【時事(爺)放論】岳道茶房

話題いろいろだがね~
気楽に立寄ってちょ~

蚊に刺された場所でかゆみが違う?

2010年07月31日 | 健康
【知りたくもない!?カラダの不思議】蚊に刺された場所でかゆみが違う?

 本格的な蚊のシーズン到来だ。ところで、不思議なのは、刺される場所によって、かゆみの感じ方が違うということ。特に、いちばん嫌なのは、足や手の「指先」を刺されたときの耐えがたい痛がゆさ。これってなぜなのか。あまり脂肪がついていない部位だから?  ムヒでおなじみ、かゆみを科学する池田模範堂・研究室に聞いた。

 「指先は神経が集中しているところなので、蚊に刺されると他の部位に比べて刺激を感じやすいと言われています。近年では『痛み』と『かゆみ』の神経が別々であることがわかってきましたが、同時に互いに影響を及ぼしやすいということもわかってきたんですよ」

 通常は、痛みのほうがかゆみよりも強く、神経も伝わりやすい性質があることから、痛みでかゆみを遮るという意味で「かゆい場所に爪でバツをつける」などという習慣ができたのではないかと言われているらしい。

 ところで、なぜわざわざおいしくもなさそうな「指先」を指すのか。

 「手の指先は代謝も激しいところで、他の部位より汗もかきやすく、細胞自身の代謝も活発だと思われます。蚊は二酸化炭素を察知して寄ってくる性質があるので、細胞の代謝で発生する二酸化炭素をかぎつけ、寄ってきやすくなるのでは?」

 一方、ある皮膚科医はこんな指摘をする。

 「皮膚の薄い場所ほどかゆく感じるということも考えられます。また、かゆみの免疫によって違うという説もあるんですよ」

 というと、指先はこれまで蚊にあまり刺されていない部位だということ?

 「その可能性も考えられますね。これまで刺されてきた回数が多い場所ほど、免疫ができるので、かゆみなどの反応が出にくく、あまり刺されていない部位を刺されると、かゆく感じるとも言われています」

 いずれにしろ、二酸化炭素のニオイを嗅ぎつけて寄ってくる蚊。足や手をよく洗い、予防もお忘れなく。

2010.07.31 ZAKZAK

「1票の格差」是正に意欲 西岡新参院議長

2010年07月31日 | ニュース政治
「1票の格差」是正に意欲…西岡新参院議長

 西岡参院議長は30日、国会内で就任記者会見を開き、「1票の格差」是正に向けた新選挙制度を導入する公職選挙法改正案について、「年内にでも各会派と話をして方向性をきちっと作っていきたい」と述べた。

 参院の各会派で作る参院改革協議会は5月、公選法改正案を11年中にまとめるとした報告書を江田前参院議長に提出したが、西岡氏はこれを前倒しする考えを示したものだ。

2010年7月30日 読売新聞

熱中症死者、全国で200人超 8月に再び猛暑も

2010年07月31日 | ニュース一般
熱中症死者、全国で200人超=梅雨明け後、水分補給を―8月に再び猛暑も

 全国でほぼ一斉に梅雨明けした17日から29日までの約半月間に、熱中症による死者が全国で200人を超えたことが31日、時事通信社の集計で分かった。約9割が65歳以上の高齢者で、自宅など屋内での死亡例も目立った。

 猛暑は大雨の影響で弱まったが、8月上旬にかけ再び強まる恐れがある。気象庁や各地の消防などは、こまめな水分補給などの対策を呼び掛けている。
 東京都監察医務院や各地の消防、警察などの情報をまとめると、17~29日に熱中症で死亡した人は、全国で少なくとも217人に上った。東京82人、埼玉42人のほか、栃木、千葉、三重、兵庫各県ではそれぞれ7人が亡くなっている。

 草むしりなどの農作業や散歩の途中に倒れた人が多かった。千葉県木更津市では女性(81)が介護施設の送迎車の中に約8時間放置され死亡。大阪市では夫(79)と妻(87)が窓を閉め切った自宅マンションで死亡していた。夫婦の部屋は扇風機のみで、「蒸し風呂状態」(府警)だったという。

