【時事(爺)放論】岳道茶房

話題いろいろだがね~
気楽に立寄ってちょ~

松井秀 本塁打の鮮烈デビュー

2010年04月06日 | ニュース一般
松井秀、本塁打の鮮烈デビュー ツインズとのチーム開幕戦

 【アナハイム共同】米大リーグ、エンゼルスの松井秀喜外野手は5日、米カリフォルニア州アナハイムのエンゼルスタジアムで行われたツインズとのチーム開幕戦に「4番・指名打者」で先発出場し、八回に中堅右へ移籍第1号となるソロ本塁打を放つなど新天地で鮮烈なデビューを飾った。

 この日の松井は4打数2安打2打点。内容は遊飛、遊直、右前打(打点1)、中本塁打(打点1)。チームは6―3で勝った。

 松井秀は2003年にヤンキースに入団。最近はひざの故障に苦しんでいたが、昨季のワールドシリーズでは最優秀選手(MVP)に輝く活躍でチームの9年ぶり27度目の「世界一」に貢献した。オフにはア・リーグ西地区で3連覇中の強豪、エンゼルスと1年契約。オープン戦では約2年ぶりの守備にも就き、順調に開幕戦を迎えた。

 松井秀喜外野手の話 (本塁打は)良かった。その前(五回の適時打)は、同点でチャンスで、どうしても点がほしいところ。最後に甘く入ってきた。(ユニホームは)今日みたいな日がたくさんあれば、ファンにも似合ってきたと思ってもらえる。

2010/04/06 共同通信

小沢は裸の王様?「支持率ネット結果違う」と“豪語"も

2010年04月06日 | ニュース政治
小沢は裸の王様?「支持率ネット結果違う」と“豪語"も

 民主党の小沢一郎幹事長が都合のいい情報を吹聴している。自身の「政治とカネ」の問題もあり、マスコミの世論調査で内閣・政党支持率が下がっていることについて、「インターネットの調査では反対の結果が出ている」と豪語。「まだまだ、自民党より支持を得ている」などと胸を張ったのだ。ところが現実は、ネット調査でも相当厳しい結果が出ている。「裸の王様」よろしく、小沢氏には耳障りのいい情報しか上がっていないのか。

 小沢氏の発言は、参院2人区に複数候補を立てる小沢戦略に対し、党内外から「内閣支持率が70%程度あるときとは環境が変わってきている」(前原誠司国交相)などと批判が噴出していることに反論した際に飛び出したもの。

 同様の主張はこれまで何度も行っているが、本当にネット調査は鳩山由紀夫内閣や民主党に好意的なのか?

 まず、マスコミの最新世論調査である共同通信(4月3日~4日)では、内閣支持率は33%で不支持率は53.3%。政党支持率は、民主が30.3%、離党騒動が続く自民は18%となっている。

 これに対し、小沢氏がかつて公式動画コーナー「小沢一郎チャンネル」を開設していた「ニコニコ動画」が行ったネット世論調査(3月25日)では、内閣支持率は8.6%と1ケタで、不支持率はなんと66.2%。政党支持率も、民主党が11.5%で、自民党がダブルスコア以上の29.8%。支持政党なしが41.6%だった。

 ヤフーリサーチのネット調査(3月26日~28日)では、内閣支持率は26.0%で、不支持率は53.6%。政党支持率は、民主党が21.5%で自民党の8.8%の2倍以上を確保。支持政党なしが52.6%だった。

 「日本最大の世論調査サイト」とうたう、「世論調査.net」の調査(3月終了)では、なんと内閣支持率はわずか2.65%で、不支持率は93.22%。政党支持率は、民主党が6.6%しかなく、自民党の61.72%の9分の1以下、所属議員6人のみんなの党(9.57%)にも及ばなかった。

 すべてのネット調査を把握することはできないが、インターネット上でも鳩山内閣や民主党に厳しい批判が出ているのは間違いなく、どちらかというと、マスコミ調査よりも極端な数字が出る傾向がありそう。

 民主党のベテラン秘書は「小沢氏本人がインターネットをチェックしているはずがなく、周囲の人間が『世論調査とネット調査は全く違いますよ』などとご注進しているのだろう。苦言を呈したり、批判する者を遠ざける性格が災いして、小沢氏には、裸の王様のように都合のいい情報しか上がっていないのではないか」と語る。

 ちなみに、「世論調査.net」の、「あなたが嫌いな政治家」という調査(現在調査中、6日午前8時半現在)では、小沢氏が82.89%で断トツのトップ。鳩山首相は67.75%で2位と、悲しいマッチレースを繰り広げている。

