【時事(爺)放論】岳道茶房

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元秘書が小沢に宣戦布告!

2010年04月01日 | ニュース政治
元秘書が小沢に宣戦布告!「先生の役割は終わりました」

 民主党の小沢一郎幹事長の元筆頭秘書で、たもとを分かった高橋嘉信元衆院議員(56)が、夕刊フジのインタビューに応じた。沈黙を破ってマスコミの取材や東京地検特捜部の事情聴取に応じた理由ついて、「政権交代から半年、小沢先生の主導で、日本は間違った方向に進んでいます。今やその存在は改革のブレーキ。先生の歴史的役割は終わった。次の世代のためにも、私は真実を白日の下にさらして闘います」と決意を語った。

 小沢氏に20年間も秘書として仕え、「小沢の影に高橋あり」とまで言われた高橋氏。迫力満点のやり手秘書として知られ、その敏腕ぶりは政治漫画「票田のトラクター」の主人公、筒井五輪のモデルにもなった。

 しかし、小沢氏と決別。昨年8月の総選挙では、小沢氏の選挙区である岩手4区から、敵対する自民党候補として立候補し、敗れた。今回、激白した理由について、まず小沢氏主導の「民主党幹事長室への陳情一本化」と「議員立法の原則禁止」を挙げた。

 「陳情の一本化は、選挙で民主党に有利になるように税金を分配するもので、まったく公平ではない。議員立法の禁止は、国会議員らの自由な議論を封じている。小沢先生は、旧ソ連共産党のような民主集中制を敷き、自分の足で立たず、逆らわない賛成要員の議員だけで党を構成しようとしている。これは日本のために良くありません」

 そのうえで、秘書ら3人だけが逮捕・起訴され、小沢氏は嫌疑不十分の不起訴処分となった、資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件についてこう語った。

 「私の秘書時代、先生は毎朝、東京・深沢の自宅で秘書たちの報告を受け、その場で細かく指示を出していました。秘書が勝手に物事を進めることはあり得ず、背信行為をしたり、ウソをつけば一発でクビ。先生はよく、『大将からの金は10円でも押し頂け(=うやうやしく受け取れ)』と語っていた。秘書だけで約20億円もの虚偽記載など考えられません」

 陸山会が、多数の不動産を所有していることについては、「趣味でしょう。ただ、あそこまでとは思いませんでした」といい、こう続けた。

 「資金管理団体には、公的資金(=税金)も党の金も入って、グジャグジャになっている。『税金で不動産を買った』といわれても仕方ないのではないでしょうか」

 小沢氏の掲げる政策にも異議があるという。

 「先生が党首だった自由党は外国人参政権に反対でした。それが、先生はいまや強力な推進派になっている。民主党と自由党の合併時、『政策はすべて(民主党に)任せる』と言ったのにも唖然としました。以前、小池百合子元防衛相が、先生から聞いた言葉として『公約(=膏薬)は張り替えるほど効く』と紹介していましたが、先生は選挙目当てでしか物事を考えていません」

 ただ、小沢氏にも歴史的役割があったとも。

 「国民に『自民党のままではダメだ』と気づかせてくれた。自民党はこれから脱皮して、若手中心で立ち上がらなくてはならない。一方、民主党は国家観や安全保障政策などを統一しないまま、自由な言論が封じられている。こうした現状は、国民にとって不幸でしかありません」

 高橋氏は3月25日付の毎日新聞で、小沢氏が岩手県発注の鷹生(たこう)ダム(大船渡市)工事で、「天の声」を出していたことを証言した。これまで拒否していた特捜部の事情聴取も受け、同様の供述をしたもよう。これらは、検察審査会が小沢氏の不起訴不当を審査していることにも影響しそうだ。

