、<タクシー盗んで「営業」 元運転手、窃盗容疑「金に困って」>(9月4日)、<築地署員、同僚カード悪用容疑 出会い系に>(9月11日)、<70歳女コンビニ強盗容疑>(9月15日)…。適切な表現とは思わないが、どこかちまちました犯行と、善悪の判断力の乏しさに驚くばかりだ。

 読売が9月7日から『犯罪異変第2部』で、万引きの現状を連載した。第1回<高齢者の万引き 急増の謎>では「治安の良い日本で、モラルを厳しく教え込まれているはずの高齢者が、なぜ万引きをするのか」との疑問を投げかけ、「ここ数年、あらわになった地域社会の崩壊や格差の拡大が、お年寄りを万引きに駆り立てるのではないか」と解きほぐす。

 第3回<スリル知り常習化>では、高一のときに万引きに手を染めてから「いつの間にか、お金を払うのが、ばからしくなっていました」「小学4年の頃、働きに出ている母の関心を引くため万引きを始めた」「仕事が減って、電気代も払えなくなった。それで初めて…」と、老若それぞれの動機を語らせている。

 第4回<「それって犯罪なの? 子を叱れない親も>。この回では、化粧品を万引きして補導された15歳の少女の自宅に連絡して、返って来た母親の「万引きって犯罪なんですか?わざわざ引き取りに行くつもりなんてない」と引用された言葉に驚く。

○想像以上のモラル低下

 「1冊の本が万引きされると、40冊の本を売らなければ店は赤字なんです」「被害が大きくて倒産する書店も少なくありません」という書店経営者は、「親のモラル低下は想像以上に深刻。子どもの指導法だけではなく、親への教育を社会全体で考える時が来ているのではないか」と時代を危ぶむ。

 共通する背景はモラルの崩壊。万引きだけではない。ネット犯罪、幼児ポルノ、オレオレ詐欺、自転車泥棒。こうした法に触れるものに限らず、ごく日常の暮らしのなかでも、モラルは衰退している。例えば、電車内で「優先席ではお年寄りや体の不自由な人にお譲り下さい」「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」と、繰り返し放送しても、座りこんでものを食い、化粧し、携帯に没頭する。<電車で女性の服 男が切った疑い>(9月20日)は、「女性が横たわるようにシルバーシートを占領していたので腹が立った」と、20歳の女性の半ズボンを、持っていたハサミで切った57歳の男の動機。

 マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房)がベストセラーになっている。米ハーバード大学で人気の政治哲学の講義を受け持っているという著者は、来日して8月に東大で特別授業をしたり、新聞各紙のインタビューを受けたり大忙しだ。

 「『善良な生活』とは何かを考えることなしに、正義や自由に定義を与えることはできない。近代のリベラルな政治思想に抗して、正義と善を再びつなげたい」「メディアはスキャンダルなどの瑣末な事柄を追うのに忙しく、読者や視聴者の要求を見くびってはいないだろうか。彼らの知性を尊重して、より大きな正義の問題についても語ってほしい」(読売)。

 「今日、公の場で真剣に『正義』について議論をしたいという人々の渇望、飢餓感が深まっている。それは社会において、人々が不正義を感じている表れだろう」(日経)

○正義は心もとないものでも

 本来、正義や悪に大小はないはずと思うが、組織や権力、立場に寄りかかった≪悪≫を巨悪と称しても間違いはないだろう。それにひきかえ、前段に書き連ねた罪の数々は小悪かも知れない。映画人のチャールズ・チャプリンは『殺人狂時代』(1947)のなかで、金持ちの女と結婚しては保険をかけて殺した主人公に「人類はそれより残虐な戦争をビジネスにしているではないか」と、法廷の場面で強烈なメッセージを発した。

 実のところ、正義は心もとないものである。思想信条宗教でも変わるし、国家間の正義など、互恵平等な外交関係に裏打ちされない限り自由自在であることは、20世紀の歴史を見ても、21世紀になっても変わらない。外交は国家間で行われる高いレベルの知的格闘技である。戦争が終結しても、勝利国に正義の大本は握られている。昨今の尖閣諸島をめぐる動きにしても、人類共通の真理であるはずの正義にすら、明確な法則はなさそうだ。

