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晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

おもしろい雪の造形

2013年01月08日 | 
正月の檜洞丸山行で、おもいしろい雪の造形を見つけました。



稜線の鞍部で、だいたい右から風が卓越してきます。
左の筋、見えますでしょうか?



地上から霧氷のようなものが伸び、ひさしのようになっているのです。
粉雪が飛んでくるようになったのは、ここを通る寸前なので、
霧氷的なもので、数日間掛けて成長したのでしょうか?





15cmぐらいは伸びていましたね。
崩すのはもったいなくてできませんでした…。



振り返るとこんな感じでした。

新年檜洞丸登山

2013年01月05日 | 
1月4日、5日で、西丹沢の檜洞丸(1601m)に登ってきました。
4日は、ゆっくり家を出て、小田急線とバスに乗って西丹沢自然教室に14時過ぎ着。
そこから犬越路避難小屋まで1時間半。



明日登る檜洞丸(たぶん手前の大笄というピーク)がちゃんと見えていたんですけどね。



犬越路避難小屋。



夕方はいい感じで焼けてました。



この日の宿泊者はわたしを入れて男ばかり計8人。
おでんなど、ご相伴にあずかり、皆さん気のいい方ばかりでした。

翌朝は7時20分に出発。



犬越路避難小屋。いいですね!
こうして見ると、最高のロケーションですね。
夜は、月星がきれいで、相模原の夜景も見えました。



振り返ると畦ヶ丸もいい感じ。



富士山も脇だけらちょっと見えるセクシーさだったのですが。。。



さーっと雲がかかって、粉雪が舞い始めました。




鎖場を越えて、いい感じのブナ林を抜け、
2時間後に檜洞丸の山頂に着くころには、ずっと粉雪が横殴りで降っていました。




けっこう寒かったですね。



土が凍り、その上に粉雪が乗って、ちょっと滑りやすくて緊張しました。
青ヶ岳山草で手に入れたポカリの350mlのペットボトル(500円)が、
下山途中で飲んだら、シャリシャリ凍っていたのでびっくりしました。



天気が悪かったので、サクサク下りてしまい、西丹沢自然教室着が12時過ぎで、
新松田駅行きのバスまで2時間以上待ちました。。。

楽しい山行でした。


【発見したこと】
こんなに寒くてもアオバトがふつうにアーオーと鳴いていた。

【うれしかったこと】
ミソサザイが、登山道脇のむき出しになった木の根っこをずっとたどり、
10mぐらいいっしょに歩いたこと。

【今回の反省】
水を2リットル持っていったのですが、行動中に飲むスポーツドリンクなどを買うのを忘れ、
夜は夜で、持っていたウィスキーをひたすらお湯割りにして飲んでいたら、
あっという間になくなってしまったこと。。。

【今回導入した道具たち】
今回も、、、、いろいろ投入しました。
シュラフ=NANGAの冬用。オーロラ550の20周年記念モデル。暖かかった。
コンロ=今回はいつものアルコールではなくて、ガスコンロを新たに導入。
 バーゲンで超格安で手に入れたプリムス153ウルトラバーナー。
 確かに速攻でお湯が沸きますね。。。快適ではありますね。 

思い出のイヌブナ

2012年12月26日 | 
今から25年ぐらい前に、東丹沢「宮ヶ瀬ビジターセンター」のボランティアをしていました。
ビジターセンターはできたばかりでしたが、肝心の宮ヶ瀬ダムはまだできていないころです。

山の中腹に浮いたような作られた地域住民のための代替地には、
まだビジターセンター以外はあまり建物がなかったように思います。

環境教育系のボランティアだったのですが、
まわりはダム工事やら付け替え道路の工事だなんだで立ち入り禁止の場所が多く、
フィールドにできるところがありませんでした。

で、仏果山です。

最低月1回、撚糸組合から仏果山に登って、土山峠…じゃなくて、
もっと下の川弟川(かおとがわ)のどこかに下山して、
そこから、バスに乗って宮ヶ瀬ビジターセンターに行くという活動をしばらくしていました。