 最後に高橋氏は言う。

 「もはや、小沢先生の存在は改革のブレーキです。自分のやってきたことを胸に手を当てて考えてほしい。私は真実を白日の下にさらして闘うしかありません。材料は山ほどある。拒否していた特捜部の呼びかけに応じたのも『このままでは国家がダメになる』と確信したから。自分の半生を否定することになりますが、私の生きざまを示したいのです」

2010年04月01日 ZAKZAK

何でも「個人情報保護法」には泣かされる

2010年04月01日 | 新聞案内人
何でも「個人情報保護法」には泣かされる

 「東京人」に連載した『望郷酒場を行く』をまとめて本にするために、かけずり回っている。

 私は地味な評伝を書くのがメインの仕事なのだが、生来、食いしん坊でもあって、月に一回、飲んだり、食べたりする連載の仕事も好き。『明治・大正を食べ歩く』『「懐かしの昭和」を食べ歩く』(いずれもPHP新書)なんて老舗の本も出したが、これはグルメ案内ではなく、それぞれの店の歴史を聞き書きした本だ。もうおいしいお店の紹介だけでは「ぐるなび」に負けてしまうからね。

 『望郷酒場』も酒やつまみのうんちく本ではなく、各地から上京した人々によって成り立っている東京という都市を見つめてみたかった。それにしても東京という町の回転の速さを思い知った。3、4年前に取材した店がない。経営者が変わった。メニューが大幅チェンジ、移転とさまざま。東京で自分の店を持ちたい、と夢ふくらませる若者は多いが、やっと店を持てた人のうち一年以内に撤退する例は多い。厳しいなあ。それで再取材や店を変更せざるを得なくなったのである。

○取材する側も大変

 厳しいのは店主だけではない。取材する私たちもけっこうたいへん。編集者がやっとアポを取り付ける。開店前の仕込みの忙しい時間に行って私は話を聞く。写真家は料理を撮影する。店が開いたらお客さんたちの杯片手の楽しそうな表情を撮る。友だちには「おいしいもの食べられていいわねえ」と言われるがとんでもない。このご時世、取材費は少なく撮影は3品まで、話は立ち話、冷えた料理を少し味見するということも。

 一番困るのはお客さんを写せないこと。2003年、個人情報保護法というのが成立してから、お客さんは写されたがらない。写すことを拒否できると思っているらしい。

 もちろん夫婦でない男女もいるし、上司が部下の相談にのっているだけだって見ようによれば誤解を生む。そういうケースはもちろん配慮するが、和気藹々(わきあいあい)の部活帰りや社内グループならいいんじゃないか、というが、誰かが「個人情報保護法だよ」というとこれが鶴の一声、「そうだ、やめとこう」となる。個人情報保護法はコンピュータなどによる個人データの流出を取り締まるのが本来の趣旨のはずで、この法を取材拒否の口実にするのは「使い方が間違っている」ような気がする。

 だから最近の店の写真は無人のテーブルとイスばかりなのである。なかにはすばらしい店主もいる。神田のそば「まつや」さんでは主人が「今日は取材が入っております。ご迷惑御かけしますが店内を撮影させていただいてもいいでしょうか。写りたくない方はちょっと横を向いててください」。満員の客はどっと笑い、「いいよ!」「おれ、写して!」とかけ声がかかり和やかなムードのうちに撮影できた。これは客層がよく店主に人徳があってできる芸当である。

○門前払い

 店の中にも取材拒否というところがある。「載ると常連さんにご迷惑がかかりますから、ごめんなさいね」といわれればまだ救われるが、ぴしゃりと門前払い、理由を聞くと「個人情報保護法です」。お客で店内や料理を写し、自分のブログに載せている人も多いというのに、雑誌や新聞は取材拒否とはこれいかに。

 載せてやるから金よこせ、タダで食わせろ、といったエラそうな取材者に懲りたという店もある。しかし私たちのチームはもちろんお店からお金をいただかないし、飲食した分はきちんと払っている。「宣伝費と思ってうちは取材の方からはいただかないんですよ」という奇特なお店以外は。