 一方、岐阜県恵那市では30代男性が道路工事現場で警備中に倒れたほか、兵庫県新温泉町では40代男性が自転車レース中に倒れるなど、比較的若い人が亡くなる例もあった。

 梅雨明け後、最高気温35度以上の猛暑日が続き、熱中症は「例年にないペース」(奈良県防災統括室)で増加。東京都の担当者は「言葉のイメージから『日差しがなければ大丈夫』と感じるかもしれないが、実際は屋内も危険。クーラーを使わず死亡した高齢者も多かった」と話す。

7月31日 時事通信

熱帯夜を乗り切れ!

2010年07月31日 | 健康
熱帯夜を乗り切れ!熟睡できる快眠グッズ

 うっとうしい梅雨が明ければ、そろそろ熱帯夜対策に備えたい。睡眠不足は仕事の効率を低下させるだけでなく、夏バテの原因にもなる。寝苦しい夜を乗り切る快眠グッズのあれこれを紹介。

【眠りを誘う音楽CD】

 快適な眠りを得るには、最大限にリラックスできる快適な空間(環境)づくりが大切。その眠気を誘うムードを演出してくれるのがBGMだ。

 おススメなのは、眠りを誘うことを意図して選曲された「おやすみ前のリラクゼーション・クラッシック」(ソニー・ミュージックエンタテイメント・2625円)という睡眠導入専用の音楽CD。2枚組みでバッハ、モーツァルト、ドビュッシーなど全20曲。同シリーズには他にポップス系バージョンもある。

 CDを監修した南青山アンティーク通りクリニック(心療内科)の福西勇夫院長は「眠りの前のBGMは心地よい音色であると共に脳を激しく刺激しないことが重要」とアドバイスする。

 【ヒンヤリ冷感タオル】

 「妻や子供と同じ部屋で寝ているのでエアコンの温度を下げられない」という暑がりの人には、米国製の特殊なタオル「チリーパッド」(2940円)はどうか。

 水につけて絞るだけで数分後、気化熱の発散によって冷たくなるので、おでこや首元に置けばヒンヤリ気持ちいい。

 総輸入発売元ブロッサムの担当者は「内部は湿度を保ちながら表面は乾いているので汗をしっかり吸収する。冷たさの持続は1回で1-4時間ぐらい」と話す。

【呼吸ラクちんバー】

 寝苦しさの原因は暑さばかりでない。製薬会社のグラクソ・スミスクラインが1600人を対象に行った意識調査によると、快適な睡眠をとるために「鼻の通り(鼻呼吸)」を重視する人が88%にものぼるという。

 同社の鼻孔拡張テープ「ブリーズライト」(10枚入680円)は鼻の上に貼るだけでプラスチックバーの反発で鼻孔を拡げ、呼吸を楽にする快眠グッズだ。

 寝苦しさの状況に応じて、あれこれ試してみては。

《東急ハンズ心斎橋店(大阪市)のおすすめベスト3は寝具》

【おススメ度1位】「エアコンマット SOYO ハーフ」(1万2800円)。マットレスの中を風が通るファン機能付きマットレス。

【おススメ度2位】「エコでクール シングル」(1万5750円)。水を多量に含んだ特殊ジェルが体温を効率よく吸収するヒンヤリ感とフィット感が心地いい冷感パッド。

【おススメ度3位】「エアウィーヴ エアーパッド016」(2万3100円)。新素材の極細繊維状樹脂による3次元構造で90%以上が空気というマットレスパッド。ANAのファーストクラスにも採用されている。

2010.07.14 ZAKZAK

現役官僚が大量出向 衝撃のウラ

2010年07月31日 | ニュース政治
現役官僚が大量出向、衝撃のウラ…天下り禁止で“就活"?

