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CYCODELIC WEBLOG

今思った事は主にTwitterで書いています。このブログは何か余程の事でなければ書いていません。

VT Bassのセッティングとプリ特性

2009-09-23 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
プリ、それはプリティーの略…ではないみたいだよ。

VT Bassには日本代理店が作った日本語取説が同包してあります。
そこにはセッティング例の図解が載ってます。お約束ですね。
この図解通りにセッティングすればSVTやB-15はたまたBASSMANなどに「似た雰囲気」の音になるわけです。これがないと暗中模索でしょう。
往々にしてこの手のセッティング例はまるでデフォルメされた似顔絵のような「過剰演技」くさい音だったりします。
ところがこの製品の場合、なるほどなかなかイイ線いってると感じました。ベースによって印象が変わりますからこのままで済まないのは承知の上でも、悪くないセッティング例ですね。
めずらしいんですよ。

ちなみに、本国ニューヨーク製のセッティング例の図解を載せたカードも同包されてます。これがねぇ…SVTやB-15のセッティングが日本代理店のものと全然違うので戸惑うはずです(笑)。両方試すと、米国のセッティング例のほうが「過剰演技」くさいと感じますよ。歪んだ設定ばっかり。
そっちはよくあるんですよ。
nyakkeeeさんご指摘の通りYouTubeでも結構歪んでるものが多いですしね(しかもピックだけじゃない?)。
歪み好きなんだねみんな。

でもアンペグって歪んでナンボだけなのでしょうか?

個人的には歪む直前で聴感上ぎりぎり歪んでないような感じのアンペグと810キャビは大好きです(ただし逝かれてない物に限る)。
あんまりいないかもねそういう人は。

ま、でも、しかたない。そういう歪ませたくない人の場合は、図例を参考程度にとどめ、プリアンプ的な使い方をすることになります。
なあに、難しく考えなきゃいいんですよこんなの。
あるものをエミュレートしようとすると暗中模索ですが、自由にいじる分にはどのノブも案外わかりやすい働きをしますからね。

まず、レベルとドライブね。
プリ的な注意点としては、どちらかを上げたらその分もう一方は下げなければならないということです。そうしないと音がでかすぎたり小さすぎたりしますのでね(それを求めるならかまわぬよ)。この2つはアンプで言うところのゲインとマスターの関係と同様ですが、大きな違いはその順序。つまりマスターが先でゲインが後にあるような位置関係です。入力の加減に影響を受けさせず、最後に独立して歪みだけをコントロールする仕組みです。理由は、歪みの質をメーカー側でアンペグ風に味付けしたものだけ提供したいから、でしょうね。
(ここの話は次回コンプの所でも触れざるを得ないな)

ということで、
私は歪ませたくない人。
そんな場合はあたりまえですがドライブを上げなければよいのです。しかしドライブは下げすぎるとフヌケみたい(笑)になりますので、歪まない範囲で上げられるだけ上げたほうが良いですね。うちのでは10時だと手ぬるく、11時ぐらいから急にドスが効いた低音になりました。そこまでなら歪みっぽく感じません。11時をちょっとでも過ぎると一気に歪み始めるからこりゃぁピンポイントですねぇ。もっともベースにもよるでしょうね。
ドライブを下げた分、レベルを相対的に上げればこの2つはOK。

次にキャラクター。
これはチューブをぱんぱんに腫らした感じ(わかる?)の表現のように思えます。下品に例えるなら勃起感ですかね(笑)。
前半はオーディオ的で半分近くから次第にバリバリしてきます。後半は壮絶な音になるね、○○ゴッコで楽しめますけどね。
歪ませず使うのならここも11時前で限界。そこまでの範囲内で落ち着くのか元気よく行くのかで加減するだけですね。こういうエフェクターをあえて使う意味も考慮すれば、おのずとここは10時ぐらいかな。

キャラクターというコントロールはいかなる(ただし邪道ではない)プリアンプにも存在しない、VT Bassじゃないと得られない効果です。よくあるのはドライブと兼ねる仕組み。あるいは変えられない。そういうエフェクターが普通。でもこれはドライブと別途になってるのが特徴なのです。そこが付加価値だと思いますよ。そこ目当てで買う機材ですよ。