 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」をやめると決めたとき、たくさん記事にしていただいた。そのなかに「個人情報保護法で取材がやりにくくなって」という見出しをつけた新聞があった。きっと記者さんの複雑な思いがあってのことだとおもうが、よくよく考えてみると当たってないこともない。

 雑誌をはじめた26年前は世の中がもっとのんびりして、人を疑わなかった。あけすけな家の歴史を載せても文句を言う人はいなかったし、建築の調査で取った家の図面を載せても許された。谷中や根津で犯罪はすくなかった。それがバブル期に地上げ屋が入った頃からみんな警戒しだした。

 それに追い討ちをかけるように個人情報保護法である。個人史の聞き書きをメインとするわが雑誌には逆風じわじわと効いた。個人情報保護法には言論・表現の自由を確保するため著述、研究、報道などに携わる者は適用除外をもうけているのだが、ほとんどの人はそれを知らない。

○許容度が低下

 「勝手に他人撮っちゃダメ?」(朝日新聞、2月13日付)は肖像権という観点から人を写すルールとマナーについて考えている。一言断って写しましょう、といってもそれでは自然な表情やしぐさは撮れない。「スナップは近代写真表現の王道」という写真評論家の金子隆一さん は「スナップのすそ野は急速にしぼんでいます」という。携帯で誰もが気軽に撮影するようになり、マナーが問われる半面、「まあいいだろうという許容度が、日本社会からだんだん失われている」と写真評論家の飯沢耕太郎さん。その通りだと思う。

 新聞やテレビでも不特定多数の人の群れなどは写しにくくなった。ドキュメンタリーでもモザイクや声を替えることで個人の特定を避ける傾向にある(モザイクなしで出演してください、という粘り強い説得が足りないという面もあるが)。

 このところ、映画祭にかける古いドキュメンタリーを毎日のように見ている。みなおおらかに方言で個人の内面をかたり、本音で意見を言う。よくこんな映像を撮れたな、と思う一方、いまは絶対撮れないな、とおもう。こういうとき、私はいつも谷崎潤一郎の『刺青』の冒頭をおもいだす。「其れはまだ人々が『愚』という貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋みあわない時分であった」。ちょうど百年前の言葉だ。

 何にでも「個人情報保護法」を盾にするような態度のなかで、表現はかじかみ、表現者はじわじわ息苦しくなっている。それは社会そのものの息苦しさにつながっていないだろうか。

2010年04月01日 新聞案内人
森 まゆみ 作家・編集者

輸入ワクチン234万回分 廃棄へ

2010年04月01日 | ニュース政治
「新型」輸入ワクチン234万回分、期限切れ廃棄へ

 欧州から輸入した新型インフルエンザワクチンのうち、234万回分(約30億円分)が31日、使用期限を迎え、廃棄される見通しとなった。

 国産ワクチンを合わせ、約1億回分の余剰が生じている。厚生労働省は同日、専門家会議を開き、ワクチンを含めた対策の検証に着手した。

 使用期限を迎えたのは、スイスのノバルティス社製のワクチン。政府は2500万回分の購入契約を結び、このうち234万回分は、新型インフルの患者が急増中の昨年秋に製造されたが、今年1月まで国内の承認が下りなかった。このため、2月の出荷開始から約2か月で製造後半年の期限を迎えた。同省は、残りのワクチンの解約について、同社と交渉を続けている。

2010年3月31日 読売新聞

脂質を燃やすホルモン 東大解明

2010年04月01日 | ニュース一般
脂質を燃やすホルモン、東大解明 運動せずに体質改善も

 脂肪細胞が分泌するホルモン「アディポネクチン」が、筋肉細胞で働いて糖や脂質の代謝を高めて体内での燃焼を進め、運動したのと同様の作用を果たすことを、東京大の門脇孝教授らのチームがマウスの実験で解明、1日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 糖尿病やメタボリック症候群の人は、アディポネクチンが出にくくなることが知られている。人でもマウスと同じ作用があるとみられ、この仕組みを活性化する薬が開発できれば、薬を飲んだだけで運動をしたのと同様の体質改善効果が期待できそうだ。