 菅直人政権の正念場となる臨時国会が30日、召集された。が、霞が関の官僚の話題の中心は、もっぱら同じ7月末に予定されている人事異動の行方。「今年は独立行政法人などへの出向が大幅に増えそうだ」(ある官庁幹部)といい、なかにはそろそろ退官の時期を迎えるのに、なぜか出向となる官僚も少なくないようだ。

 現役官僚を大量出向へといざなうのは、7月16日に閣議決定された改正国家公務員退職手当法施行令。

 この法律は、独立行政法人などの役員に現役官僚が出向することを事実上“公認”するもので、関係業界や団体に原則2年間出向することで、公務員が定年まで勤務できる環境を整備するというのが建前だ。

 実際は、「官僚の天下り斡旋禁止に伴う人事の滞留を回避するため、事前に出向を通じて官僚の人柄を知ってもらい、時機をみて業界側から自発的に受け入れの声を上げてもらう」(霞が関関係者)のが目的。そのため事前の「就活のススメ」ではないかとも指摘されている。

 官民の人材交流の促進が叫ばれて久しいが、現役官僚の出向は細々と行われていたのが実情だ。ところが2008年から急増、昨年の役員としての出向者数は実に100人を超えた。まさに役人の就活花盛りで、出向者のなかには出向期間が切れた途端、退官してしまったケースもある。

 「これでは、出向先の独立行政法人が本省ポストの指定席になりかねない」(野党議員)と危惧する声も聞かれる。

 それでも政府は、改正国家公務員退職手当法施行令で、官僚が現役出向できる先として、日本郵政、NTT東日本、首都高速道路など38法人を追加し、計56法人への現役出向に道を開いた。

 現役出向は、官僚の天下りが批判され、とくに複数の独立行政法人など関係団体に転職を繰り返し、退職金をそのたびに受け取る「渡り」批判に応えた措置と説明されている。出向であれば退職金はないためOKという理屈である。

 しかし、これは詭弁でしかない。実は、「官僚の退職金は、退官後、渡りを繰り返して受け取る退職金と、本省でそのまま同期間在籍して受け取る退職金はほぼ同じ水準になるように調整されている」(霞が関関係者)とされるからだ。

 現在は早期勧奨退職制度が残っているので、早く退職した方が若干、得になるというが、実際はそれほど変わらない。要は退職金を前倒しでもらうか、後で一括してもらうかの違いでしかないというのだ。

 むしろ、親元の官庁による天下り斡旋が禁止された見返りに、これまで退官後2年間は直近5年間に在籍していた関係先に再就職することができないという規制が撤廃され、役人にとっては願ったりかなったりの状況が生まれている。

 このような状況では、政府の天下り斡旋禁止は「ヤブヘビ」(余計なことをして、かえって悪い状態になること)になりかねない。

2010.07.30 ZAKZAK

スイス列車事故 事故調「人為的ミス」

2010年07月31日 | ニュース一般
氷河特急、脱線原因は速度超過 人的ミスと運輸当局

  【ブリーク(スイス南部)共同】日本人女性が死亡したスイス南部アルプス観光列車「氷河特急」脱線事故で、スイス政府運輸当局は30日、現場から約10キロ離れたバレー州ブリークで、事故は速度超過が原因だったとする調査結果を発表、人的ミスと断定した。

 鉄道の運行会社は、死亡した兵庫県尼崎市の国本安子さん(64)ら被害者にあらためて謝罪した。

 1930年の開業以来最悪の惨事となった事故の原因究明を運輸当局は最優先した形で、「安全」を売り物にするスイス交通機関のイメージ悪化を最小限に抑える狙いがありそうだ。

 発表によると、現場は制限速度が時速35キロのカーブを抜け、制限速度55キロの直線に通じる境界線上。客車がすべてこの境界を通過しないと速度を55キロに上げることができない規則になっているにもかかわらず、5両目の途中が境界を通過中に時速56キロに達していた。このため、6両目が脱線、その後、5両目、4両目が引きずられた。

 事故当時、列車の運行は予定より遅れていたことも明らかになった。ただ、運行会社側は「遅れを取り戻すには十分な時間があった」と述べ、遅れが速度超過の原因との見方は否定した。