残るは3バンドイコライザーだけですから簡単。

結果としては、歪んだ感じに極力せず、オフにするとむっちゃさびしくなる(笑)音になりました。時代だねえ。こんなのイコライザーだけの普通のプリじゃ無理です。
でもこれ、切れないよねぇ…どうしよう。


続きはいよいよコンプネタにします。

VT Bass

2009-09-22 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
SansAmpで有名なTECH21の、得意のアナログアンプエミュレーターの新製品VT Bassです。
思えばSansAmpも誕生して20年ですよ。BASS DRIVER DIだって随分経つ。なにか進化が欲しかったわけで。そこへきて、今更ながら現代に新製品としてまたもや性懲りもなくアンプエミュレーターを売るこのメーカー。ギター用も何種類か出したようですがこれはBASS DRIVER DIと同じくベース専用です。
ピーは赤いLEDが食べられると思ってます。

一応アンペグを真似るエフェクターということだそうですが…大して期待せずに試奏したらこれがなかなか楽しめるじゃないですか!
今まで「アンプのモデリングにはロクな物がない」と思っている人におすすめしたいですね。私もそのクチでした。
やっぱりアナログでエミュレートしてるほうが(もしもうまくいくのであれば)デジタルのモデリングよりずっと良いのですよ。
なぜなら、あっちは物真似の使用法がハマらなかったらそれでおしましでしょ、
こっちは元のアンプに似ていようが似ていまいが出音さえ魅力あれば応用が利くのです。アナログならコントロール次第でプリやオーバードライブとしても使えるからね。そもそもSansAmpがアンプエミュレーターにもかかわらずそういう使われ方をされてウケてきたわけじゃない?
というわけで本当にこういうことが得意分野なんだなぁこのメーカーは、と感じてしまいましたね。

ベース側としてはパッシブとの相性がすばらしいと感じます。
アクティブ向けじゃない気がしました。
手持ちのアクティブを何本かマッチさせてみましたが、そうするにはベース側のプリはフラットにしないとおかしな音になってしまいます。イコライジングしたければVT Bass側にも3バンドイコライザーがありますのでそっちで音作りすべき機材ですね。ベース側もイコライジングすると2重イコライジングになっちゃってTECH21の意図しない音になってしまいます。本製品はアンプエミュレーターですのでメーカーが意図して音作りしてある機材ですからね。その点がよくある外付けプリとの違いです。その意味でもトーンブーストのないパッシブベース向けなんですよ。
じゃぁVT Bass側のトーンはフラットにしてベース側だけでイコライジングしても同じじゃないの?と思いませんか。それがなぜか違います。効き方が全然違う。
この3バンドイコライザーの効き方は見事です。最近の数あるプリの中でも傑出してすばらしい方だと思いました。ベース側のイコライザーより明らかにベターな効き方をしますね。ウソだと思う人は(笑)お店で自分のアクティブベース持っていってチェックしてみるといいでしょう。

ちなみに外箱は紙じゃなくてなんともかわいい缶ケース。お菓子か(笑)。


音はまぁその…SVTやB-15はたまたBASSMANなどに似ているのかは私は説明できません。キャラクターノブでそれらの雰囲気を出すわけですが、半分近くから次第にバリバリしてきます。フルに上げるとバ~バ~鳴って、まるで若い頃のクリス・スクワイア状態(笑)。というわけで私はあまり上げません。このノブはいかなるプリにもない働きをする、この製品の「キモ」部分ですね。
ドライブノブは半分以上では立派に歪みます。歪ませたくない場合でも半分近くまでは上げた方が音にごつさと存在感が出てくると思います。
レベルは音量を加減するところですがどうやらクリーンブースターとしても通用しそうです。すなわち、ある程度上げないとしょぼい音になります。またアクティブなどイコライザーをフラットにしても音量が大きめのベースの場合はここで調整することになります。
しかし結局、どのセッティングにしても音が非常に図太くなります。これはかなり重要なことです。繰り返しますが、例えアンペグに似ていようが似ていまいが、出音が良ければ文句ないのです。

ちなみにこういう物はコンプとのマッチングも気になるところでしょう?
それについては明日以降にでも。
今日はこれから近所の影虎へ味噌ラーメンを食べに行ってくる予定なのでした。

なぜ、なぜ今になって現れたの!?