 チームは数年後の臨床応用を目指して薬剤開発を進めている。門脇教授は「高齢やけが、足腰の病気などで思うように運動できない人で、糖尿病などの生活習慣病の治療に役立つだろう」と話している。

 チームは、筋肉細胞で起きている代謝の仕組みを分子レベルで解析。細胞表面にある受容体にアディポネクチンがくっつくと、異なる二つの経路で細胞内に信号が伝わり、糖などの代謝にかかわる細胞内器官のミトコンドリアの働きが強まるのを発見した。

2010/04/01 共同通信

小学校教科書 神話で日本のよさ学ぼう

2010年04月01日 | 社説
小学校教科書 神話で日本のよさ学ぼう

 来年4月から使われる小学校教科書の検定結果が公表された。特徴的なのは、国語で全社の教科書に「因幡(いなば)の白ウサギ」など神話が取り上げられたことだ。

 神話は古事記や日本書紀などにある古代日本の物語で、その時代の人々の生活や考え方を伝える貴重な遺産だ。ところが、戦後の学校教育では軽視されてきた。自国の伝統文化に親しみ、誇りを持てる教育を実践してほしい。

 今回は、国や郷土を愛する態度や伝統文化の尊重を重視した改正教育基本法の成立後初めての検定である。同法の理念が教科書に反映されたことは評価したい。

 神話が登場したのは国語の低学年用の教科書だ。子供にも分かりやすく書かれた神話を10ページ近くにわたり掲載した教科書もある。

 神話は、戦後教育で教科書にあまり取り上げられなくなった。特に歴史教育では、神話について「天皇の支配を正当化するための創作」といった誤った批判があり、一時教えられなくなった。

 近年、ゆとり教育で学力低下を招いただけでなく、日本の国造りなどの物語をおもしろく、魅力的に教える機会が減った。

 以前なら、学校で学ばなくても祖父母や両親から聞かされた人は多いはずだ。だが桃太郎など昔話を含めて知らない大人が増えている。神話は大人が読んでもおもしろい。子供のころの読み聞かせから親しむことは、伝統文化を深く理解し、豊かな心を育てることにつながる。

 一方、社会科では、全社が「竹島」について記述した。検定では地図中の竹島が日本の領土と分かるよう国境線を明示するよう求められた。国土について正しく教えるのは当然である。

 だが、「アジア・太平洋戦争」という一部学者らが使うイデオロギー性の強い用語が見られるなど自虐史観から抜け出せない記述は相変わらずある。

 伝統文化の尊重は、他国の文化を理解し尊ぶことにつながる。改正基本法や新学習指導要領でも強調されたこうした教育目標は、政権が代わったからといってないがしろにしてはならない。

 日教組など一部組合の教員を中心に、愛国心や伝統文化を尊重することに拒否反応を示す動きが依然として残っている。一新される小学校教科書でどのような授業が行われるか注視したい。

2010.4.1 主張

4/1 産経妙

2010年04月01日 | コラム
4/1 産経妙

 結婚式の最中に、夫を殺された花嫁が、喪服に身を包んで、男たちの命を次々に奪っていく。コーネル・ウールリッチ原作のミステリー『黒衣の花嫁』は、フランソワ・トリュフォー監督、ジャンヌ・モロー主演で、映画化もされた。

 ロシアの治安当局によれば、モスクワの地下鉄駅で先月29日に起きた連続爆破テロは、黒ずくめ姿の女テロリストの犯行だった。分離独立運動が続いたチェチェン共和国を含む北カフカス地方の、イスラム過激派のメンバーだという。