2010.04.06 ZAKZAK

このままでは共倒れ!? 牛丼値下げ

2010年04月06日 | ニュース一般
このままでは共倒れ!? 牛丼値下げ“チキンレース"行方

 牛丼値下げが“最終戦争”に突入だ。4月に入り、「吉野家」「松屋」「すき家」の3社がそれぞれ大胆な値下げキャンペーンを発表。ついに並盛り250円という未知の領域に踏み込んだ。長く業界トップを守ってきた吉野家に対し、豊富なサイドメニューをそろえる松屋とすき家が大胆な値下げを仕掛けるという構図。ビーフならぬチキンレースの行方は-。

 松屋を展開する「松屋フーズ」は5日、牛丼並盛りを320円から250円にする値下げキャンペーンを今月12日から23日まで実施すると発表した。

 「吉野家ホールディングス」も7日から13日まで、牛丼並盛り380円を270円に値下げする。すき家を運営する「ゼンショー」も9日から21日まで都市部の百数十店で、並盛りを250円にするキャンペーンを実施。250円のラインで3社が競合する。

 今回の値下げ合戦に火をつけたのは、すき家だ。同社は昨年12月、並盛り330円を280円にする値下げを断行。思い切った価格設定だったが、「来客数が前年比で2割も増えた」(同社広報)。不況で売り上げ減が続く外食業界にあって、一人勝ち状態を続けている。

 一方、ピンチなのが吉野家。対前年比で約2割の売り上げ減で、すき家の安値攻勢の影響をもろに受けた格好だ。

 マーケティングコンサルタントの金森努氏は、「すき家のビジネスモデルは、牛丼で集客し、サイドメニューやトッピングで稼ぐというもの。200円台の牛丼は、スーパーのチラシでいう特価商品と同じです」と説明する。これは定食メニューが充実した松屋も同じで、吉野家が値下げ競争に一歩後れをとっているのもこのことが関係しているという。

 「吉野家は他店が使う豪州産ではなく、よりコストの高い米国産牛肉を使っている。そのうえ牛丼が中心のメニュー構成で、サイドメニューが極端に少ないのも、思い切った値下げに踏み切れない理由のひとつです」

 実は、値下げ競争のきっかけを作ったのは、ほかならぬ吉野家だ。

 「2001年に400円から280円に下げてシェアを一気に拡大したが、その反動もすごかった。当時は熱心なファンがたくさんいましたが、極端な値下げでファンが離れた面もある。その後にBSE問題が直撃。復活はしましたが、かつての安値のイメージが残っており、いまも割高感がある。この際、吉野家は安値競争は他店に任せ、高級牛丼にシフトするべき。ブランド力が残っている今が最後のチャンスです」(金森氏)

 ハンバーガー業界などと同様に、“プレミアム”な牛丼を作れ、という提案だ。自ら株主にもなるほどの吉野家ファンである経済アナリストの森永卓郎氏も「吉野家はデフレ戦争に乗るべきではない。消耗戦になったら業界全体が疲弊し、共倒れになる可能性もある」と指摘する。

 利用者にとって値下げは歓迎だが、3社の争いは端から見ていても明らかに異様。過ぎたるはなお及ばざるがごとし、なのだが…。

2010.04.06 ZAKZAK 

自民幹事長代理に河野太郎氏

2010年04月06日 | ニュース政治
自民幹事長代理に河野太郎氏 求心力回復は“舛添"がカギ

 自民党は5日午後の役員会で、河野太郎衆院議員を幹事長代理に起用する人事を決め、河野氏も就任受諾の意向を表明した。若手から設置要求が強かった「影の内閣」に当たる「政権力委員会(ネクスト・ジャパン)」発足も確認した。いずれも谷垣禎一総裁の求心力回復を狙うものだが、今後は舛添要一前厚生労働相の動向が焦点となりそうだ。

 河野氏は、幹事長代理を先月辞任し5日に離党届を出した園田博之氏の後任。政権力委員会は、社会保障、外交、経済財政など14の分野ごとに、中堅・若手を責任者とする方針だ。

 谷垣氏はこの日夜、NHKの報道番組で「若手の声を執行部に取り入れたい。河野氏は若手の感覚を代表している」と起用の狙いを語った。

 役員会後の記者会見では政権力委員会について「若い世代の論客に政策を説明する仕事をしてもらいたい。テレビにも積極的に出す」と強調。党運営の在り方などに関し全議員から意見を聞く両院議員懇談会を月2回開催する考えも表明した。