2010/07/31 共同通信

小さな映画館はやめられない

2010年07月31日 | 新聞案内人
小さな映画館はやめられない

 昔はどこの町にも映画館があった。
 私の生まれた町、東京都文京区の駒込動坂町 (当時)なら動坂シネマ。二階は洋画、下は邦画。私がおなかにいた頃、母はここで岸恵子・佐田啓二の「君の名は」と見たというし、私は母と黒沢監督の『赤ひげ』を見た。中学に上がると都電で帰る道すがら、洋画の巨大看板を見上げ、今週は観に行くぞと、『ランスロット』『チコと鮫』『天使の詩』『十戒』『シェルブールの雨傘』など一人でどれほど見た事か。いつもおいおい泣いて帰って、玄関で母にバスタオルを渡された。隣町の根津には芙蓉館があって、夏休みには『狼王ロボ』とか『クストーの海底探険』なんて夏向きのをやっていて連れて行ってもらった。それは世界に通ずる道でもあった。

 テレビが普及し、東京オリンピックを境にカラーとなり、これら町の映画館は廃れていった。動坂シネマ最後の『グリーンベレー』『パットン大戦車軍団』の大きな看板を見上げたのはちょうど、都電もなくなる昭和40年代のはなだったかもしれない。

 でも映画館の楽しみはテレビには替えられない。真っ暗な中の魔法の時間。コマーシャルにさえぎられない。ながら族はできない。いくら町にビデオ屋がはびこっても(そ れはもうDVDに変わったが)、巨大なスクリーンで波にさらわれるように映画の中に没入できる幸せ。

○こどもたちと一緒に

 そういう体験をこどもたちにもさせたくて、浅草や上野の映画館にもよく連れて行っ たし、仲間の山崎範子が16ミリフィルムの映写技師の資格を取り、お金もないのに映写機を買ったのをきっかけに、25年前から、彼女のアパートで16ミリフィルムをこどもたちと一緒に見る、という活動を続けてきた。文京区や都立日比谷図書館所蔵の16ミリフィルムを借り出して片端から見る。こどもたちに人気のものは何度も借りた。『おこんじょうるり』『ピノチオ』『笠子地蔵』。そしてこどもたちが帰ったあと、大人たちはビール缶片手に松川八洲雄監督の文化映画や土本典昭監督の水俣の映画を見た。由布院の記録文化映画祭で憧れのおふたりの監督に出会った時は胸が震えた。

 夏には町中の公園を借り切って野外映画と花火をやったことがある。子供の頃、小学校の校庭で見たそれが忘れられなかった。そんな時間は私たちにとっての二度目の「ニュー・シネマ・パラダイス」だった。

 町に小さな映画館を! そう思っている人は日本中にいる。東京では盛り場の名画座の他にも、下高井戸シネマや下北沢、神田小川町 neoneo座などがある。なかなか常設というわけにはいかないけれど、こどもたちが育って、私たちの活動は秋の芸工展の期間、「団子坂シネマ」として定着した。農業とか手仕事とか、毎年、テーマを決めて映画を探す。重いフィルムをスタッフの山崎や川原は借り出して、みんなで見て、プログラムを決める。チラシを配り、飲み物つまみを用意する。さあ、夢の時間の始まり、始まり。

 昨年、地域雑誌『谷中・根津・千駄木』は終刊し、このたび事務所は千駄木の築80年の蔵に移った。これからはここの二階で四半世紀を超える地域研究の成果をアーカイブにまとめるしごとの傍ら、一階は待望の小さな映画館になる。

○「ダムとわたし」映画祭

 今年4月、若い人々の発案から地域で「ダムとわたし」映画祭が開かれた。民主党政権になって八ッ場ダムなどが計画中止になったが、その建設根拠は「東京など首都圏住民の利水、治水のため」なのである。それなのにわれわれはダムについて知っているのだろうか?自分が知りたい、だから映画を探そう、ということで、広島灰塚ダム予定地でのアートプロジェクトを撮った本田孝義監督『船、山にのぼる』、徳山ダムに沈む村の人々の暮らしを撮った『水になった村』、そのほか、戦前の黒部ダム、佐久間ダム、高瀬ダムから中国の山峡ダムの映画まで、十数本が並んだ。工事や工法を描いたものあり、住民とダムの葛藤を描いたものあり、ダムが近代化の証しとされた時代の啓蒙作品あり、大変に勉強になった5日間であった。