2009-09-15 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
shinmeiさんがご自身のブログで書かれるまで内緒にしてたのが先日土曜日マチャさん自宅スタジオでのこの携帯写真。

左の自称シソ色(笑)のmtdは新兵器だけど既に公開済みですね。あんな弾きやすいネック環境はないですよ、びっくりしました。
で、
さらに最新兵器なのが右のスミス。買ったばかりだとは知らずに、何年も前からお持ちなんだなと思ってずっと触ってましたが、どうも話を聞いていくうちに「買いたてのホヤホヤw」だということが判明。

な、なにぃっ?!?!

この二本を平成21年の大不況に連チャンで買えますかあーた!

もちろん、いろいろ売ったり、散財繰り替えして手に入れたなどとご自身おっしゃってます。
でも、いくわけですよ。最終的には。
だなぁと(笑)。

また、どっちも個性的でいい音なんだ。
互いにキャラ被らない音なので、あれは二本必要ですね(笑)。
でも共通点もありまして、和音がすごいんですよ。私は帰宅してから自分のベースで比較してみたけど、けっこう濁るもんだよふつうは。それがあの二本はクリア。和音クリアなら単音もクリアですよ、あたりまえですけど。

それに、どっちも想像を超えて弾きやすいしね。
mtdが弾きやすいのは承知してたけど、スミスは一見、手強そうでしょ?
違ったの。弾きやすいの。
構えは自分のエンペラーに似たものを感じました。ネックが身体から遠くない感じね。
34インチの5弦は大好き。できるんだってば34でもちゃんと作れば。
ただし、弦間19mmだからというのも手伝ってのことだと思いました。特別仕様なんだってよ。ふつうのスミスは19mmもないんだって。私も「弦間広い派」ですからね。いつも言ってますがネックの太さは鈍感でも弦間だけは敏感だって。もしもこれが18mmだったら印象違ってたかもしれません。
極薄のボディもかかえごこち良いですよ。

うちのNS-5とは別次元というか…そりゃぁ時代が違い世代が違うのは仕方ないと思うけど、それ以上に開きがある感じでした。
ニュータイプってこういうことなのね。ああ…時が見える…(涙)


久しぶりに名台詞で〆てみましたが…話変わるけど、そういやお台場一度も見に行かなかったな…。いいんだよ偶像じゃないの、1作目見たことで完結してるの俺は。

優れたロジックだと思うんだけど

2009-09-14 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
スタックノブについてもうちょっと語らせてもらいましょ。
なんせ夢でしたもんで。

スタックノブとは2ボリューム2トーンです。
その特徴はフロント&リアそれぞれのボリュームとトーンを別々にコントロールできる機能にあります。
ボリュームはおいといて、トーンがミソ。
両方のトーンを絞れば、一般的な1トーンを絞った時と同じ音です。
でもフロントとリアどちらかだけのトーンを絞るとどうなるか。そういうことができるのはスタックノブだけなのです。その結果、スタックノブでしか出せない音を作れます。
例えばフロントだけ絞るとベースを上げなくてもローが重くなり音全体に深みが増してきますし、
リアだけ絞るとトレブルを上げなくても音のエッジがクッキリしてパンチが出てきます。
(理屈じゃその逆のような気がしてましたが実際はそうなりました)
どちらもトーンを全く絞らずストレートに音を出した時に比べたら耳障りなハイが少し削られますが、絶対モコっとしないのがメリットなのです。絞るトーンは(コンデンサやポット性能にもよるだろうけど現状の構成部品では)大きく絞らないと効きがぬるいのでハンパに加減せずミニマム0まで絞ります。通常0にするとモコらずにはいられないのに、絞ってないもう一方のハイがちゃんと生きていてそれによりバランスが整えられる。これが種明かしです。しかもフロントだけあるいはリアだけという極端な位置から得られるキャラの濃いハイでのバランスですから、カラーが大胆に変化します。
そういうことは他のトーンコントロールじゃ不可能です。
いわゆるカンカンキンキンジャリジャリといった耳障りな成分をカットしたくてもモコって抜けなくなる音になるのは嫌なのでなるべくトレブルは絞りたくない人っているでしょう。
あるいはプルの音をピチペチじゃなくて昔のフェンダー臭くパァンと鳴らしたい人っているでしょう。
そういうことはスタックノブだと簡単にできるんですね。