ビジターセンターで、仏果山の自然情報を掲示していたのです。
あわせて10回や15回は登ったと思います。

で、どういういきさつかはまったく記憶にないのですが、
登山道に木の名前の書いた看板を設置することになったのです。

何に何枚掛けたかも当然記憶にないのですが、イヌブナだけはよく覚えていました。

手製の板看板にわたしが書いた一言解説は「ブナの仲間です」……。

レンジャーさんから「もうちょっとなんかないの?」と言われたのですが、
株立ちとか、皮目とか言ってもなあ。。。と思ったのです。
当時、白神山地の林道建設問題が騒がしく、世間的にブナが注目され始めたころでした。

で、「ブナの仲間です」と。我ながら間が抜けてるなあ…。



で、たぶんこのイヌブナに掛けました。
今回の仏果山登山で思い出しました。
なんの因果か、その後も看板をつけたようですね。



スプリングだけが残っていました。

20年以上たって、このイヌブナはどれぐらい大きくなったんだろう。。。


イブもおっさんひとり登山が多い。

2012年12月24日 | 
3連休、どこも行かないというのもなんなんで、仏果山に登ってきた。

5時に起きて、「遊ぼう」とか「寒いからヒザを貸せ!」という多摩の黒豹を振り切って、
まだ暗いうちに家を出た。

小田急に乗って、本厚木まで行って、朝ご飯をいつものようにマックか牛丼か立ちソバかを悩み、
結局、富士そばにして激しく後悔…。箱そばを見習って欲しいね、富士そば。

バスまでまだ時間があったのでマックでホットコーヒーを飲む。
徹夜あがりの若者が突っ伏して寝ていたり、トランプをやっていたり、
「彼氏とぉ、チューするときとか、どうしてんのお」と大声で話すギャル(死語)とか、
いっぱいいてびっくり。。。

 *

半原行きのバスに乗るころに日の出。撚糸組合前で降りて、ひとり歩き始める。
誰も登山者がいない。このコースはマイナーなんだな。



タンキリマメ??



大好きなコウヤボウキ。この山は多い。
キク科の樹木…という点が好きなところ。



関東平野一望。スカイツリーもよく見える。

途中、カラ類やら妙にあでやかな鳴き声で通過するソウシチョウを愛でながら、さくっと山頂へ。



ああ、海が見える。江ノ島も三浦半島もその先の房総半島もまる見え。
双眼鏡でのぞくと、もしかしてあれはダンゴの磯!?っていうあたりも見える。



烏帽子岩が見える。

まだ10時前なので、頂上をあとにして先に進む。
それにしても人が少ない。頂上でもわたしを含めておっさんが3名のみ。
皆、ひとり歩きだ。仏果山はおっさん登山者の聖地だな。



おっ! 頂上すぐのところで発見!!
長さ15cmぐらい。なんだろう? フクロウ??? あるいは何かの猛禽?
そういえば、「故有事」の三四郎さんらがペリットを拾ったのも仏果山だったような。

細い稜線をたどる。



キクが咲き残っていた。さて…。
リュウノウギク????

後ろから間近を猛禽が越えていく。
小さいな。縞々の尾羽。茶色い背中。

チョウゲンボウ?

湘南方面の空をバックに双眼鏡で後ろ姿を追う。
猛禽を上から見下ろすって、なかなかないな。

きれい。

羽を折りたたんで急降下して、カラスをからかっている。
再び上がってくると、稜線の向こうに消えた。

いいもの見た!

稜線を降り、人工林の中に入るとシモバシラを発見!





とは言っても、これがシソ科のシモバシラにできたものかどうかは不明。

 *

いつものヒミツの場所で早めのお昼を食べる。



今日は、昆布のおにぎりを奄美の鶏飯フリーズドライで雑炊にした。



写真はうまくなさそうだけど、なかなか美味。最後におにぎりの海苔をちぎって入れるのがいい。

時計を見ると、11時15分。
土山峠、11時56分のバスで帰れるな…と早々に後片付けをして、立ち上がると、
どうも後ろに何かいたみたいで、ザザザッーと逃げていくものあり。

シカ?? イノシシ?