 もちろん十数本にしぼるためにその何倍ものフィルムを見た。さらに図書館で借り出して本を読んだ。理論書以外にも三島由紀夫『沈める滝』水上勉『桜守』松下竜一『砦に拠る』から最近の柄澤昌幸『だむかん』まで、ダムはさまざまに小説の主題になっているのを知った。さらにそんなダム関連本を集めて千駄木往来堂書店で「ダム本フェア」まで実現してしまったのである。

 5日間、会場となった喫茶店や公民館にたくさんの町の人が足を運んでくれた。たくさんの討論があった。そして私たちの新しい砦、『記憶の蔵」では昼、夕、夜の3回、9本ものフィルムを上映した。中でも北海道の二風谷、平取ダムをとった 『あるダムの履歴書ーー北海道・沙流川流域の記録』は感動を呼んだ。プロデューサーの米原尚志さんも来てくださった。先住民アイヌの人々が大切にしてきた自然や生活がダム計画で破壊される。すでに目的がないダムと戦った貝沢正、萱野茂と20年つき合って、彼らが亡くなっても撮り続けた放送人の履歴書でもあった。

 だから小さな映画館はやめられない。7月に入って、博多にしごとで行った。資料を調べる間に福岡市立図書館ではチェコ映画『スイートスイートビレッジ』をやっていて見ることができた。社会主義の時代、わが街が偉いさんの思惑で壊されそうになるのを食い止める労働者の話。次の日はKBCシネマで『オーケストラ』を見た。これまたソ連時代、「人民の敵」のレッテルを貼られて掃除夫にさせられた天才指揮者がかつての仲間を集めてボリショイオーケストラに成り済まし、パリに乗り込む痛快無比の劇映画。こうした図書館やちいさなシネマの素敵な映画を見せたい、という努力を讃えたい。こうなると私にとって日本中、「どこでも映画館」なのである。

2010年07月23日 新聞案内人
森 まゆみ 作家・編集者

十六銀と岐阜銀が経営統合

2010年07月31日 | ニュース一般
十六銀と岐阜銀が経営統合=三菱東京UFJ銀、資本支援へ

 岐阜県を地盤とする十六銀行と岐阜銀行は30日、経営統合に向けて検討を開始すると発表した。2010年度内に岐阜銀が120億円の公的資金を返済した上で、同行を十六銀が完全子会社化。その後、両行と関係が深い三菱東京UFJ銀行が岐阜銀を資本支援する。両行は12年度をめどに合併する計画だ。

 十六銀と岐阜銀の預金残高の合計は、3月末時点で4兆6052億円で、東海4県(愛知、静岡、岐阜、三重)で首位の静岡銀行(7兆1977億円)に次ぐ規模。十六銀は岐阜県で地盤を固め、東海地方での存在感を高めたい考えだ。

 会見した十六銀の村瀬幸雄専務は「公的資金が入ったままの岐阜銀と経営統合することはない」と述べ、公的資金返済が統合の条件となることを強調した。

 岐阜銀は不良債権処理などが経営の重荷となり、01年に東海銀行(現三菱東京UFJ銀)の出資や公的資金の注入を受けた。09年1月には十六銀と業務・資本提携し、投資信託など金融商品の共同販売を進めてきた。一方、公的資金の優先株が普通株に転換される期限が来春に迫っていた。 

2010年7月30日 時事通信

沖縄の基地負担 軽減に一歩踏み出せ

2010年07月31日 | 社説
沖縄の基地負担 軽減に一歩踏み出せ

 沖縄の米軍基地負担軽減の道筋がますます不透明になっている。普天間飛行場移設の展望が開けないのに加えて、在沖海兵隊のグアム移転が計画より遅れる可能性が出てきたからだ。福岡高裁那覇支部は「普天間爆音訴訟」判決で「(周辺)住民の恐怖は現実的なもの」と、普天間の危険性に言及した。参院選敗北で求心力低下が著しい菅内閣だが、負担軽減は菅直人首相の繰り返しの約束である。その一歩を踏み出すべきだ。