 一方で、三役を含む執行部の陣容については「既存の執行部をいじるわけではない」と述べ、刷新を重ねて否定した。

 それだけに、若手の中には「河野氏だけが批判勢力ではない。こんな取り繕いにはだまされない」との声も。

 さらに、党内では世論調査の「首相にふさわしい政治家」でトップを走る舛添氏を選挙の顔とするしか打開の道はないとの意見が強い。ベテラン議員は「人気のある舛添氏を幹事長に起用すれば、参院選は絶対勝てる」と太鼓判を押す。

 ただ、当の舛添氏は執行部から水面下で打診された参院選対策本部長代理就任をはねつけた。4日も自民党の支持率低下について「執行部全体を刷新しなければ、自民党の支持は戻ってこない」と強調した。

 自民党関係者は「舛添氏が狙っているのはあくまで総裁ポスト。できれば谷垣執行部には協力したくないはず。とはいえ、参院選に向け何もしなけれれば批判が出るだけに悩んでいるのでは」と、舛添氏の心情を代弁した。

2010.04.06 ZAKZAK

“シルバー新党"早くも暗雲

2010年04月06日 | ニュース政治
 政策で深いミゾ、健康不安も

 自民党を離党した与謝野馨元財務相と平沼赳夫元経産相らがブチ上げた新党構想に、早くも暗雲が立ち込めている。5日夜に行われた調整でもまとまりきれず、8日結党の予定が10日に先送りされたのだ。与謝野、平沼両氏の政策の違いや健康といった“シルバー新党”特有の不安のほか、鳩山邦夫元総務相の扱いなどの難題が次々と浮上している。

 「新しい政党の代表は、私がなる」

 平沼氏は5日午前、記者団にこう強調した。当初は、与謝野、平沼両氏が共同代表となる方針だったが、与謝野氏が譲歩した形だ。自民党関係者は「この平沼氏の言葉に、両者の溝の深さが凝縮されている」と話し、こう続けた。

 「麻布高校の同級生で、同じ当選10回。麻雀卓を囲む仲でもある。ただ、新党に関しては平沼氏が個人事務所を提供するのに、『与謝野新党』と騒がれる。これがおもしろくなかったようだ」

 与謝野、平沼両氏らは5日夕、新党結成に向けた会合を開き、党名や政策などについて調整を行った。園田博之元官房副長官と藤井孝男元運輸相が参加し、東京都の石原慎太郎知事も同席した。

 党名はひらがな名を中心に4候補に絞られ、結党メンバーは現職議員5人と確認。残る1人は自民党の中川義雄参院議員らの名前があがっている。

 しかし、結党は先送りされた。理由について新党関係者は「政策や参加者問題で完全には折り合えなかったため」と打ち明ける。

 確かに与謝野、平沼両氏の政策の違いは大きい。自民党ベテラン議員はは「与謝野氏は、小泉内閣時代に郵政民営化法案をまとめた時の政調会長。平沼氏はこれに造反して離党した。また、平沼氏はタカ派で保守中の保守だが、与謝野氏側は新党が保守色に強まりすぎるのを恐れている」と解説する。

 実際、平沼氏に近い鴻池祥肇元官房副長官は、「保守色が弱まった」(周辺)として結党への参加を見送る方針。平沼グループの城内実、小泉龍司両衆院議員も、微妙なスタンスだ。

 健康不安もつきまとう。

 与謝野氏は06年に咽頭がんを患い、昨夏の総選挙でも出陣式でふらつき、しゃがみこむ一幕があった。また、平沼氏も06年、脳梗塞で入院し、往年の声は戻っていない。自民党中堅議員は「政治家にとって健康不安は致命的だが、加えて与謝野、平沼両氏は高齢だ。梅雨から夏にかけての参院選でフル稼働できるのか」と話す。

 そして、邦夫氏の合流問題も難題だ。平沼氏は5日午後、「結党メンバーには入れない」と、“拒絶”した。

 与謝野氏は邦夫氏の兄である鳩山由紀夫首相を「平成の脱税王」と批判したが、民主党若手議員は「兄が脱税王なら弟は脱税公爵。講釈ばかり垂れるし」と指摘。「邦夫氏という“いわくつきのお宝”に手を出せば、お金を得る代わりに支持を失う」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)ことになりかねないためだ。

 ただ、こうしたキワモノ扱いに邦夫氏は猛反発。6日午前、平沼・与謝野新党について「もっと国民が沸き立つような清新なものと思っていたので、ちょっと違う」と逆襲し、当面参加しない意向を表明した。さらに、同日昼に予定していた平沼氏との会談も見送った。