こんなに便利なのになんで普及しないんでしょう?不思議です。
一般的な3ノブよりずっと応用範囲が広くて、
ヘタなアクティブコントロールよりよっぽど多彩な音が出せるのに…。


そんなことよりピーはプレートの空き面積が広くなったことの方が嬉しいらしい。
誰か写ってるね。
自分にうっとりしてるの?

どこがおかしいのかというと

2009-09-13 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
違和感の原因は、じゃ~ん(昭和くさw)、スタックノブ。
それを70年代仕様につけますかあーた。
時代の統合性がめっちゃくっちゃでしょ。
でもあこがれでした。夢が叶いました。たかがフェンジャパに大げさですが(笑)。

ついでにピックアップも貰い物のSago製に交換してあります。
以前「ぷぷぷSEVなんだ(笑) 典型的なフラセボ商品俺ならヤフオク素通し」と小馬鹿にされたアレです(笑)。

結論。
見事。
化けました。
いいよこれ!! <フラセボ効果抜群だな

なにかおかしいでしょ

2009-09-12 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
この写真のフェンジャパジャズベを見て、
なにか違和感を感じませんか?

今日は地元のベーシスト友達マチャさんの自宅スタジオへ遊びに行ってきました。shinmeiさんもご一緒でした。shinmeiさんのすごい新兵器も楽しむことができましたがそれについては彼のブログより先に載せられませんので、後日。
で、そこでマチャさんにご協力頂いて、我が"たかが"フェンジャパ君をこのすばらしくもわけのわからん仕様に改造してもらいました(笑)。パーツを譲ってくれたマチャさん本当に感謝しております。

さぁてどこに違和感を感じましたか?


まぶぱぱさんは気がつきそうだなぁ(笑)。

通称COMP-1の辞意表明

2009-09-05 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
今日、久~しぶりに出してみたら、
この高価だったDemeter OptoCompulatorが、
Compressノブをどう回しても音が「全く」変化しない。
おまけに常時なんか歪んでるし。

し、死んでる…?

戦って戦ってひっそり死んだ(ツッコミ所)…わけでもなく。
たいして使っていなかったのに。

いじらんと自然に壊れるの? ……まさかぁ。


ジャンクで1000円ぐらいで手放すか、
それとも修理するべきか。(つか直せるものなのか?)
ああ、もったいない。

これだからというわけではないけど(壊れた話は聞いたことがないからね)、万一何かあった時にショックがでかい何万円もするコンプは良し悪し抜きで扱いにくいのです。

暑い中、桜木町で野外ライブを見てきました

2009-08-23 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
写真は石神井公園の「なに見てんだよ」ぬこ2匹。


昨日は縁あってBrownCoastというバンドのライブを観ることになりました。
もわ~っとした高温多湿の屋外空間でアコースティックなバンドにとっては過酷なステージ条件でしたが、暑さを忘れさせてくれる爽快な好演。
曲が良い。
ツインのアコギも綺麗。
ベースの親指奏法(貴重な存在)も魅力。
ハットだけがもうちょっと聞こえたら気持ちよさ倍増だったかな(たまたまあの会場のあの可搬優先セットゆえに音量不足だっただけでしょう)
でもなんといっても肝はボーカルとコーラス。
世の中いるもんですなぁ。ちょっとない逸材でした。驚きました。


