『侵略国家』はぬれぎぬ

防衛相、空幕長を更迭　「『侵略国家』はぬれぎぬ」と論文
>浜田靖一防衛相は31日夜、懸賞論文に応募して
>「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬ」などと政府見解に反する主張を展開した
>田母神俊雄航空幕僚長を更迭する意向を表明した。

まぁ、結構でかい事件になりそうです。いろんな意味で。

私としては、空自のトップがこんなレベルの文章を書いたのかと……
自衛隊が心配です。内容とかじゃなくて。
募集要項で「平易でシンプルに。形式も気にせず」といった指示が有ったのかもしれませんが。
まぁ、「論文」と呼ぶべきではない。
法律の世界でいうなら、百選の標準的な解説のレベルにも達していないような。

この文章の内容自体の評価は個々人がそれぞれの検討・基準で下せばいいんだろうと思いますが、
この種の内容の場合、政治家やマスコミにまともな検討作業・批判を期待することは出来ない。
これはもちろん、改善すべき問題ですが、現状としては否定しようがない。

そうした状況の中でこの文章が公になってしまうことの危険性を田母神さんは考えなかったのか。
これはある種の危機管理能力の欠如でしょうし、そんな人が空自のトップにいるというのはやはりまずい。

自衛隊に関連した正論を正論として言うための一歩一歩が、こうした事件で無に帰する。
三矢研究的後退につながりかねない。(と言うと大げさか？)
失地回復は大変ですよ……。

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個人的には、「侵略した国家」と「侵略国家」の区別を付けることで、
政府公式見解との折り合いを付けていくのかなとか思ったり。

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なお念のために。原文です
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf

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空自トップを更迭　懸賞論文で「日本の侵略ぬれぎぬ」
>政府は同日深夜の持ち回り閣議で、田母神氏を航空幕僚監部付とする人事を承認した。
今回の場合、これは退職を待つだけのポストっぽいですね。