 永田町では「世論の批判をかわすため、第2弾、第3弾として合流させるつもりだ」(自民党関係者)との見方が強いが、「あそこまでキワモノ扱いされては、プライドの高い邦夫氏だけに新党にはいかないだろう」(民主党筋)との声も出ている。

2010.04.06 ZAKZAK 

トヨタに制裁金15億円 「欠陥隠し」と米政府

2010年04月06日 | ニュース政治
トヨタに制裁金15億円 「欠陥隠し」と米政府

 【ワシントン共同】ラフード米運輸長官は5日、トヨタ自動車が大規模リコール(無料の回収・修理)を実施したアクセルペダルが戻りにくくなる問題で、米道路交通安全局(NHTSA)への通報が遅れたとして、同社に対し1637万5千万ドル(約15億円)の制裁金を科す方針を表明した。

 米政府による自動車メーカーへの制裁金としては過去最高額となる。米政府がトヨタの「欠陥隠し」を法令違反と認定したことで、信頼回復を急ぐ同社にとって痛手となりそうだ。

 NHTSAによると、トヨタはペダルの欠陥に関して、消費者にとって潜在的な危険があると知りながら、少なくとも4カ月間にわたり報告しなかった。自動車メーカーは米の法律で5営業日以内の報告を義務付けられている。

2010/04/06 共同通信

4/6有明妙

2010年04月06日 | コラム
4/6有明妙

 野党・自民党でまた離党-新党結成の動きである。確かに新党づくりは政治の必然かもしれない。政治の停滞時、また激しく揺れ動くとき、国の政治を預かる者たちが離合集散、政(まつりごと)の道筋をつくっていこうとするのである。

 自民党の前衆院議長、河野洋平氏が政治倫理問題をめぐって離党、新自由クラブを結成したのは1976年6月。この年、海の向こうからロッキード事件がやってきた。歴史に残る汚職事件、日本の政治が揺れに揺れていたとき、河野氏ら有志が「保守政治の刷新」で立ち上がった。

 日本新党は「権不十年」と熊本県知事を2期8年で辞した細川護煕氏が1992年5月に旗を揚げた。細川氏は『文藝春秋』で〝結党構想〟を発表。党名も公募するなど異色の船出だったが、翌年の衆院選で既成政党に不満をもつ浮動票を吸収して躍進。細川氏は非自民の8党会派からなる連立内閣の首相となり自民党を下野させたのである。

 時を経て今また野党となった自民党。与謝野馨元財務相が「谷垣執行部では民主党政権を倒せない」と新党結成へ。郵政選挙(2005年)で既に離党していた平沼赳夫元経産相らと連携する。先月の鳩山邦夫元総務相の離党といい、今回のこの動きは政権奪還への胎動というより、野党・自民党の結束力の揺らぎに見えはしないか。

 鳩山政権の支持率は半年で急落。野党第1党としてはここが攻めどきなのに自民党の支持率も上がらない。今のままでは民主党批判の受け皿になりきれないとみての動きだろうが、果たして新党は民主、自民両党から離れた保守層の支持を得て骨のある〝第三極〟になれるかどうか。

 まずは与謝野、平沼といった切れ者たちが描く基本理念を見せてもらおうではないか-。

収入は調べず 政治資金監査

2010年04月06日 | ニュース政治
政治資金監査、収入は調べず領収書照合のみ

 2007年12月の政治資金規正法改正で導入された「政治資金監査」制度。

 5月末の政治資金収支報告書の提出期限を前に、政治資金監査人が支出の領収書を調べて“お墨付き”を与える作業が本格化している。

 資金の使途を1円単位から国民の目に明らかにするものだが、収入は監査の対象外。鳩山首相や小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体を巡る事件などで、収入の透明性が問題視される中、監査人からは「政治資金の全容は分からない」と疑問の声が出ている。

 ◆単純作業◆

 法改正で監査を義務付けられた政治資金収支報告書は今年、初めての提出シーズンを迎える。

 赤坂総合会計事務所(東京都港区)の山下章太公認会計士は3月下旬、監査人として都心のビル街にある国会議員事務所を訪ねた。応対したのは議員秘書。「よろしくお願いします」と言われ、厚さ5センチほどのファイルを手渡された。中には、政治団体が支出先から受けとった領収書がびっしり詰まっている。

 監査人としての仕事は、これらの領収書と団体の会計帳簿、収支報告書の記載内容を見比べること。矛盾する事項が見つからなければ、「確認済み」を意味する監査報告書を団体あてに発行する。山下会計士は「使ったお金が報告書にきちんと記載されているかを確認する単純な作業。1日もあれば終わってしまいます」と話す。

