『人在常在菌のはなし』(集英社新書)読了。
前にも書きましたが、なかなかおもしろかったです。
大きく、腸内常在菌と皮膚常在菌のふたつの話で構成されています。基本コンセプトは、ずばり「育菌」。人在常在菌を積極的に育てようという考えです。そういう生活が人を健康に保ち、美容にもいいというわけです。
育菌の視点をもつと、食事やお風呂、女性の日々のお肌のお手入れ、お化粧、冷暖房などの考え方、方法ががらりと変わります。
実際は、単純に菌を育てるだけではなく、要はまっとうな人体の機能、新陳代謝を阻害しないことが重要だ……という面も強調されています。その機能のある部分を人体常在菌が担っているわけです。
人体常在菌…その数、じつに100兆個(匹?)。自然の不思議は身近にありました。
本の最後、第6章の「ストレスと癒し」という章では、やや論理に飛躍があり(というか説明の飛躍かな)、ちょっとどうかなと思うところもありますが。
「ストレスだらけの食べ物を食べ続けていたら、食べる側にもストレスが募り、やがて病気になる」
まぁ、農薬や消毒、抗生物質というあたりのことだと思いますが、やや丁寧さに欠けた言説が散見されます。
でも、全体的にはとても勉強になる本でした。おすすめです。
前にも書きましたが、なかなかおもしろかったです。
大きく、腸内常在菌と皮膚常在菌のふたつの話で構成されています。基本コンセプトは、ずばり「育菌」。人在常在菌を積極的に育てようという考えです。そういう生活が人を健康に保ち、美容にもいいというわけです。
育菌の視点をもつと、食事やお風呂、女性の日々のお肌のお手入れ、お化粧、冷暖房などの考え方、方法ががらりと変わります。
実際は、単純に菌を育てるだけではなく、要はまっとうな人体の機能、新陳代謝を阻害しないことが重要だ……という面も強調されています。その機能のある部分を人体常在菌が担っているわけです。
人体常在菌…その数、じつに100兆個(匹?)。自然の不思議は身近にありました。
本の最後、第6章の「ストレスと癒し」という章では、やや論理に飛躍があり(というか説明の飛躍かな)、ちょっとどうかなと思うところもありますが。
「ストレスだらけの食べ物を食べ続けていたら、食べる側にもストレスが募り、やがて病気になる」
まぁ、農薬や消毒、抗生物質というあたりのことだと思いますが、やや丁寧さに欠けた言説が散見されます。
でも、全体的にはとても勉強になる本でした。おすすめです。