崖っぷちロー

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フィリピン人一家在留不許可問題と外国人差別

2009-03-12 23:56:23 | その他・趣味
>不法滞在ながら、子どもを理由に在留特別許可を求めるフィリピン人一家。
>新聞には一家を擁護する論調が目立つ一方、ネット上ではバッシングの嵐が吹き荒れている。

>一家代理人の渡辺彰悟弁護士は、「一部の人たちに外国人排除の発想があるのではないですか。
>日本では、いろんな要素を見て相対的に判断する土壌がまだ育っていない、と感じています」と話す。
フィリピン人一家の在留不許可 「可哀そう」か「自業自得」なのか


まだまだ長引きそうな問題ですね。
で、当然ですが、この弁護士の発言には批判が集中している。

曰く、「外国人を排除しているんじゃない、犯罪者を排除しているんだ」と。

おそらく、この弁護士も某掲示板の事を念頭に置いてしゃべっているのでしょうけど……。
あそこについて論じる場合、まずもって「外国人」という括りを使うことが適切ではない。
一般に、あそこは特定の2カ国とそれ以外の国とで、扱いがかなり違いますからね。

今回の問題でも、アジアの特定の国についての差別的な表現は散見されますが、
問題となっている「フィリピン」について、差別的な表現は見られない。
見落としているとしても、かなり少ないと言えるでしょう。

自分たちの意見が受け容れられないからといって、
安易に相手方に対して「外国人差別」的レッテルを貼ることは妥当ではないでしょう。
 

***
>法律家としての仕事ぶりを否定するような声については、
「条約上の価値を実現してほしいと訴えているのに、違法行為どうこう言われる筋合いはないと思います。
>本人たちにも、胸を張ってほしいと言っています」と反論する。

この弁護士のこっちの言い分については、まぁ分からないでもない。
 (ただし、「違法行為」のくだりが何処にかかっているのかは不明ですが)


ちゃんと調べたわけではないのであれですが……。
今回の問題は在留特別許可を出すかどうかと言う「裁量」の問題であってで、
既に(固い)法律論の先のレベルの問題になっている。
 フィリピン人女子中学生/「知ったか乙」の危険性

だから、「この弁護士は法律論をしていない」という批判については、
むしろその通りであるといえるのかもしれない。


***
とはいえ、裁量が全くの無制約(恣意)であっていいわけではなく、
在留特別許可という制度をどのように運用するのかという一般論から切り離して、
ただ、「可哀想だから許可すべき」というだけでは通らない。

あくまでも他の事案との公平性が必要でしょう。



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