 「黒い未亡人」と呼ばれているのは、ロシアの軍事作戦によって、夫や息子、兄弟を失った女性たちが、恨みをはらそうと犯行に及ぶからだ。一般市民が犠牲となる自爆テロに対して、メドベージェフ大統領は、「犯人を必ず見つけ出して殲滅(せんめつ)する」とこぶしを振り上げた。北カフカス地方では、きのう別の自爆テロ事件も起こっている。

 「憎悪の連鎖」に歯止めがかからない状況だ。『黒衣の花嫁』と同じ「復讐(ふくしゅう)」をテーマにしても、菊池寛の『恩讐の彼方に』の結末は、まったく違ったものだった。主君殺しの大罪を犯した市九郎と、親の敵(かたき)にめぐりあった実之助は、絶壁に洞門を掘り抜く偉業を成し遂げたとき、手を取って感涙にむせび合う。

 比較文化史家の平川祐弘さんは、敗戦から10日ほどたった昭和20年8月下旬に、この物語がラジオ放送で朗読されているのを聞いている。誰が企画したのか不明だが、子供心に、「復讐より復興が大切だ」との、国民への呼びかけを感じたという。

 平川さんは、『恩讐の彼方に』を翻訳して、アラブ世界にも流したらどうか、と著書で提言している。モスクワ市民と、北カフカス地方の人たちにもぜひ、聞いてもらいたい。

公共事業?国家ファンド? 郵貯マネーの使い道

2010年04月01日 | ニュース政治
公共事業?国家ファンド? 郵貯マネーの使い道に閣内騒然… 

 郵便貯金の預け入れ限度額を1000万円から2000万円に引き上げることが決まり、増加が見込まれる郵貯マネーの「使い道」が早くも閣内で議論の的になってきた。公共事業や海外投資、国家ファンドの創設などアイデアはさまざまだ。一方、郵貯マネーの増加は家計の資産を政府が吸い上げる結果となり、「官の肥大化」につながるとの懸念も指摘されている。

 鳩山由紀夫首相は31日、郵貯マネーを「国債の単なる引受機関にはしない。地域金融機関と共存共栄できる状況を作りたい」と記者団に述べ、国債に依存していた運用を見直し、地域活性化に役立てる運用方法を検討する方針を示した。

 一方、亀井静香郵政改革相は同日、民放の番組で「太陽光発電とか(道路の)立体交差とか電線の地中化などに郵貯の金を出していけばいい」と述べ、公共事業などへの活用を求めた。いずれも限度額の引き上げで民間金融機関から資金が流出し、地域経済が衰退するとされる「民業圧迫」批判に応えたものだ。

 前原誠司国土交通相は郵貯マネーで国家ファンドを立ち上げ、「海外の発電所や高速鉄道など、インフラ輸出の資金として活用できないか」との持論を述べている。

 郵便貯金と簡易保険をあわせた資金は計300兆円。簡保の保険金上限額も1300万円から2500万円に引き上げるため、「暗黙の政府保証」がついた郵貯・簡保に民間から資金が流入するのは避けられそうにない。

 元内閣府審議官の大村敬一・早稲田大学大学院教授は「郵貯や簡保が家計の資金を集め、それが政府支出に充てられるなら、財政投融資の形で公的投資に使われていた時代に先祖返りすることになる」と批判している。

3月31日 産経新聞

党首討論 争点をより明確に示せ

2010年04月01日 | 社説
党首討論 争点をより明確に示せ

 両党首、苦境にあっての論戦である。鳩山由紀夫首相と自民党の谷垣禎一総裁らによる2度目の党首討論が行われた。焦点の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について首相は5月末までに地元了解を取り付け、新たな政府案を決着させることを約束した。

