狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

まるで「積み木」の如く

2011-09-04 00:26:23 | ひとりごと



近頃の家は着工から竣工までの時間が早い
つい先日壊された跡地に基礎工事が終わったと思ったら、壁が立ち梁が
つけられて筋交いが取り付けられ、屋根の勾配の垂木が組み立てられた

まるで、子供が積み木遊びをするように、積み木の家が造られるようだ
床板が張られ壁が出来ても、肝心な屋根は上がっていない。

雨が降ったら、折角積み上げられた材木は濡れてしまう
濡れたままで、続きの工事が始められ、家はいつの間にか完成している。


子供の頃家の普請には、まず小屋が出来、材木が運ばれてくる
小屋は材木を濡らさない為と、雨の日でも職人が仕事が出来るように
その為の小屋である。小屋では墨坪と曲尺で材木に印が描かれ、鋸、鉋
鑿にて切られ彫られ削られていく。

子供心に、鉋によって削られる柱、鋸引きのリズミカルな音
鑿を打つ金槌の音。釘を打つ音。それらの音を聞くだけで大工の腕前
まで分かるようになっていましたよ。

そういう作業が一月程続いた後、基礎の上に柱が立てられ梁を渡し垂木を
うち屋根板を張り、上棟式が行われる。


そういう建て方と、今は全く違っている
今は鉄板とボルトや鎹で組み立てられている。
エアガンで打つ鋲、釘。金槌なんかいらないのだ。

上棟式や、餅まきなんか、見たことがない。
何か違う気がする。