 巨悪も大いなる正義も、≪小さな悪≫≪小さな正義≫から始まる。ことしの新聞協会賞を凌駕した朝日のスク―プ、大阪地検特捜部の証拠品改ざん事件。正義こそ旗印の特捜が犯した罪は、善とか悪とかいうよりも、人間の深奥にひそむ≪悪意≫にほかならない。

2010年09月27日 新聞案内人
西島 雄造 ジャーナリスト、元読売新聞芸能部長

日米首脳会談 同盟「進化」の礎を築け

2010年09月27日 | 社説
日米首脳会談 同盟「進化」の礎を築け

 菅直人首相とオバマ米大統領は首脳会談で、日米同盟関係の重要性を確認し合った。今年は日米安全保障条約改定五十年の節目の年。日米同盟を「進化」させる礎を築かなければならない。

 菅、オバマ両氏の首脳会談は二回目。首相の民主党代表再選後は初めてで、大統領は「望むような経済成長ができないときに再選したのは、指導力のたまものだ」と祝意を表明した。

 会談は、米軍普天間飛行場返還や米国産牛肉輸入など両国間の懸案事項を棚上げし、全体として同盟の重要性を強調する内容だ。

 日米関係の弱みを見せれば、中国の海洋権益確保の動きを勢いづかせかねない、との判断が働いたとしても不思議はない。ただ、それだけでは受け身にすぎる。

 日米両国は、同盟関係を深める「深化」の作業を進めているが、安全保障面だけを深めるのではなく、協力分野を広げて「進化」させることが必要だ。

 地球的規模の課題に協力して取り組む「進化」した日米関係を見せることが、日米安保体制の信頼性を高め、それがアジア・太平洋地域の平和と安定につながる。

 そのヒントは大統領自身の「地域を超える課題に、日本は欠くことができない。核不拡散、テロ、気候変動(の問題)に米国として協力していきたいし、うまくいくと思う」との言葉の中にある。

 核拡散やテロ、地球温暖化、さらに食料・エネルギー不足、感染症、貧困などは国際社会が直面する現実の脅威であり、オバマ政権と日本がそれぞれ積極的に取り組んできた課題だ。

 日本がこうした課題の解決を期待され、両国が協力し合えば、日米関係は確実に前進する。

 首脳会談は、その礎を築く好機となり得たが、時間が限られていたとはいえ、突っ込んだ意見交換ができなかったのは残念だ。

 残念なことはもう一つある。普天間飛行場の返還問題だ。

 首相は、代替施設を名護市辺野古沿岸部に建設する日米合意に沿って進め、沖縄の負担軽減にも努力する考えを示した。

 しかし辺野古への「県内移設」では沖縄県民の基地負担の抜本的な軽減にならないことこそ、率直に伝えるべきではなかったか。

 首脳間で強固な信頼関係を築けば、日米合意以外の解決策を探ることも不可能ではない。普天間問題が、同盟「進化」の妨げになる状況は一日も早く解消すべきだ。

2010年9月27日 中日新聞 社説

9/27中日春秋

2010年09月27日 | コラム
9/27中日春秋

 <天才とは、99%の努力と1%のひらめきである>。大発明家トーマス・エジソンは、新聞記者に答えたこの言葉が、努力を強調する人生訓のように独り歩きすることに違和感があったという。本当に伝えたかったのは1%の直感を大切にしたときに、99%の汗が実るということだった(山口智司著『名言の正体』)。

 何よりもひらめきを大切にする考えはいかにも天才発明家らしいが、エジソンも彼の母もその才能を信じていた。才能を疑わず努力を重ねるという点は、分野を問わず一流になる人に共通しているように思う。

 <運は努力した人間にしか来ない>。そう語ったのは、大相撲秋場所で4場所連続の全勝優勝を遂げた横綱の白鵬だ。厳しい稽古(けいこ)に裏打ちされた自負心が伝わってくる。