 監査人には、支出の妥当性をチェックする責任がないためだ。「監査は外形的・定型的に確認する業務」。総務省の政治資金適正化委員会が定めた指針にはそう記されており、これが監査の裁量を狭くしているとの指摘がある。監査とは名ばかりで、おかしな支出がないかなど厳格な調査を行う企業監査とは大きく様相が異なる。

 ◆「不完全な制度」◆

 「預金通帳は必要ないですよね」。監査を引き受けた都内の税理士はある国会議員の秘書から、念を押すように言われた。通帳を見れば、振込先や入出金の詳細がわかる。税理士は「税務申告は通帳などで入出金の裏付けをするのが当たり前。領収書だけを見ていては、全容はわからない」と首をかしげる。

 監査制度は議員立法で導入された。06~07年に相次いで発覚した「事務所費問題」が契機だった。複数の政治家の団体が、家賃や電話代などの事務所費を、年数千万円という規模で収支報告書に記載。団体は家賃のない議員会館に置かれており、「なぜ、それほど費用がかかるのか」と国会で追及された閣僚もいた。

 国民の不信感の高まりから、支出の領収書を1円以上から公開することと合わせ、法改正したが、誰から受領したか、記載がきちんと行われているか――など収入のチェックは監査の対象外とされた。

 ところが、最近では鳩山首相の資金管理団体の偽装献金事件や、北海道教職員組合から小林千代美衆院議員(民主)陣営への違法献金事件など、収入の透明性を疑わせる問題が続発。改正時、衆院の特別委員会にいた大口善徳衆院議員(公明)は「当時は事務所費問題が一番大きく、支出をどう確認するかが議論の中心だった」と明かす。

 国会議員からも批判の声が出ている。税理士でもある西田昌司参院議員(自民)は「外部の監査を受けるという形にして、監査人に責任を押しつけている」と指摘。村越祐民衆院議員(民主)も「一定の前進と思うが、まだ不完全な制度だ」と話す。

 慶応大の小林良彰教授(政治学)は「領収書をチェックするだけでは、政治資金を監視するには不十分だ。収入を含め、政治資金を厳格にチェックする第三者機関の設置が必要ではないか」と話している。

 ◆政治資金監査人=3月12日時点で3529人が登録。公認会計士、税理士、弁護士が総務省の政治資金適正化委員会の研修を受けて、国会議員に関係する政治団体の監査にあたる。従来3月末だった収支報告書の提出期限は5月末まで延長。今年の監査は2009年分、3201団体(08年12月末時点)が対象になる。(山田滋)

2010年4月5日(月) 読売新聞

電子書籍のユーザーとして

2010年04月06日 | 新聞案内人
電子書籍のユーザーとして

 電子書籍が広がってくると、出版や新聞業界が大きな影響を受けそうだ。

 米国ではアマゾン・ドット・コム社の「キンドル」が多くの人に受け入れられ、電子書籍や雑誌の購読が大きく伸びている。ソニーも電子書籍に参入してキンドルを追従している。そして今度はアップル社がiPad(アイパッド)を発表し、これで電子書籍業界がさらに拡大するのではないかと言われている。

 日本ではまだ電子書籍の動きは遅いが、日本にも電子書籍や電子新聞が本格的に上陸してくるのは時間の問題だろう。日経新聞は電子版の有料発行に踏み切った。iPadが日本で発売されれば、電子雑誌などすぐにそれに乗っていこうという動きは見えてくるはずだ。この原稿を寄せている「あらたにす」も、電子報道時代を想定した媒体である。

○FTはキンドルで

 筆者は、たまたま数ヶ月前からキンドルを利用しはじめた。そこで感じていることを少し書かせてもらいたい。

 キンドルが届いた時には、正直、私の読書環境が大きく変わったと感じた。仕事柄、フィナンシャル・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなどの新聞を読むことが多かったが、私のキンドルには毎日フィナンシャル・タイムズが届けられる。おかげで以前よりはこの新聞を読む機会が増えた。“電子ペーパー”であるので、紙の媒体を読んでいるのとほとんど同じ環境だ。

 都市で生活していると細切れの時間が多い。地下鉄を待っている間、昼食後の空いた時間、講演の前の控え室での15分、人と待ち合わせの時間など、少しの時間があるとキンドルを取り出して読むことが増えた。新聞記事であれば、5分もあれば一つや二つの記事を読んでも時間のおつりがくる。一日の内には細切れの時間がいくつもあるものだ。そうした時間にふっと新聞記事や雑誌の記事を読んでいるようになった。