今回、ほ乳類は、ガサガサ足音は何回か聞いたけれど、結局姿は見えなかったな。

 *

バスで、舟をこぎつつ本厚木へ戻る。

ケーキを2個買って、14時過ぎには自宅に到着。

メリークリスマス。

寒風吹きすさぶ大野山

2012年12月09日 | 
西丹沢の大野山という低山を歩いてきました。

小田急線で新松田まで行って、いつもの箱根ソバでかき揚げソバを食べて、
御殿場線に乗り換えて、谷峨という無人駅で降ります。



駅から歩き始められる山はいいですよね。車道が多いのが難点ですが。

大野山は上は牧場になっていて遮るものがなく、とにかく冷たい風がびゅうびゅうと吹きまくっていました。



富士山はずっと雪煙に包まれていました。

頂上ではイベントやっていて、シカ汁をいただきました。
あんまりに寒いんでとっとと降りました。



ササ原をぐっと深く掘った跡がありました。イノシシでしょうか?



なに食ってるんだろう? 根っこか???





なんでしょうか? このスミレは。いつまでたってもスミレは分かりません。。。
狂い咲きでしょうか? この冬いちばんの寒さだというのに…。

午後一には下山して、するっと帰ってきました。
なんか寒すぎて風邪を引いた感じ……。

登山の反省

2012年11月18日 | 
9月の櫛形山山行の反省を再録すると以下の通りです。

【今回の山行の反省】
1.タオルもウェットティッシュも歯ブラシも忘れた。汗だらだらだったのでけっこう不快。1泊でも歯磨きしたいし。
2.食事はちょっと多めに用意した方がいいな。いつもぎりぎりで、つまみとか考えたら足りない。だらりスケジュールの場合は特に。
3.アルコールコンロの燃料は、注ぎ口付きのシグボトルが微妙に漏れたので、かみさんのエバニューの0.3リットルのチタンボトルにした。注ぎ口がないと、うまく燃料を入れられない。シグの口を新調しよう。
4.シュラフ用の枕を買ってみよう。安眠度がちがうかも。いつもは雨具をタオルで巻くんだけど、タオル忘れたし、そもそも安定しないしな。
5.板の間に薄めのエアマットだと、すごく腰が痛くなる…。新しいのを買うか、腰当て(?)でも手に入れるか、なんか工夫しよう。


ということで、今回はいろいろ気をつけました。
まぁ、今回は往復1時間という登山とは言えないようなものですが、
ま、無人小屋泊ということで、よろしくお願いします。。

1→歯ブラシもっていきました。星空を見ながらの歯磨きは気持ちいいですね。

2→今回もぎりぎりでしたね。麓で買う暇がなくて…。

3→結局、シグボトルはすでに燃料用ボトルを販売しておらず、こっちを手に入れました。

 トランギアのアルコール専用ボトルです。使い勝手◎

4、5→枕は3軒の登山用品店を巡って、コクーンというのをゲット。小さくなって、片面はフリースでなかなかいい感じです。
マットは、サーマレストのいちばん分厚いのを買いました。サーマレスト…高いな。

 枕、まぁこんなもんかな。○
 マット、快適なんだと思いますが、やっぱり腰が痛くなりました。△
 腰、やばいなあ……。


10月の山行で水漏れが発覚した登山靴は新品になりました。



前と同じイタリア製のガルモントのエルモGTXを買いました。
カラーは、カラマツの落葉とマッチする「ゴールド」。
なんとサイズは24cm…。ちっちゃっ! でも、ぴったりなのですこれで。
インソールは、前のガルモントに使っていた熱成形式のセミオーダーインソールを切って入れました。
ばっちりでした。

【今回の山行の反省】
1.寒さ対策もあってシュラフカバーをしたのですが、サイズの問題か、シュラフそのもののロフトをつぶすようで、ちょっと冷たくなる場所ありました。シュラフカバーをしないか、大きなサイズのものを買うか…。
2.とにかくマットというか、腰ですね。サポーターをするか…。寝返りが自由に打てると腰の負担も軽くなるかも…。モンベルのストレッチ系のシュラフを考えるか…。いつまでも妻のを借りていてもな。
3.食料は今回も少なめでした。考えなくてもすむ、定番つまみを考案する必要があるな。

以上かな。また物を買うのか!?


