狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

2008-08-26 02:05:14 | ひとりごと


・・してあげるから忍んで来て

重たい、誰かが上にいる。見知らぬ男が仰向けの僕の上で
同じように、仰向けに寝ている。その足下で何かが蠢いていた
誰が何をしているのか朦朧とした頭では考えが及ばない


やがて僕の上の男が「アッ」と叫びともつかない、妙にくぐもった
声を上げた。足下に蠢くモノが顔を上げた。右手で口元を拭っている
アッ・・と今度は僕が叫びそうになって、慌てて息をのんだ。


・・だ、じゃ僕の上の男は誰なんだろう、向きが同じで短い頭髪だけ
しか見えない。やがて二人は立ち上がり、・・が「もう寝るから帰って」
・・と、僕に言った。「してくれる・・」そう言ったのに・・・


そう言ったつもりだったが声にならなかった。ぼくはすごすごと身支度
をして「お休み」そう言って部屋を出た。男は振り向きもしない。


身支度をしたつもりの僕の・・が歩く度に揺れていた。僕は泣きながら
何処とも知れない方へ歩いて帰った。鍵を開け部屋に入ると「ご飯よ」
の、声がする。・・・誰が家に居るのだろう、僕は一人暮らしなのに・・


またしても「ご飯よ」の声で目が覚めた。
二度寝していた僕をカミサンが起こしていたのだった。
僕は慌てて自分の・・に手を伸ばした。履いていた・・・
安心・・・したが、変な夢を・・見た。


多情な僕は前にもそういう経験をした。
二人の・・の事なども聞かされるが、焼き餅を焼くことは無い
仕方が無いことだと思っているからだ。それにその時の人は僕と
知り合う前に既に結婚していたのだから。


今回は逆になるが、・・が幸せになるのだから、矢張り焼き餅は
焼かない。なのに変な夢を見た。借りてきたDVDを見たせいか、来福
が近いせいか、理由は分からない。夢を見た日は一日中気が重かった


しかし「夢」で良かった。コレが現実に、勿論おきることは無いが、
起きたら、僕は悶死してしまうかも知れない・・そう思った。
そう思った・・・という事は、矢張り心の何処かでジェラシーを感じ
ているのかもしれない。どうにもならない事なのに・・・。




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