狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

ICU

2015-10-09 09:51:30 | ひとりごと


何か判らないが、誰かが騒いでいる 支離滅裂な言葉を発している
それがやがて「自分」で有ることに気がつくのは病室に戻った後のことで
術後何日も経た後のことだった。


手術当日は、朝9時に病室にて手術を受ける準備に入った。先ず鼻孔から
チューブが胃まで入れられる。苦しい。やがて時間になり歩いて3階の
手術室へと向かう。手術の部位、目的を言わされた後手術台へと案内された


時間はまだ朝の9時半頃のことだった。やがて麻酔が始まり酸素マスクから
眠り薬が流されて意識を失った。


午前10時半に始まった手術は12時間を経ても終わることなく、僕がICUに
運ばれたのは午後11時を過ぎた時間だったと、後に見舞い来た家族から聞かされた
ICUで支離滅裂な事を言っていたとも・・・


僕自身の意識を自覚したのは、翌朝の8時頃で、看護師の人と時計の時間当てを
していた。やがて手を握り、私が「いち」と言った時だけ強く握る・・・そういう
遊びで意識の回復具合を図っていたのだと思う。


兎に角、手術は終わっていた。やたらと舌が乾いて喋ることがうまく出来なかった。
その日の午後に7階の病室へ戻されたが、入院した4人部屋ではなく個室だった。
そこで4日間を過ごす事になる。