 大関時代、右ひざを痛めて、理由を告げずに朝稽古を続けて休んだことがあった。「荷物をまとめてモンゴルに帰れ」と、育ての親の熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)からひどく怒られたエピソードがある(『相撲よ!』)。

 人を叱(しか)るのはエネルギーが要る行為だ、と今も感謝を忘れない。暴力事件で引退を迫られた元横綱の朝青龍が、師匠をどこか軽んじているように見えたのとは対照的に映る。

 名古屋場所で抱けなかった賜杯をしっかりと受け取った。伸ばした連勝は62。九州場所は、双葉山が打ち立てた69連勝の金字塔に挑む。

前特捜部長「過失」に疑念か 大阪地検

2010年09月27日 | ニュース一般
前特捜部長「過失」に疑念か 大阪地検、同僚検事が直接報告

 大阪地検特捜部の押収資料改ざん事件で、証拠隠滅の疑いで逮捕された主任検事前田恒彦容疑者(43)から「フロッピーディスク(FD)に時限爆弾を仕掛けた」と改ざんを示唆された同僚検事が2月初め、大坪弘道前特捜部長(現京都地検次席検事)と面会し、発言内容を直接伝えていたことが26日、検察関係者への取材で分かった。

 大坪前部長はその後、前田容疑者が誤ってFDを書き換えたとの報告を受けたが、故意のニュアンスが含まれる「爆弾」発言とは矛盾しており、前部長が前田容疑者の「過失」に疑念を抱いていた可能性もある。

 最高検は前部長への事情聴取で当時の認識を聴いているとみられ、犯人隠避罪などの刑事責任の有無について慎重に見極めている。

 検察関係者によると、1月27日に開かれた厚生労働省元局長村木厚子さん(54)=無罪確定=の初公判で、弁護側がFDの更新日付と検察側の構図の食い違いを指摘。同僚の女性検事が文書を偽造したとされる厚労省元係長上村勉被告(41)の取り調べ担当だった男性検事に連絡。男性検事が東京出張中だった前田容疑者を電話で追及すると、同容疑者が「爆弾」発言をした。

2010/09/27 共同通信

イチロー選手 次なる目標が楽しみだ

2010年09月27日 | 社説
イチロー選手 次なる目標が楽しみだ

 シアトル・マリナーズのイチロー(鈴木一朗)選手が10年連続200安打を達成し、大リーグの歴史にまた新たな一ページを書き加えた。

 「簡単ではないことは僕が一番知っている」とイチロー選手が語るシーズン200安打。どれほど「簡単ではない」のか。それを裏付ける数字がある。昨シーズン、200本以上の安打を打ったのはイチロー選手を含めア・リーグ3人、ナ・リーグ1人の4人だけだった。

 イチロー選手が大リーグに挑戦した2001年から昨年までの9シーズンで30人が延べ52回、200安打を達成しているが、複数回達成したのはイチロー選手を含め6人だけ。毎年30人前後いる3割打者とは比較にならないほどの困難な壁だ。

 たった一度でも達成することが容易でない記録を10年も続けてきた。それにはレギュラーとしての安定した力を維持し、しかも大きな故障やスランプから無縁でなければならない。チームメートも舌を巻くイチロー選手の入念な準備と体調管理がレベルの高い、コンスタントな成績を残す要因となっている。

 野球に限らずすべての競技者に手本を示しているといえよう。そのことに私たちは感動し、イチロー選手に感謝しなければなるまい。

 イチロー選手の10年間は、大リーグの歴史の中で、どう位置づけられるべきなのだろう。

 ルーキーだった01年は、大リーグの長い歴史の中でもとりわけ注目されたシーズンだった。その主役はジャイアンツの主砲、バリー・ボンズ選手。開幕から本塁打を量産、シーズン73本塁打の大リーグ記録を樹立し、ファンを熱狂させた。

 もともと強打に加え、俊足と強肩でも知られたボンズ選手だが、マグワイア、ソーサ両選手が本塁打を量産し、全米を興奮させた98年以降、「パワーヒッター」への傾斜を強め、73本塁打はその成果だった。