その後は飲んだり食ったりで、
最終的には…

…何をやってる!(汗)バイオリンベース似合わねぇなぁ。

この日ただ一つだけ残念だったことは、
延明がやってなくて羊肉串が食べられなかったことです(涙)。

偉人

2009-08-14 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
昨日レス・ポール翁が亡くなられたそうです。ご長寿でした。
偉業に感謝と敬意。

氏曰く「世の中の(ロック)ギターてぇのは(レオ)フェンダーとレス・ポールしかねぇんだよ!」
うむ。
ストラトとレスポールと言えないし、フェンダーとギブソンと言えば曖昧だし。
やはり偉人の名で並べるのが正しい称え方のように思います。
レオ・フェンダーは開発者。レス・ポールは……でも偉人には違いありません。

ご冥福をお祈りします。



山城新伍も、だそうです。年齢見たら意外と早い。

相性ネタ

2009-08-02 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
雨です。貴重な一日休みなのに。
しかたなく真っ昼間からビールをかっくらう私です。たいして暑くもないのに。
しかたなく鳥モチーフというだけで萌えてtwitterに登録してみた私です。twitterってなに??なにこれ?<知らずに登録するか
そして、
しかたなく滅多にしない楽器の手入れでもして過ごす私です。SB-1のラッカークラックが心配です。

先月の都筑POPフェスティバルで聴いたNS-2JRにSLAPPER2をかませた音が凄かったことは前に書きました。
SLAPPER2は相性を選ばないんだなぁ…いや厳密には合わない楽器もあるはずですが、なんせNS-2JRとの組み合わせであの音が出るエフェクターはそうはないと思いましたもので。

相性といえば。

SB-1にトマスティックのフラットワウンドを張って随分経ちました。
RNCを手に入れて以来、MC6との比較を楽しむ変態な私(笑)でありますが、厳密に比較したい時にわざわざヘッドホンで確認したりしてます。すると、聴くほどにSB-1とトマを組み合わせた音がどうも気持ち悪く感じてきました。いや、かねてからアンプ&スピーカー越しにも微妙なサウンドだなぁとは思ってました。良い弦だから悪いはずはないんだと自己洗脳して自分をだましてきたわけです。事実これはすごく良い弦ですが、それには条件があって、その条件にSB-1が合致してないような気がするのです。
どうやら相性があるのです。

そこで、かつてNS-2に長期間張ってあったディーンマークレーをSB-1に張ってみようと思い立ちました。この弦はSR2000MLと言いまして、劣化が緩やかで、また入手が少し難しいため、いつも弦交換しても古い弦を捨てずにしばらくは保管しております。万一のトラブル時に備えたストックという意味ですが、実は貧乏性に近い行為です(笑)。それをSB-1に張り直してみました。 NS-2とSB-1は兄弟ベースなのでなんの手を加える必要もなくそのままぴったり張れました。
さて、ネックとブリッジやPUを調整して煮詰めた結果、果たしてパンチのキレのある野蛮なPサウンドになりました。なかなかノスタルジックな雰囲気です。この組み合わせ、良い相性ではないでしょうか。
それにしても中古とは思えない弦ですねぇ。SR2000は本当に長寿な弦だと思います。相変わらず(こんな旧式なものであっても)Spectorとの相性はすばらしいものがある弦だといつも感心させられます。

ただし、かなり古くさいユニークなベースには変わりないですからね、その前世代的なあまりに強い個性のため、この次に繋ぐ機器との相性問題が残っているのではないかと気になりました。
言ってしまえばコンプとの相性チェックです。コンプというエフェクターはそういう難しい一面が常につきまとうものです。

試しに、私の所有する気に入ったコンプ数種との相性を確認してみた結果。
マルチコンプとMC6がSB-1にはしっくり合う感じがしました。
マルチコンプはより一層古くささを強調するおもしろさがありました。
一方、通常のノーマルな使用目的で抜群の相性を示したのがMC6でした。
いずれもこのベース特有の修正できない癖~ハイがうわずる~が丸め込まれるのが良かったのだろうと思います。
原音を活かす優秀な性質のRNCよりマルチコンプやMC6の方がSB-1には合うようです。何事も万能=最適とは限らないモノですね。レオナルドダビンチが誰とでもうまくやってたわけではないってことです。