 初回の討論が迫力不足として党内の強い批判を招いた谷垣氏だが、普天間問題にほぼテーマを絞り込んだこともあり、それなりに聞き応えがあった。夏の参院選に向け2大政党が混乱するばかりでは、政治への国民の失望を深めるばかりだ。両党首は討論を逃げずに対立点の明確化に努めなければならない。

 首相、谷垣氏とも足元がぐらつく中での討論だった。首相は郵政改革見直しをめぐり深刻な閣内対立を招き、亀井静香金融・郵政担当相案の事実上の丸のみで、辛くも空中分解を免れた。一方で、谷垣氏にもきついプレッシャーがかけられた。2月の初討論を境に自民党内から迫力不足との批判が噴出し、反転攻勢どころか逆に党掌握に不安を来す波乱要因となったためだ。

 そんな危機感もあってか、特に普天間問題をめぐる応酬は緊張感があった。首相が一時、政府案を3月中に決めると公言した点を谷垣氏は突いたが、首相は「腹案」をまとめており、公表できないと述べるにとどめた。

 谷垣氏はさらに新たな政府案について「(辺野古に移設する従来計画が想定する)14年までに普天間の危険を軽減するのか」と迫り、首相はこの点は約束した。また、首相がかねて5月末を期限としている意味合いについて単に政府方針だけでなく、移転先や米側の了解も含むのかを谷垣氏はただし、首相は「政府案としてその案を5月末までに認めてもらうのが私の役割」と応じた。

 仮に5月末に決着できない場合は退陣か衆院解散を谷垣氏が求めたのに対し、首相は明言しなかった。しかし、地元了解も含めた決着を首相が約束した言質は重い。

 「政治とカネ」について、首相は相変わらず守勢だった。自らの資金管理団体の偽装献金事件に関して、資料の公開も含めた説明についてあいまいな発言に終始した。

 自民党内では今回の討論で谷垣氏が首相に即時退陣を迫らなかった点に批判が出ることも予想される。だが、論戦を通じて国民に政策の違いを示し、課題によっては建設的に接点を探ることが討論の目的であり、倒閣運動の道具ではない。郵政改革、財政再建問題を今回、谷垣氏は取り上げなかった。実のある討論を挑むにはまず、選挙に向け自党の政策をより明確にしなければならない。

2010年4月1日 毎日新聞 社説

4/1 余禄

2010年04月01日 | コラム
4/1 余禄「脱ゆとり教科書」

 1998年4月1日、米ニューメキシコ州のある新聞が「アラバマ州で投票により円周率が3.14……から聖書にもとづき3.0に改められた」と報じた。むろんエープリルフールである。キリスト教原理主義の風潮への皮肉だ。

 同じころ日本で「ゆとり教育」をめざす学習指導要領が公示され、小学校で教える円周率が3になるという話が広まった。こちらはエープリルフールではない。円周率は3.14を用いるが目的に応じ3を使えるとの以前からの方針の一部だけを取り上げた誤解だった。

 この誤解にもとづくゆとり教育批判はよほど人々の頭に焼き付いたらしい。来年度実施の新学習指導要領では場合により3を使えるという旧来の記述が削られた。それにもとづく教科書検定では、日用的な概算で3を用いた個所にも3.14を明記するよう求められた。

 ことほどさように「脱ゆとり」を徹底する来年度からの小学校教科書である。ゆとり時代に比べ、ページ数で約43%増、すでに脱ゆとりへと軌道修正している現行教科書に比べても約25%増というボリュームとなった。だが授業時間の増加は1割台というから大変だ。

 「脱ゆとり」の結果が単なる「詰め込み」への逆戻りでは情けない。国は新しい授業のあり方を「スパイラル」--らせん的発展との言葉で示している。ならば教育そのものも「詰め込み」と「ゆとり」の双方の反省と教訓を踏まえ、らせん的発展が必要な時である。