しつこい私と含気化の壁…。そして、山へ。

2012年11月17日 | 
土曜日。夜明けのころはまだ青空が広がっていた。



気温は氷点下にはなっている。風があって寒い。



葉の落ちたカラマツが風に揺れている。

 *

金曜日の出張のあと、そのまま山に入った。
林道脇に車を止め、慌ただしく荷造りをして日暮れの登山道を足早に登る。

夕暮れの富士山を見て、すでに葉の落ちたカラマツ林を歩く。

ここは、シカの山。

濃密なシカの気配を感じる。
ラッティングコール、逃げる足音、谷に響き渡る警戒音。

およそ40分。息が上がるころ、まだ夕暮れの明かりが残るころに無人小屋に着いた。

当然、小屋には誰もいない。
ザックからヘッドランプを出し、まず小屋裏の清水で水をくんだ。

静かな森、静かな日暮れ。

小屋に戻ってシュラフを広げ、ゆっくりと夕食の用意をした。






……あれ? ここは!?



はい。すみません、櫛形山の「ほこら小屋」です。
2ヶ月ぶりです。また来ました。
どうしてかっていうと、理由はひとつです。

そうです。
あれはまだ残暑が厳しい9月10日に、鳥の頭骨を拾った場所です。

これ。



家宝。

全9回の頭骨の旅 試行錯誤の経緯はこちら

頭骨で鳥類を識別することの難しさを実感し、含気化(がんきか)の壁にぶつかって(つまり幼鳥問題)、
にっちもさっちもいかないのですが、逆に言うと、
この頭骨の種類がちゃんと分かれば、含気化の壁が越えられるのでは? と思ったわけです。

我孫子市鳥の博物館の学芸員さんの声が頭に響きます。

「せめて尾羽の端っこを取ってくれば名前が分かったかもねえ」

くっ…。

全身あった。全身の骨格と羽の大部分が残っていた極上(?)の死体。
それを頭骨だけもいできた罰なのか(おおげさ)。

なので雪が積もる前に来たのです。
2ヶ月もたって、死体なんてもうない可能性が高いのに…来たのです。

しつこいですか? しつこいですか?
(文章がしつこいよ)


********


明け方に目が覚めて、暗いうちにお湯を沸かしてカフェオレを飲んだあと、
いつものカップヌードルリフィルのカレー味にお餅を一個いれた朝食をすませる。

7時過ぎに明るくなってから小屋を出る。
あっ、新しいテンのウンコが小屋の前に! だれか踏んでる?



ああ、俺だ、俺…。そもそも俺しかいないし。トイレいったときかな?
ま、これで運が付いたな! よし。



ちなみに糞の中に詰まっているこのタネは、サルナシとかですかね。。。

さて。



このへんのはず…。



んんっ、骨?



落ち葉の下に??



おおっ、いくつか骨が残ってる!



羽も残ってる。

今回は全部回収。。。



が、これだけか。うむ。中途半端だな。
これでは、100%同定はできませんね。

うむ。あれから2ヶ月。当然か。

うむ。雪も舞ってきた。



小屋をきれいに掃除して帰りました。

下りは20分でした。
登山口では、雪が雨になっていました。





穴を攻めるのだ!

2012年11月07日 | 
山に行くといろいろ穴があります。
木に開いた穴、土に開いた穴、
指しか突っ込めないような小さいのから、人がすっぽり入るような穴まで。

そして、穴にはいろんな生きものがいる可能性があります。
昆虫各種や、ヤマネからモモンガ、コウモリや冬ごもりのクマまで!