それにしても、MC6にはいつも感心させられます。値段の件で大口ほざけない立場ではありますが、音だけ聴けば、あるいはこれで金属筐体だったりしたら…なんて考えると誰も文句ない機材と言えるかもしれません。今のプレミア落札相場も実は結果相応と言って差し支えないと思います。あのMC6というコンプはプラ製で低価格だったことは人間の悪い先入観に影響しますので考慮すべきではないのかもしれませんね。

太陽と楽器屋とライブ

2009-07-20 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
昨日は猛暑の中、まぶぱぱさんとジラウドに行ってまいりました。
かつては上馬交差点にあったこのお店、そもそも駅からは近くなかったのではありますが、今回新築された新店舗も駅からぜんぜん近くなくて(笑)、
渋谷駅から往復1kmはあろうという、246神泉町交差点の近く、旧山手通り沿いを代官山方面へちょこっと進んだ叙々苑の路地に、新しいジラウドがあります。
長い文章だけどオサレ東京を凝縮したような表現だよなぁ(笑)。
日陰のない渋谷の路地をえんえんと歩かせて頂きました。ある意味修行でした。
ありがたいことに店内はしっかりと冷房が効いてまして、私はなにも買わないのにコーヒーをもらってくつろいでいただけでした。嫌な客だねぇ。
大丈夫、まぶぱぱさんはちゃんとSLAPPERを注文しましたから。
SLAPPER2にするかSLAPPER3にするか24日受け取りに行く際に決めるそうです。
え?お値段知りたいですか?
覚悟してご覧くださいな。ほーら。>SLAPPER2 SLAPPER3

このSLAPPERの音は25日のセンター南で18時頃から聴けるようです。
近隣住民からの苦情が他人事ながら心配です。


さて、この日の夜は目黒で“ハバロフスク”のライブを観てまいりました。
ハバロフスクは3人の巨匠らによるVSOPなROCKバンドです。音量が巨匠級。体格も巨匠級。
個人的には、俺達はアメリカ人の楽団の英語訳がステキでした。
しかしこの日一番の聴き所はトマスティックフラットによるベースソロ。
ミ、シ、ミ、シ、ミ、シ、ミッシミシ~と始まったのでウィリーウィークスショーの完コピかと誰もが思った刹那、
ソロ自爆終了。<クレイジーやドリフなら全員コケる所(会場ばかうけ)
私、本気で思いました。「おっウケてる。こういうネタもこれはこれでアリだわ。使える。」

保存箱

2009-07-19 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
最近はまっているのが「桐箱」です。

左のお酒のギフトボックスはエフェクター収納箱になっています。大事なのを5個選んで入れてます。EBSのRedTwisterと初期型MultiCompでしょ、DODのPhasor401Bに、ROOT20モディファイMXR SuperComp、そしてKN-Boost文鳥増幅ね。涎出た人いる?<いねーよ
もらった時はかなりでかい箱だと思ったのですが、使い物になったのは結局これだけ。
箱はでかくないと意味がないということがよくわかりました。
右下の三輪素麺のギフトボックスは用紙入れにでも入れようと思っていたのですが、あいにくA4の紙が入りません。B5以下しか入らないんじゃ価値ないですなぁ。
右上のなんかナンにも使えません。

収納のためにある箱なのにおかげでまた部屋が狭くなっていくのでした…。

リアリーナイス

2009-07-04 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
結局早速GETしちゃったりして。ええもちろん新品じゃないです。
先日試奏した時とセッティングが全然違うじゃんと突っ込んではいけません。
ああいう短時間でベストセッティングなんかわかりっこないんだって。

入手後、約一週間に渡りじっくりチェックしました。
これはやはり優秀な機材です。
お店で聴いた時より音は素直で飾りっ気がない。ベースの音が変わらない。
てことはあの時のすばらしい音はMTDによるところが大きかったわけだ。すごいねMTD。そしてあの時「何でも良い」と言ったのにMTDを手渡してくれた有名店員サン、やるねぇ。