 私のキンドルにはすでに何冊もの書籍が入っている。残念ながらまだ日本語の書籍は利用できないが、米国などで出ている気になる書籍を購入することにしている。アマゾン・ドット・コムが出てきたときには、気になる本をパソコンでクリックすれば数日で英文の専門書が届きずいぶん便利になったものだと感心したが、今やキンドルをクリックすれば数分後にはその本が読み始められるのだ。

 衝動買いも増えてしまったが、結果的に面白い本に出会う機会も増えた。紙媒体では購入することがなかったような経済書を購入して、結果的にはよかったということが何度かあった。

○世界中どこへ行っても

 私のキンドルにはまだ十数冊の本しか入っていないが、最大で1500冊ほどの本が入るらしい。小さな書斎がすべて入ることになる。以前は海外出張にいくとき何冊も本を抱えていったものだが、これからはキンドル一つで世界のどこに行っても読む本に困ることはない(私は本を持ってベッドに入らないと眠れない性分である)。

 残念ながら、私たち経済学者が頻繁に使うような専門書や教科書などはキンドルでは手に入らないが、そうしたものも入手可能になれば、よく使う本については紙媒体と電子媒体の両方で持っていることになるだろう。

 ところで、キンドルの意外なメリットは、辞書が組み込まれていることだ。分からない単語が出てくると、そこにカーソルを合わせるだけで英英辞典の意味が出てくるのだ。辞書がなくても英語の本が読めるとういうのは案外便利なものだ。

 このように私の読書のパターンを変えてしまったキンドルであるが、一つ大きな問題が起きてしまった。突然、機械が壊れてしまったのだ。ネットで米国から取り寄せたものであるので、その修理をどうしたらよいのか困ってしまった。米国に送り返せば無料で修理してくれるのだろうが、それも煩わしい。

 結局、もう一つ機械を購入してしまって、私の手元には壊れて使えないキンドル1号といま使っている2号の二機がある。もったいないとは思ったがタイム・イズ・マネーと思ってあきらめることにした。

 アマゾンからキンドルについてのアンケート調査のメールが来たので機械が壊れて困っていることを書いた。それに対して担当部署に伝えるという機械的な文章は来たが、それから何ヶ月もなしのつぶてである。ネットビジネスは、トラブルがあったときには冷たいものだとも感じている。

 以上、私のキンドル体験記を書いてみた。いろいろと煩わしいこともあったが、電子媒体で書籍や新聞雑誌を購入することのメリットは非常に大きい。日本でも早くこうした形で書籍などが購入できる時代になってほしいものだ。

2010年04月06日 新聞案内人
伊藤 元重 東京大学大学院経済学研究科教授

山崎直子さん宇宙に出発 シャトル打ち上げ成功

2010年04月06日 | ニュース一般
山崎直子さん宇宙に出発 シャトル打ち上げ成功

 【ケープカナベラル(米フロリダ州)共同】米航空宇宙局(NASA)は5日午前6時21分(日本時間同日午後7時21分)、山崎直子さん(39)ら7人が乗り組むスペースシャトル「ディスカバリー」を、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。

 ディスカバリーは順調に飛行して予定の軌道に達し、打ち上げは成功した。ただ、一部の通信アンテナが不調で高速データ通信ができないことが判明。NASAは飛行の安全には影響ないとしている。

 日本人女性のシャトル搭乗は1994、98年の向井千秋さん(57)に続き2人目。母親としては初となる。シャトルが日本時間7日夕方にドッキングする国際宇宙ステーションには、昨年12月にロシアのソユーズ宇宙船で到着した野口聡一さん(44)が長期滞在中で、宇宙空間で日本人同士が対面するのも初めて。

 シャトルは年内に退役を予定しており、残る打ち上げは3回。日本人の搭乗は今回の山崎さんが7人目で最後となる。打ち上げを見守った向井さんによると、山崎さんは軌道上からさっそく地上の管制官と交信し、今後の作業について打ち合わせていたという。

 ディスカバリーの飛行は約13日間で、ステーションに実験装置や宇宙飛行士の個室などの物資を運ぶ。物資の総重量は約8トンと過去最大級の輸送作戦となる。帰還は日本時間18日夜の予定。

2010/04/06 共同通信

与謝野新党 あえて疑問を挟みたい

2010年04月06日 | 社説
与謝野新党 あえて疑問を挟みたい

 自民党に離党届を提出した与謝野馨元財務相らが新党結成に向けた動きを加速している。夏の参院選での民主党の過半数阻止が狙いだというが、なぜ今、新党なのか、疑問を感じざるを得ない。