さて、大岩が積み重なったところにけっこうな大きさの穴がありました。



まずはこのためにわざわざ持参した秘密兵器を突っ込みます。



穴が大きくて太刀打ちできず…。



のぞいてみるとけっこう奥が深くて、人がひとりしゃがんで入れるぐらいの空間がある。

つぎに、デジカメのセルフタイマーを利用して、ストラップを穴に垂らして撮影。
うむ、どうしても水平方向での撮影になって、天井にぶら下がっているようなコウモリは撮れないな。

同行の友人が「ああ、そういえばいいものあるよ」と差し出したのは、登山用のストック。
それになんとクリップ付きの雲台…。
なんだそりゃ? そんないいものあるんだ。。。
ま、これをやっている友人なんで、いろいろザックに入っているのです。



で、撮影しました。




なんだろう、この金色の穴は?
奧にコウモリとかいないかなと、いろんな方向を撮って、
家でじっくり画像をみましたが、ま、カマドウマだけでした。



樹洞を秘密兵器で攻めましたが、なにも発見できませんでした。。。

ま、じっくりいきますよ。いつかすごいモノ発見しますよ…。

オオバアサガラ地獄

2012年11月05日 | 
青梅から奥多摩全域で、スギやヒノキが伐期を迎えていて、
とくに下の方はけっこう伐られているのですが、
そのあと植林している気配があんまりないですね…。

だじょうぶなのか?

草地化して、シカの餌場になるだけじゃあ!?

…と思うと、こうなっちゃう場所もあります。



伐採跡にエゴノキの仲間のオオバアサガラという樹木が繁茂するのです。
どうもシカが食べない。しかも、ほかの木も生えない…という乱暴者です。
なにやら独特の香りがして、それがいやなのか、そもそもまずいのか。
ほかの木も生えないというのも不思議です。なんかそういう化学物質を出しているのだと思います。

ここは、山を歩いていていきなり畑のようにオオバアサガラの幼木が密生していて、
まるでジャングルの奧にコカの栽培地があるような感じです。



母樹が2本あって、タネをばらまいているようです。
エゴノキの仲間だけあって、花は白くて垂れ下がってきれいだった記憶があります。



ここで繁茂している幼樹は、だいたい高さは1mちょっとぐらい。
ま、見た目ふつうの木なんですけどね。
恐ろいことに、もしかすると10年、20年たってもこんな感じにままの可能性もあります。
実際、そういう伐採斜面がありますし…。



この場所は、誰も来なくて日当たりもいいので、絶好のお休みポイントなんですけどね。。。

奥多摩紅葉山行

2012年11月04日 | 
日曜日は、奥多摩のマイナーな山に登ってきました。
快晴の日曜日なのに、その山には誰もいませんでした。
ま、向かいの山にはいっぱい登山者がいたみたいですが。



標高1200mほどで、ブナの紅葉はちょっと早いぐらいでした。



カエデはすっかり紅葉。



アオハダが真っ黄色になっていました。



最初、遠くから見たらツキヨタケかと思ったら、
ぜんぜん違う堅いキノコ。。。種は不明。

今年、奥多摩はクリは良くなっているそうです。
ブナ、イヌブナはまったくなっていなくて、ミズナラは木によって…ということだそうです。




クリの木にクマ棚がありました。



地面に落ちたクリは、まったく実はありませんでした。
たぶん、みんな食べられちゃったんだと思います。



ホオノキ三様。









どこか分かっちゃいますかね? 別にいいんですが。。。
今度は、岩稜を越えて、この山まで縦走しようかと思います。
のんびりとしたいい山行でした(いつものんびりですが…)。

登山靴の中がぬれるのはなぜだ?