 きょうからの新紙面では、小欄もやや縦長に模様替えをした。新聞の1面という顔の、ちょっと開いたおしゃべりな口として引き続きおつきあいをお願いしたい。

5月決着に展望なく 退路断った鳩山首相

2010年04月01日 | ニュース政治
退路断った鳩山首相=普天間、5月決着に展望なく

 鳩山由紀夫首相は31日の党首討論で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先決定に当たり「地元の了解」を前提とする方針を表明した。しかし、同県内外のどこに決めようにも「了解」を得るのは極めて困難な状況の中で、自民党の谷垣禎一総裁に厳しく迫られた首相は、自ら退路を断ってしまった。

 「現地の了解なしに、案を進める理解をいただくことにはならない」。首相は移設先の同意なしの決着を明確に否定。その上で「命懸けで体当たりで行動していく」と言い切った。だが、こうした首相の決意とは裏腹に、基地機能も含め、移設先に想定する同県うるま市や鹿児島県徳之島で反対の声が早速上がるなど、現状は厳しい。防衛省幹部は、党首討論での首相の発言を知らされ、「『理解』でなく『了解』と言ったのか」と表情を曇らせた。

 そもそも、地元の了解どころか、現行計画の履行を求める米側の理解を得るのも極めて難しいのが実情だ。ワシントンで29日に岡田克也外相と会談したゲーツ米国防長官は「沖縄海兵隊は日米同盟にとって極めて重要」と、県外移設には同意できないとの考えを暗に示している。

 5月末の期限を控え、解決の道筋が見えない中での首相の発言。民主党幹部は、首相が退陣に追い込まれる事態も念頭に「大丈夫なのか」と前途を案じ、党内からは「決着を先送りするしかない」と、「公約破り」を確信する声さえ出ている。

 「できなかったら辞めろとか、そんな次元の話ばかりだ」。首相は党首討論で谷垣氏から、5月末に決着できなかった場合の退陣要求を突き付けられたことを振り返り、記者団に不満をぶちまけた。

2010/03/31 時事通信

【4/1】マーガレット

2010年04月01日 | 誕生日の花

4/1誕生花「マーガレット」Chrysanthemum frutescens
花言葉 恋を占う

マーガレットはギリシャ語でマルガリテース、「真珠」を意味します。かつてヨーロッパの女性の間では、この花を徽章にする風潮があったといいます。

■今日生まれの貴方は・・・
さばさばして細かい事にこだわらない性格。人に対して、とても優しく配慮できる人です。後輩から尊敬され、あこがれの眼で見られているはず…。

◇エイプリルフール,万愚節
罪のない嘘をついて良いとされる日。日本では「四月馬鹿」とも呼ばれます。
その昔、ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していましたが、1564年にフランスのシャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用しました。これに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として位置づけ、馬鹿騒ぎをするようになったのがエイプリルフールの始まりとされています。
また、インドでは悟りの修行は春分の日から3月末まで行われていましたが、すぐに迷いが生じることから、4月1日を「揶揄節」と呼んでからかったことによるとする説もあります。 
◇新学年
学年度始めの日。4月1日から翌年の3月31日を「年度」として括ります。
元々日本では、特に入学の時期は定められておらず、年中入学可となっているのが普通でした。1886(明治19)年10月に、高等師範学校が学年暦を4月1日からと定め、1888(明治21)年から全国一斉にこれにならうようになりました。ただし、大学や高等学校では欧米の習慣に合わせて9月に新学期を始めていました。
4月1日生まれの人は、前年度の3月生まれの人と一緒に入学することになります。これは、学校教育法で「保護者は、子女の満六歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初から(中略)就学させる義務を負う。」と規定しているためです。「年齢計算ニ関スル法律」では「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」とし、「民法」第143条では年を単位として期間を定めた場合には、起算日の応答日の前日に期間が満了することとしています。つまり、4月1日に生まれた人は、その6年後の3月31日をもって五歳の期間が満了することになり、その翌日の4月1日に始まる学年から小学校に入学するわけです。