 与謝野氏に続き、園田博之前幹事長代理も自民党に離党届を提出した。無所属の平沼赳夫元経済産業相らとともに、週内にも新党を結成する段取りだという。

 新党結成理由は、園田氏の発言を要約すると次のようになる。

 参院選で民主党の過半数を阻止しなければ日本は滅びる▽しかし谷垣禎一総裁率いる今の自民党では民主批判票の受け皿にならない▽ならば新党を結成して、自民党とともに民主党を挟み撃つ-。

 共同通信の最新世論調査によると、自民党を離党した渡辺喜美元行革担当相率いる、みんなの党の支持率が9・6%に上り、民主、自民両党に次いで第三位となった。

 これは二大政党に対する失望感の裏返しであり、与謝野氏らの新党結成には、みんなの党の好調さに触発された面もあるだろう。

 ただ、「第二自民党」をつくって民主党を挟撃するという選挙戦略はいかにも分かりにくい。国民の理解が得られるのだろうか。

 与謝野氏らの行動は谷垣執行部への警鐘と言えなくもないが、本来なら党にとどまり、最後まで党再生に死力を尽くすべきだった。離党が、自民党という「泥舟」からの逃避であってはならない。

 自民党分裂で、政権与党に対する追及が弱まらないかも心配だ。

 世論調査では与謝野新党に期待しない人が65・9%に上り、期待する人は27・1%にとどまった。

 与謝野新党に、かつての日本新党や民主党の結党時のような新鮮味や高揚感が感じられないのは、新党の顔触れに、自民党出身のベテラン議員が並んでいることと無縁ではあるまい。

 そもそも新党は政策実現が目的のはずだが、与謝野、平沼両氏の間では、憲法、郵政、財政再建、経済成長などをめぐって考えに開きがある。

 付言すれば、与謝野氏は自民党の比例代表選出議員だ。離党しても議員職にとどまることは認められているが、他党の代表格に就くのは違和感がある。新党をつくるなら議員辞職するのが筋だ。それが保守政治家の矜持(きょうじ)ではないのか。

 いずれにせよ、与謝野新党結成へ賽(さい)は投げられた。しかし、その出目を決めるのは、あくまで有権者であることを自覚したい。

2010年4月6日 中日新聞 社説

4/6中日春秋

2010年04月06日 | コラム
4/6中日春秋

 「A・賛成」「B・反対」。例えば何かのアンケートで、この二つの選択肢を前に回答を決めかねて困っている人があるとしよう。その人を救うのは簡単だ。「C・どちらでもない」という選択肢を与えればいい

 自民党離党を表明した与謝野元財務相、以前に郵政民営化問題で党を離れ、無所属になっている平沼元経産相らが、早ければ今週中にも新党を結成するのだという

 二大政党の「A・民主党」にも「B・自民党」にも失望している人が少なくないのは確かだ。そこに「C・どちらでもない」を提示すれば格好の受け皿になれる-。それが基本的戦略のようだが、さて、そううまくいくか

 懸念の一つは、自民党は捨てるが、反民主党の姿勢は同じという微妙さ。思い出すのは『古今和歌集』で高津内親王の作かとされている<木にもあらず草にもあらぬ竹のよの はしにわがみはなりぬべらなり>の歌である

 木でも草でもない竹の、しかもその「節(よ)の間(はし)」のような空虚で中途半端な身になってしまいそうだとの嘆きだ。第三極といえば格好はいいが、この歌さながら、ただ民主、自民の「どちらでもない」中途半端な立場に陥るだけという恐れもある

 付言すれば、既に第三極を自負して支持伸長中の「みんなの党」もある。とりあえず、少なくとも新党名には、これに劣らぬネーミングの妙が必要であろう。

日産・ルノーとダイムラー 包括提携で基本合意

2010年04月06日 | ニュース一般
日産・ルノーとダイムラー、包括提携で基本合意

 日産自動車・仏ルノー連合と独ダイムラーが、資本を含めた包括提携で基本合意することが5日、わかった。

 7日にも発表する。株式を3%程度持ち合い、部品共通化などで小型車や電気自動車(EV)の開発コスト削減を進める。

 自動車業界では、独フォルクスワーゲン(VW)とスズキが包括提携するなど、環境車を軸にした世界的な再編が加速している。ルノーは日産に44・3%、日産はルノーに15%を出資している。ダイムラーを加えた3社の世界販売台数は722万台(2009年)で、VW・スズキ連合、トヨタ自動車に次ぐ世界3位となる。