 日米両政府は5月末の合意で、普天間飛行場を沖縄県名護市辺野古に移設し、工法や具体的位置などの専門家による検討を8月末までに完了するとした。その後、両政府の外務・防衛担当閣僚で確認し、11月の日米首脳会談に臨む方針だった。

 ところが、日本政府は辺野古移設に反発する沖縄側に配慮し、専門家の検討では滑走路の位置などを絞り込まず複数案とするほか、政治決定は11月末の沖縄知事選以降に先送りする方針とされる。

 一方、海兵隊のグアム移転問題は、移転に伴う基地拡張と人口増加にインフラ整備が追いつかないという米側の事情だ。14年までに移転を完了するとした06年日米合意の履行は難しいという。普天間移設への影響が懸念されるほか、移転が遅れればグアムの整備費が膨らみ、日本側の負担分が増額される可能性もある。

 普天間移設実現には沖縄の協力が不可欠であり、沖縄との信頼関係構築が前提となる。私たちは沖縄の信頼を取り戻すために、5月末の日米合意に盛られた負担軽減策を普天間移設に先行して実施することを検討するよう求めた。たとえば、日米合意にある訓練移転が進めば、普天間の危険性の軽減につながる。

 が、政府は関係閣僚会議を開いたものの、沖縄との協議など具体的進展はまだない。工法などの先送りはやむを得ないが、それだけでは沖縄と信頼関係は築けない。

 そして、新たに加わったのが、海兵隊のグアム移転が遅れる可能性である。これが現実になれば、沖縄の日米両政府への不信に拍車をかけることになり、信頼関係構築は遠のく。

 展望が見えない普天間移設方針に、これと連動する海兵隊グアム移転の遅延が重なれば、普天間の使用継続が一層、現実味を増すことになる。普天間移設の原点である飛行場周辺住民の危険性と騒音など生活被害除去の先送りに他ならない。

 11月の沖縄知事選では、普天間問題が最大の争点となるのは間違いない。選挙結果しだいでは、さらに困難な事態となる可能性がある。負担軽減こそが問題解決の近道であることを、菅政権は米側に説明し、理解を得るべきである。

2010年7月31日 毎日新聞 社説

7/31中日春秋

2010年07月31日 | コラム
7/31中日春秋

 外ではビシッと決めているお洒落(しゃれ)な人がステテコ姿でうろうろしたりする。それが「家」というものだろう。

 「うち」とも読むように、外部と隔てられた内部。ゆえにほっとできるし、くつろげる。外から守られている、との感覚からだろう、城や砦(とりで)にもたとえられる。<戸を閉めれば誰も自分の国の皇帝>とはモンゴルの諺(ことわざ)である。

 これも、そんな「家」で起きたことだ。東京都足立区の自宅で、都内最高齢の百十一歳で存命とされていた男性が、ミイラ化した遺体で発見された。実は三十年以上前に死亡していたらしい。種々、不自然なこと多く、警察が同居家族らから事情を聴いているようだ。年金不正受給の疑いもあるという。

 それにしても、よくそれだけの間、区職員や近所の人に気づかれなかったものだと思うが、それが「家」というものか。守られた内部とは逆にいえば、外から無闇に入り込めない場所ということでもある。

 後を絶たない児童虐待にも思いが及ぶ。全国の児童相談所が昨年度中に受けた相談対応件数は過去最多を更新する四万四千余件。だが、その権限はあるのに、虐待の恐れのある家への「強制立ち入り」は一件しかない。

 そうすべき時にはそうできるよう、一層の環境整備が必要だ。あの諺を借りれば、戸一枚向こうの<国>では<皇帝>の暴虐が吹き荒れているかもしれないのだから。

大雨続く 週末以降は猛暑に注意

2010年07月31日 | ニュース一般
大気不安定で大雨続く 週末以降は猛暑に注意

 大気の状態は30日も不安定で、北日本と東日本の各地で激しい雨となった。気象庁によると、東日本と東北は30日昼前にかけて、1時間に50ミリ前後の非常に激しい雷雨に注意が必要。北海道の大雨は峠を越えたが、これまでの雨で河川の水位が上昇しているとして、警戒を呼び掛けた。関東以西の地域は週末以降、夏空が戻り、暑さが厳しくなる見込み。