話を戻すと、
このRNC1773、率直に言ってリミッター的な性格が濃いです。
スレッショルドにより最大音量部分のみにゲインリダクションをかけるようにすると、かかっていない部分は音色の変化が極めて少ない。それはまるでコンプもバッファーも通っていないバイパス同然の音。こういうの意外と少ないモノです。
だからリミッターっぽい。

ただしゲインリダクションしている部分も音色変化は少ない上に音が痩せないので、レシオ、アタック、リリース、ゲインそれぞれを的確なポイントにセッティング出来た場合、絶品の圧縮感を味わえます(それが味わえないコンプもいっぱいあるよ)。そこで、ああ、これって高級コンプだったんだなとわかるのです。
ナイスでした。

【おまけ】今日は特別にコンプ塾ひとくち講座
まず一通りうにょうにょいじって癖を聴いた後、全てセンターにしてから設定を始めるのがおすすめ。0(ミニマム)から始めない方が私の経験上やりやすいですよ。
スレッショルドは入力する楽器の個性に合わせて各自が決める。この段階でしくじると次からコンプ嫌いになるね。リミッター目的なのかそれとも全体にどれだけかけるのかでも違いますからね。
レシオはコンプによりけり。まぁ個人的嗜好だけどこの機材の音であれば2:1+αぐらい。6:1までかけると普通の人にはハードすぎるはずなのでセンターから戻す方向に調節していくことがほとんどでしょう。ただRNC1773のような優秀な機材は10:1ぐらいまでかけても面白い時があるし、リミッター的には2:1じゃ足りないというのが一般的だろうね。私はピークリミッターより、全体に薄くかかるコンプが好きですから。2:1と6:1の中間ぐらいが多いですね。
ゲインはバイパスに揃えるのが普通(でも加減しちゃいけないことはない)。結局0より上げることが多いでしょう。
リリースはメーカー推奨値よりわずかに早めるのも「通常の弾き方」のベースでは重要なポイント。ディケイ(調節できない機種は多い)のヘンなコンプはここで相当苦労する。録音する場合リリースをあまり早くしすぎると4~5弦のグリスアップとかでレベルオーバーするから注意を。
一番難しいアタックは私はいつもならメーカー推奨値より僅かに遅らせるんだけどここだけは安易に決めちゃダメ。モノによりあんまり遅らせない方が良いこともあるし。録音する場合スラップするならプルでクリップしない限界点より遅らせることはできないしね。でも6.0より早くすると歪む場合もあるかもしれない。ホント難しい。ここのさじ加減で味が決まるんだよ。
なお、ベース以外での使い方は知りませんよあたしゃ。例えばDTMで使う人は違ったセッティングになるんじゃないかな。

でも、このコンプの印象、なんかどこかで見たような…?


あ、dbx MC6と同じだ!

コンプ好き中毒患者の場合、コンプを通しただけで全体に良い音になる機材を神格化しすぎて、依存症になる嫌いがあります。コンプという名前だけで甘い期待をしてしまいがち。コンプ外すと弾けなくなっちゃう。
MC6なんかそういう機材なんだよね。

RNC1773はそういう機材ではありません。
今回じっくり比較しましたからね。
似てはいると思う。同じタイプではある。
違うところは上げ膳据え膳の度合いですね。
MC6はボタン一つでユーザーが設定不要のラクチンなオートモードがあって、その時は全体が勝手に気持ち良い音に味付けされてまさに良くも悪くもイージー過ぎる。原音もどっかいっちゃうけどもうどうでも良くなっちゃう。
RNC1773の場合もスーパーナイスというボタンがあるけどオートではなく、ユーザーが細かく設定しなければスーパーナイスなことにはならない。イージーではないけど、原音は殺さないので楽器音を上塗りされることがない。

逆を言えば、MC6がいかに良くできた子かわかりますな。RNC1773とは値段が全然違うんだからさ。
ただ…ヤフオク中古価格はなぜか近いです、そこが世の中のおかしな所だね…(他人事)。

そこで聴いてるの?