 だが、称賛は長続きしなかった。筋肉増強剤など禁止薬物使用の疑惑で、ボンズ選手の記録の輝きが急速に色あせていった。

 その間、イチロー選手は細身の体を維持しつつ、間一髪でセーフとなる内野安打や「レーザービーム」の強肩でファンを魅了してきた。野球が本来、スリルあふれるゲームであることを再認識させたといってもいい。その一方で、埋もれかけていた大リーグの偉大な過去の歴史を次々と掘り起こし、先人たちの栄光に再び光を当てた功績も大きい。

 早くも野球殿堂入りが話題になるイチロー選手だが、「ゴール」はまだまだ先と信じたい。次はどんな歴史を刻むのか。今後もイチロー選手の挑戦を同時進行で楽しみたい。

2010年9月27日 毎日新聞

9/27余録

2010年09月27日 | コラム
9/27余録 イスラム哲学

 イベリア半島にイスラム文明が栄えていた12世紀末のこと。旅先で死んだ哲学者の遺体が生地コルドバへ運ばれてきた。ロバの背に振り分け荷物にして片方の袋に老哲学者の遺体、反対側の袋には彼の著作が入っていた。

 これを眺めて若い哲学者が言う。「見るがいい、片方には哲学者の屍(しかばね)、もう一方には彼の全著作。彼はいったい自分の本当に望むところをあれで果たすことができたのだろうか」(井筒俊彦著「イスラーム哲学の原像」)

 著作の重さと体重がつりあうなんて大したものだとメタボの凡人は思ってしまうが、たしかに象徴的だし、ちょっと怖くなる光景でもある。ちなみに、若い学者は神秘哲学の代表的思想家になるイブン・アラビーだ。

 ところで、このエピソードは書物が紙の束だからこそ成立する。本はすべて電子機器の画面で読む時代になれば書物は質量を失い、イスラム哲学者が口にした体重と著作の比喩(ひゆ)も無意味になるだろう。

 仏文学者の桑原武夫氏は「書物らしい書物といえば帙(ちつ)に入った漢籍を思う。紙虫に弱く、風が吹けば破れそうな薄紙、それは書物の運命を象徴している」ように思われると書いた(「わたしの読書遍歴」)。だからこそ書物との邂逅(かいこう)を大事にしようというのだろう。

 読書を愛した桑原氏は、本を工芸品のように珍重する「フェティシズム」に首をかしげつつ、古本の中をえぐってたばこ入れの小箱にするような行為には「肉体的嫌悪」を覚えるとも語っていた。コーランを焼くのは言語道断だろう。紙の本を広げるもよし、電子機器の画面で読むもよし。急に涼しくなったこのごろ、読書の秋も本番だ。

インド紙 中国は「狂乱に近い」

2010年09月27日 | ニュース一般
インド 広がる中国脅威論 一連の反応「狂乱に近い」

 【ニューデリー=田北真樹子】日本が中国人船長を釈放したことについて、インドでも「日本は中国に屈した」との見方が広がっている。また、中国との間で国境問題を抱えるインドにとり、漁船衝突事件での中国の出方は“中国脅威論”を改めて裏付ける材料の一つと受け止められている。

 25日付のヒンドゥスタン・タイムズ紙は社説で、日本が中国漁船の船長を逮捕したことに対する中国の反応を、「狂乱に近い」と表現。その上で、「将来の大国(中国)の成熟度は、急成長する力とは反比例しているとの感触をさらに強くさせた」とみる。そして、中国があまりにも多くの国と対立していることから、世界の安定に対する中国の姿勢の見極めが必要になると指摘する。

 中国が強硬な姿勢を強めていることについて、ジャワハルラル・ネール大のG・V・ナイドゥ教授は、「インドの国益も脅かされかねない」との認識が改めて明確になったと指摘。その上で、「日本やその周辺国と連携して、中国を除いて、個々の地域的な政策を全体の政策に発展させることが、インドにとっても長期的な利益につながる」と主張する。

2010年9月26日 産経新聞