2012年10月24日 | 
ヤマトイワナの産卵を堪能した翌日は山を歩いた。



紅葉もきれいで、人も少なく快適な稜線歩きだった。
でも、ササの葉についた朝露がすごくて、膝下がびっしょりになってしまった。
スパッツをもってくれば良かった…と思っていると、そのうち靴の中もぬれてきた。

ううーん、パンツの裾→靴下→靴の中…という感じで水が移動したのかな?と思った。

休憩したときに、靴を脱いで確認してみました。




ふむ。けっこうぬれている。



靴下を触ると、予想に反して足裏だけがぬれている。
あれっ? 上からの浸水じゃない?



インソールを取ると、この白いところがかなりぬれている。
底から染みてるのか!? 

そもそも、この登山靴はゴアテックスブーティーじゃないんだな…と今更ながら認識する。
ゴアテックスブーティとは、ゴアテックスの生地が袋状になったもので、まさに完全防水。
この靴は、底が別素材と縫われていて、ゴアの生地が使われていない製法なんだな。
たしかにちょっと安かったしな……。

靴を脱いで、インソールを取って、のんびりと休憩することに。



ま、乾かないね。

それにしてもどうして底から水が浸入するんだろう?
ソールのサイドは…スポンジ状というか、ウレタンかなにかのフォームがクッションになっていて、
それが水を吸って、底から入ったのかな?

うーむ、謎だ。替え時ということ?




バードストライクとお宝

2012年09月12日 | 
櫛形山の避難小屋で、小屋の脇を抜けて水場に行こうとしたら、足元にこんなものが…。



ウソのオスですね。死んでから数日たっているようです。



山小屋の窓にはなんかあやしい痕跡がありました。
あたって死んじゃったんだねえ、かわいそうに。

と思ったら、こんなのも足元に。



もう骨になってる…。なんか茶色の羽根の鳥。ツグミぐらいの大きさ。

うーん、森の中の小屋はずいぶんと罪深いな…。



頭骨がキレイに取れたのでお持ち帰りとしました。お宝お宝。。。

そういえば、ちょうど妻がこんなのを買ってきたな。



うちの大きな三角窓は今のところバードストライクはないけれど、これ貼って事故を未然に防ぎます。
効くのかどうか知らないけど。

マルバダケブキとコテング…。

2012年09月11日 | 
さて、櫛形山といえば、残念ながらアヤメよりシカの山になってしまいました。
シカの山といえば、マルバダケブキ。



これ。

マルバダケブキといえばコテングコウモリですよね! 当然。
えっと、念のため説明すると、コテングコウモリが枯れたマルバダケブキの葉で寝る習性があるのです。



これ(2005年に入笠山で撮影)。

櫛形山でも!と思って、今回は山歩きがてら探してみました。



山小屋から櫛形山の方に向かうとけっこう群落が! ひゃっほう!!



こういうのを探すのですが、まだみんな葉っぱが元気で、ちょっと早い感じ。
日月と2日間で、20ぐらいの枯れ葉を見た気がしますが、今回は発見できず。残念…。

でも、山小屋には夜中にコウモリが来ていました。

夜中の2時過ぎに、窓をキリキリこするのような音で目が覚めました。
まぁ、そもそも7時半ぐらいから寝ているから、起きるのも当然ですが。

最初はネズミとかがいるのかと思ったのですが、シュンッと飛んでいくコウモリの姿が見えました。
ガでも狙っていたのかな?

外に出ると、頬のあたりをワワワワッって、舞うコウモリがいました。
バットディテクターも持っていかなかったので、種類はさっぱり分かりません。

三日月の夜をちょっと散歩したのですが、とくに可聴域の声も聞こえなかったので、
オヒキとかヒナとかじゃないとは思いますが。

もう10日ばかり遅く行けば、もっといいマルバダケブキ(?)があるかな。
うう、久しぶりにコテングを見たい! やっぱり入笠山に行かないとダメかな?


避暑山行 その2

2012年09月10日 | 
夜中2時半ぐらいに目が覚めて、外の明るさに誘われて小屋の外に出ました。
三日月もけっこう明るいですね。星もきれいでした。

フリースは着ていましたが、そんなに寒くはありませんでしたね。15度ぐらいとか?
フクロウもコウモリも鳴かず、シカの気配もない静かな夜でした。

もう一眠りして、隣の人がもぞもぞしているので、はっと時計を見たら5時半。
おっと寝坊寝坊。コーヒーを入れて外に出る。

快晴だ!