2009-06-28 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
私はボディトップにジャックがあるベースが好きです。
Fenderみたいなね。
ボディトップにストレート型のプラグを挿すの。L字型じゃダメ。絶対ストレート。
するとシールドが垂直に前方へ出るでしょ。
なんだかむっちゃかっこええ~<なぜかは説明できぬ
見た目だけじゃなく、そのままスタンドに立てかけてもジャック破損事故が起きないのも良いしね。

FenderっつうてもOPBはボディサイドにジャックがあるんだけどね。
Spectorなんか全品ボディサイドにジャックがあるんだけどね。
好み矛盾してるじゃん? いやSpectorはいいの。いいんだよ。


で、
そこにとまる者あり。

ん~なんか違うピーねぇ…音がいまいちピーよ…


もっとBASSを上げろピー。ガブガブ。

う~む、誰かさんのブログに酷似してるねぇ…このへんで止めとかないと怒られそうだ。
ピーちゃんもう帰ってください。

スーパーナイス

2009-06-21 | (かつての)ベースとコンプ持って旅に出たい
昨日は久しぶりのどうげんへ行きましたと書きましたが、
途中で時間に余裕があったのでたまたま渋谷のクロサワに立ち寄り、コンプチェックしてしまいました。
写真中央に2個積み重ねられた小さな筐体のブツです。左のアコイメと比較すると小ささがおわかりでしょう。重量もとっても軽いです。最近はアンプヘッドも小型軽量ですし、こういう機材がトレンドなのかな。

黒白2種類ありまして、
まず上の黒い方がReally Nice Levelling Amplifie。この現代になんとLA-2Aタイプだそうです。なるほど、味わいは似てる。マットな甘い響き。歪み無くフラットに抑え込まれます。ダイナミクスと言う言葉は忘れてください。私ぐらい変態じゃないとこれの面白さはわからないと思うよ(笑)。しかしそれでも世のLA-2Aタイプの中では一番扱いやすいんじゃないでしょうか。まぁLA-2Aと違ってよくあるコントロールにしてあるのが良いのだろうと思います。ただしお値段もちょっと高め。何事もそうですが、昔のノスタルジックな物を最新技術で現代に蘇らせるのは大変なのでハイコストになるものなのですよ。今度出るオリンパスのペンなんかもそうですね。

一方、下の白い方はReally Nice Compressor。
「リアリーナイスコンプ」なんちゅう名前!うける(笑)。しかもなんだかよくわからないスーパーナイスボタン付。押してぇ!(笑)
こちらはLA-2Aタイプではありません。コンテンポラリーな使いやすいコンプ。
多くのベーシストが喜んでしまうのはたぶんこっち。白い方が勝つわ。
ちょっとプラグを挿してみたとたん、いきなり好印象なコンプでしたよ。
なんせ犠牲がない。
こっちはダイナミクスを失わない見事なリミッティング。歪まず、ノイズ出ず、ムラなく自然。…そしてなんと、味も良し。
普通こういう超優等生系コンプは味わいもさっぱり無味無臭になることが多いんだけど、これは味も良いんだからたいしたものです。ぐっときますよ。
まいりました。
今一番だと思います。
ものすごく欲しくなりました。

共に9vAC仕様ですので、アダプターは専用に一つ必要となりますね。でもこれ一個だけ持ち歩くのならとってもラクです。小さくて軽いからね。
エフェクターを使わずシールド一本勝負みたいな人や、常にコンプ一個という人にお奨めしたいです。
やや高めのお値段もこの性能ならむしろ割安じゃないでしょうか。

さて、試奏に使わせて頂いたベースはこちら。

ご存知トバイアスのUS製4弦ですが、よく知らずに手にすると驚かされるベースです。MTDはホントに弾きやすいのね!
通常、試奏するツルシのベースというのは(好みのセッティングじゃないせいもあり)いつもぐだぐだにしか弾けないんですが、…ええ昨日だってそりゃぁぐだぐだでしたけど(笑)それでもいつもより弾きやすくて、こいつは真面目につきあったら私と相性良さそうだなぁと……しかも好みのイイ木の音がしてました。持って帰りたくなりました(生憎そんなお金はありません)。