【知りたくもない!?カラダの不思議】蚊に刺された場所でかゆみが違う?
本格的な蚊のシーズン到来だ。ところで、不思議なのは、刺される場所によって、かゆみの感じ方が違うということ。特に、いちばん嫌なのは、足や手の「指先」を刺されたときの耐えがたい痛がゆさ。これってなぜなのか。あまり脂肪がついていない部位だから? ムヒでおなじみ、かゆみを科学する池田模範堂・研究室に聞いた。
「指先は神経が集中しているところなので、蚊に刺されると他の部位に比べて刺激を感じやすいと言われています。近年では『痛み』と『かゆみ』の神経が別々であることがわかってきましたが、同時に互いに影響を及ぼしやすいということもわかってきたんですよ」
通常は、痛みのほうがかゆみよりも強く、神経も伝わりやすい性質があることから、痛みでかゆみを遮るという意味で「かゆい場所に爪でバツをつける」などという習慣ができたのではないかと言われているらしい。
ところで、なぜわざわざおいしくもなさそうな「指先」を指すのか。
「手の指先は代謝も激しいところで、他の部位より汗もかきやすく、細胞自身の代謝も活発だと思われます。蚊は二酸化炭素を察知して寄ってくる性質があるので、細胞の代謝で発生する二酸化炭素をかぎつけ、寄ってきやすくなるのでは?」
一方、ある皮膚科医はこんな指摘をする。
「皮膚の薄い場所ほどかゆく感じるということも考えられます。また、かゆみの免疫によって違うという説もあるんですよ」
というと、指先はこれまで蚊にあまり刺されていない部位だということ?
「その可能性も考えられますね。これまで刺されてきた回数が多い場所ほど、免疫ができるので、かゆみなどの反応が出にくく、あまり刺されていない部位を刺されると、かゆく感じるとも言われています」
いずれにしろ、二酸化炭素のニオイを嗅ぎつけて寄ってくる蚊。足や手をよく洗い、予防もお忘れなく。
2010.07.31 ZAKZAK
本格的な蚊のシーズン到来だ。ところで、不思議なのは、刺される場所によって、かゆみの感じ方が違うということ。特に、いちばん嫌なのは、足や手の「指先」を刺されたときの耐えがたい痛がゆさ。これってなぜなのか。あまり脂肪がついていない部位だから? ムヒでおなじみ、かゆみを科学する池田模範堂・研究室に聞いた。
「指先は神経が集中しているところなので、蚊に刺されると他の部位に比べて刺激を感じやすいと言われています。近年では『痛み』と『かゆみ』の神経が別々であることがわかってきましたが、同時に互いに影響を及ぼしやすいということもわかってきたんですよ」
通常は、痛みのほうがかゆみよりも強く、神経も伝わりやすい性質があることから、痛みでかゆみを遮るという意味で「かゆい場所に爪でバツをつける」などという習慣ができたのではないかと言われているらしい。
ところで、なぜわざわざおいしくもなさそうな「指先」を指すのか。
「手の指先は代謝も激しいところで、他の部位より汗もかきやすく、細胞自身の代謝も活発だと思われます。蚊は二酸化炭素を察知して寄ってくる性質があるので、細胞の代謝で発生する二酸化炭素をかぎつけ、寄ってきやすくなるのでは?」
一方、ある皮膚科医はこんな指摘をする。
「皮膚の薄い場所ほどかゆく感じるということも考えられます。また、かゆみの免疫によって違うという説もあるんですよ」
というと、指先はこれまで蚊にあまり刺されていない部位だということ?
「その可能性も考えられますね。これまで刺されてきた回数が多い場所ほど、免疫ができるので、かゆみなどの反応が出にくく、あまり刺されていない部位を刺されると、かゆく感じるとも言われています」
いずれにしろ、二酸化炭素のニオイを嗅ぎつけて寄ってくる蚊。足や手をよく洗い、予防もお忘れなく。
2010.07.31 ZAKZAK