狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

永遠のテーマ

2009-05-16 00:53:30 | ひとりごと
前もってお願い、お断りを言っておきます。

だいぶ前に「梅に鶯」の事をここに書いたら、議論をふっかけられた
事が有りますが、僕は哲学者でも学者でもないので、大きな気持ちで
聞き流してもらいたいと思います。個人的な見解を書いているだけに
過ぎませんから・・・。


「人間、死んだら何処に行くの?」


唯物論的には、何も無し、総てが無になる、という事ですよね
唯心論的には、心の中で生きている、と言うことになるのでしょうか
ある映画を見ていたら、人間にはそれぞれ寿命が有って、あの子のは
それが25年だったのだと・・・。


父ちゃんも母ちゃんもあの子もみんな南の島で楽しく元気に暮らして
いるよ・・・と、そういう台詞がありました。
それは、勿論慰めの言葉で、そんな所が有るわけがない・・・僕はそう
思うのですが、霊界が有る・・と言っていた丹波さんに聞かれたら一喝
されそうですね。


僕は長男では有りませんでしたが、仏壇を引き継ぐことになり、家に
置いています。墓石がある墓は有りませんが、ご先祖様は、納骨堂に
納められています。両親に続いて長兄が亡くなった後、納骨に行き
ましたら、既に満杯で、骨壺を納めるスペースが無く、和尚さんと
相談して、幾つか減らすことにしました。


どんなに大きな墓を作っても、無限に骨壺を納めるスペースが有る
訳では有りませんから、何れ何処のご家庭でも同じような事が起こる
でしょう。我が家の納骨堂には、父方のお骨と、母方のお骨が一緒に
納められて居るから余計に、直ぐに満杯になったのです。


父がしたことですが、どうしてそうなったのか聞いて居ませんでした
良い悪いは別にして、親父らしい行い・・そう思っています。


だから、僕が死んだら、この納骨堂に納められる・・という事だけは
判っていますが、それだけの事です。物理的に残るのは「骨」だけです


じゃー今まで生きていた人が死んだ後は何処に行くのか?
僕は、その人が生前、関わりの深かった人たちの心の中に移り住む
のだと・・・そう思っています。


形式張った供養は何もしなくて良いから、思い出してやる事だと
思っています。親父はこう言っていた。母はこうだった。兄はこうこう
だった・・・と。これはあくまで僕の、個人的見解ですから。


何れ人は誰もが「死」を迎えます。一度死んだ後、この世に戻ってきた
人は、誰一人居ないのですから、本当はどうなるのか、何処へ行くのか
なんて判らないのです。宗教というものはそこら辺りの事を、唯心的に
死にゆく者と、残された者の、精神を安定させるために生まれてきた
ものではないかと・・・個人的にはそう思っています。


死後の世界がどうなのかは、結論の出ない「永遠のテーマ」でしょう。