2010年7月30日 共同通信

タンカー損傷 インド洋の「補給」再開を

2010年07月31日 | 社説
タンカー損傷 インド洋の「補給」再開を

 中東のペルシャ湾とオマーン湾を結ぶホルムズ海峡で、商船三井の運航する大型原油タンカー(16万トン)が航行中、右舷後部に約9メートル四方の巨大なへこみができ、船室の窓枠が吹っ飛ぶという損傷を受けた。

 原因はいまだはっきりしない。当初は海賊襲撃による爆発との情報があり、潜水艦との衝突や機雷の可能性も指摘されている。

 いずれにせよ、原油の9割を中東からの輸入に依存する日本の「生命線」といえるホルムズ海峡で、防衛手段をもたない民間船舶が大きな危険にさらされている実態が、改めて浮き彫りになった。日本政府は深刻に受け止めるべきである。

 日本は貿易量の99%を海上輸送に頼っている。昨年は日本船主協会の会員会社(104社)の石油タンカー延べ約1400隻がホルムズ海峡を通過した。

 2004年4月にはペルシャ湾で日本郵船の超大型タンカー(28万トン)が国際テロ組織アルカーイダの自爆攻撃に遭った。撃沈を免れたのは多国籍軍艦艇が銃撃戦を展開したためであり、米兵3人が死亡した。

 01年の「9・11」以降、国際社会によるテロとの戦いへの貢献を迫られた日本は、同年末からインド洋に展開する多国籍軍艦隊への補給支援活動を始めた。しかし、政権交代後の今年1月、鳩山由紀夫前政権はこれを打ち切った。

 民間船舶はいざという場合、周辺に展開する米国など多国籍軍に頼らざるをえないのに、日本はその一員たる資格を失い、危険情報などを共有できなくなった。インド洋に海自艦艇が展開していたら、危難に遭う危険性は小さくなっていたはずだ。

 テロと同様に海上輸送の安全を脅かす海賊対策で、日本は昨年3月から、インド洋に面したアフリカ・ソマリア沖に海自の護衛艦を派遣し、民間船舶の護衛活動を続けている。しかし、これは「海賊対処法」に基づいたもので、ホルムズ海峡のような事態には対応できない。

 菅直人政権は引き続き、日本の安全に直接の関係がない所には自衛隊は派遣できないという頑(かたく)なな姿勢を続けている。今回のタンカー損傷を貴重な教訓とするならば、インド洋での補給活動を再開するという道を検討すべきではないか。

2010.7.31 産経新聞 主張

7/31余録

2010年07月31日 | コラム
7/31余録 機密文書流出の過去と今

 さて、甕(かめ)1には赤玉50個と黒玉50個が入っている。甕2には赤玉黒玉計100個が入っているがその割合は分からない。あなたはいずれかの甕から、赤黒どちらかを予言した上で目隠しをして玉を1個取り出す。色が当たれば賞金がもらえる。

 こんなゲームをした場合、あなたはどちらの甕から玉を取るか。実験すると大多数は甕1を選ぶという。実際のところプレーヤーにはどちらの甕でも同じことだ。だが人は「確率さえ分からない不確実性」を嫌うのである。

 これは実験を行った数理経済学者の名を冠し「エルスバーグのパラドックス(逆説)」と呼ばれる。そう、ベトナム戦争をめぐる米国防総省秘密報告書ペンタゴン・ペーパーズを暴露したD・エルスバーグ氏その人である(小島寛之著「確率的発想法」NHK出版)。

 アフガニスタンの対テロ戦争をめぐる大量の米機密文書が告発サイト「ウィキリークス」でネット公開され、波紋が広がった。誰もが思い起こしたのはペンタゴン・ペーパーズがベトナム反戦世論に火をつけた過去である。

 文書にはパキスタン情報部がイスラム原理主義勢力タリバンを支援しているとの情報や、米軍秘密作戦での民間人犠牲などの報告が含まれているという。米政府は兵士と協力者を危険にさらしたと暴露を非難しつつ、「極秘文書はない」とその価値を否定してみせた。