そそくさと朝食をすまして山頂に向かう。





ルリビがけっこういた。これはオス。
あとは、ビンズイとかアカハラとか。そいつらは夏鳥の名残り?

あっという間に山頂着。





櫛形山の山頂からは、まだまだ夏の表情の富士山が見えました。

今回は、2年前とちょっと道を変えて原生林の尾根道をいきました。



写真は撮れませんでしたが、リスが走っていきました。いいもの見ました!



クサイロハツかな?



下山は、前回と同じ北尾根を降りました。



ガスって来て、いやー、クマが出るかとちょっとびびりました。
が、ドングリもクリもヤマブドウもぜんぜんなっていなくて、クマたちは麓に行ってるんじゃないかと思いました。



ミヤマガマズミの実はなっていました。葉っぱを触ったら毛が生えていたので、たしかにミヤマです。



うーん、シンプルすぎてちょっとわからず。



結局、9時半には車に戻りました。

当然、中央道もがらがらで12時過ぎには自宅に着きました。

が……、暑すぎる!! 避暑ならもっとゆっくり帰ってくればよかった!


【今回の山行の反省】
1.タオルもウェットティッシュも歯ブラシも忘れた。汗だらだらだったのでけっこう不快。1泊でも歯磨きしたいし。
2.食事はちょっと多めに用意した方がいいな。いつもぎりぎりで、つまみとか考えたら足りない。だらりスケジュールの場合は特に。
3.アルコールコンロの燃料は、注ぎ口付きのシグボトルが微妙に漏れたので、かみさんのエバニューの0.3リットルのチタンボトルにした。注ぎ口がないと、うまく燃料を入れられない。シグの口を新調しよう。
4.シュラフ用の枕を買ってみよう。安眠度がちがうかも。いつもは雨具をタオルで巻くんだけど、タオル忘れたし、そもそも安定しないしな。
2.板の間に薄めのエアマットだと、すごく腰が痛くなる…。新しいのを買うか、腰当て(?)でも手に入れるか、なんか工夫しよう。

避暑山行 その1

2012年09月10日 | 
あんまりに暑いので、月曜日に休みを取って日月の1泊2日で山に行きました。

実際はどこに登ろうか1週間以上、週間天気予報と地図をにらめっこしていたのですが、
なんかどこも天気が悪くて、かろうじて山梨が良さそうだったので(さすが日本一の年間日照時間の県!)、
山梨の山に行ってきました。

奧秩父だなんだと探したのですが、結局避難小屋フリークのわたしは、久しぶりに櫛形山に行ってきました。
2010年の10月に登って以来です。きれいな避難小屋があって、泊まる人は少なく、動物も多い山です。
ま、2年前はクマ騒動でびびりましたが。

さて、今回も日曜日の朝遅めに出て、すいている中央道で麓まで。林道に車を置いて歩き始めます。




ツリフネソウ2種がそろい踏みでした。

登山道に入ると1時間かからずに山小屋に着きます。



森の中の気持ちのいい小屋です。管理も行き届いて快適です。管理の方に感謝です。

実際、午後一には山小屋についたので、あとはだらりと過ごす。
標高1800m。涼しい。本を読みつつ、バーボンをグビリ。

日曜日だったので、日帰り登山の人が何組か通過。



ちょっとうらやましそうでしたよ。



心配した雨も降らず、ときおり青空も顔をのぞかせる。
アカトンボが飛んで、ウソやカラ類の声が聞こえるだけ(ときおり上空を通過する飛行機の音はご愛敬)。

センチコガネが寄ってくる。おいおい、うんこ臭いのか!?



想定外で、すっかり暗くなったころに単独行の方が小屋に来られました。同じ穴の狢ですね。
その方も、日曜日の泊まりがいるなんて、さぞかしびっくりしたことでしょう。

(つづく)