 日産・ルノー、ダイムラーは、小型車の車台開発やEV分野での提携を目指していた。合意により、新興国での市場開拓を加速させる。

2010年4月6日 読売新聞

無党派層5割 2大政党離れが一段と深刻に

2010年04月06日 | 社説
無党派層5割 2大政党離れが一段と深刻に

 民主、自民両党の支持率がそれぞれ下落し、いわゆる無党派層が50%に達した。2大政党は、政治不信が一段と進んでいることを深刻に受け止めなければならない。

 読売新聞の4月世論調査で「支持政党なし」の無党派層は、3月調査から14ポイントも急増した。両党に愛想を尽かした支持者たちが無党派層に流れたのは明らかだ。

 「無党派層5割台」は、自民、社会、さきがけの村山連立政権以降、政局の混迷や政権の行き詰まり、信頼できる政党の不在といった状況下で出現してきた。

 今回も、その例外ではない。

 調査によると、8割近くの人が依然、政治とカネをめぐる不祥事で、小沢民主党幹事長の辞任を要求している。党首脳が、何らケジメをつけようとしないことに、有権者は苛立(いらだ)っている。

 混迷する米軍普天間飛行場の移設問題が5月末までに決着しない場合、鳩山首相は「退陣すべきだ」と答えた人は49%に上った。

 国益にかかわる重大事だ。多くの人が進退への波及は避けられないと見ている。普天間問題で首相の発言はぶれ続け、閣内統一も図れない状況にある。首相は、問題解決の先頭に立つ必要がある。

 民主党の政権公約(マニフェスト)の目玉である子ども手当については、「評価しない」が「評価する」を上回った。

 恒久財源なきバラマキ政策といった批判が有権者の間にも、強まってきたためとみられる。高速道路の無料化を含め、公約の大幅な見直しは避けられまい。

 今回、鳩山内閣の支持率は33%へと低落し、不支持率が56%に上昇した。民主党支持率も24%に落ちた。いずれも、目に余る失政のツケにほかならない。

 内閣を支持しない人に理由を聞くと、「首相に指導力がない」が44%で最も多かった。首相の指導者としての資質に見切りを付け始めた人も少なくないだろう。

 自民党の支持率は、16%に下降した。今年1月調査に並ぶ過去最低の数字である。

 その一方で、みんなの党が支持率を伸ばしている。与謝野馨・元財務相や平沼赳夫・元経済産業相らが新党を旗揚げする。

 背景には、自民党が野党第1党として、政権を厳しく批判する責務を果たさず、政権交代の受け皿になっていないことがある。

 この際、民主、自民両党が、強い危機感をもって対処していかなければ、政党政治そのものが、衰微しかねない。

2010年4月6日 読売新聞 社説

4/6余禄

2010年04月06日 | コラム
4/6余禄 新党の「趣向」

 江戸時代末期の事件やうわさを書き留めた「藤岡屋日記」には天保時代の花見の茶番の傑作が記されている。花の盛りに人々でにぎわう飛鳥山でのことだ。ござを広げて飲み食いしていた男女4人連れのうち身重の女が突然産気づいた。

 周囲はたちまち大混乱、人々は通りかかった医者を呼ぶ。やってきた医者が薬箱を開けば、なんと刺し身や酒肴(しゅこう)が詰まっていた。女の方は3升ほどの酒樽(さかだる)を着物の中から産み出す。三味線の男が現れ、医者も産婦もその連れも歌と踊りで人々に酒食をふるまったそうだ。

 見物の人々は肝をつぶし、あきれはてたが、「今年の花見趣向の随一」との評判をとった。当時のヒマ人らが茶番にかけた意気込みたるやすさまじい。茶番の失敗を笑いにした「花暦八笑人」という滑稽本(こっけいぼん)も生まれている。

 同じく時は花の盛り、いったい何が生まれるのかと人々がかたずをのんで見守る永田町の新党騒動だ。自民党に離党届を出した与謝野馨元財務相は平沼赳夫元経済産業相とともに8日の新党結成を表明し、結集が予想される顔ぶれやその影響力が取りざたされている。

 当人らにすれば、政権復帰の見込みの薄い自民党分裂や政界再編への期待をこめた新党に違いない。だがすでに離党して新党結成への意欲をみせる鳩山邦夫元総務相とは当面一線を画すばかりではない。与謝野、平沼両氏も政策思想やめざす国家像では隔たりがある。

 生まれ出る新党が政策思想のまとまりを欠いた自民党のミニ版ならば、さすがに見守る人々の間から出来の悪い「茶番だ」との声があがるだろう。国民の心をつかむ趣向の巧拙のほどは間もなく分かる。