 ベトナム戦争と同じく、アフガンの対テロ戦争はその正確なリスクを見抜けぬままに踏み込んだ戦争だ。増える犠牲の一方で、先の見えぬ「不確実性」が軍の中にも厭戦(えんせん)気分を広げてはいないか。オバマ政権のアフガン戦略の正念場である。

円相場15年ぶりの高値 NYで一時85円台

2010年07月31日 | ニュース一般
円相場15年ぶりの高値 NYで一時85円台

 【ニューヨーク共同】30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は一時1995年7月以来、同市場として15年ぶりの円高水準となる1ドル=85円台に上昇した。今年4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値の発表を受けて、米国経済に対する懸念が広がったことを背景に円買いドル売りが進んだ。

 急激な円高が進めば、輸出企業を中心とした日本企業の経営を大きく圧迫する要因となり、回復傾向にある日本経済にとっても打撃となる恐れがある。

 午前9時40分現在は前日比59銭円高ドル安の1ドル=86円16~26銭。ユーロは1ユーロ=1・2996~1・3006ドル、112円02~12銭。

 アジア、欧州市場で円高が進んだ流れを受けて、円買いが先行。米商務省が朝方発表した今年4~6月期の実質GDP速報値が年率換算で前期比2・4%増となり、1~3月期の3・7%増から大幅に鈍化したことでドル売りが加速した。

2010/07/30 共同通信

臨時国会 ねじれ生かすモデルを

2010年07月31日 | 社説
臨時国会 ねじれ生かすモデルを

 何ごとも最初が肝心だ。与野党がそれぞれの立場で建設的な国会運営のモデル作りを競い合ってほしい。

 参院選で衆参がねじれて初めての臨時国会が30日召集された。参院は午前の本会議で、議長に民主党の西岡武夫元文相、副議長に自民党の尾辻秀久元厚生労働相をそれぞれ選出した。一時野党が議長に統一候補を立てようという動きもあったが、最後は自民党が折れ、1970年代に河野謙三議長がスタートさせたルールに従い議長は第1党、副議長は第2党と分けた。妥当な人事ではなかろうか。

 その代償というのか、法案の生殺与奪権を握る参院議院運営委員長は自民党が獲得した。常任委員長ポスト(全部で17)でも自民が6から7に増やした。まさにねじれ国会の火ぶたが切られた形だ。

 法案は、2本審議される予定だ。社会保険病院を運営する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)の解散時期を延ばして、全国52の病院経営に支障が起きないようにする法案と、7月の参院選で初当選または復活当選した参院議員の歳費を月割り満額支給から日割り部分支給(当選証書を交付されてからの任期6日分)にすることを可能にするための法案である。

 前者は、緊急避難措置として問題なく成立に向け与野党合意した。後者は、抜本的な歳費日割り法案にした場合秘書給与の扱いで問題が生じるため、今回は取りあえず任期前の分は自主返納、ただそれが公職選挙法が禁じた寄付行為に該当しないよう例外扱いにする法案を出す、という複雑な手続きを踏むことになった。各党が国民の目を意識して知恵を出し合った結果と評価したい。

 さて、民意が与えたねじれをどううまく使いこなすのか。菅直人首相は30日の記者会見で、「マイナスとばかりとらえない。合意した政策はむしろ実現可能になる」と強調した。98年の金融国会の際に自らが代表を務めていた野党・民主党の政策を与党・自民党が丸のみして結果的に国難を乗り切った、との例も持ち出し、野党に協力を呼びかけた。

 確かに、与党の選択肢としては、丸のみも政策別連合も連立もありうるだろう。しかし、あらゆる働きかけの前提として必要なのは、まずは、菅民主党が一体どういう政策を実現したいのか、優先順位と工程表を練り上げること。次に、頭を低くして野党に協力を求め説明を尽くすこと。そして、くたくたになるまで議論する姿勢ではないか。この国会は短いが、ねじれ国会本番の秋に向けての貴重な実験の場である。特に、衆参2日ずつの予算委員会でその片りんくらいはみせてほしい。

2010年7月31日 毎日新聞 社説