鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

東北文化学園大学 第九コンサート

2018-12-03 15:56:36 | 思いつくまま

   

                    

 

今日の最低気温は3.6度で、日中の気温もきのうよりは高く、その意味では過ごしやすかったです。最高気温も14度くらいのようで助かります。 あしたはもっとあったかいようですが、雨模様のようで痛し痒しですね。

 

 

 きのうは失礼しました。タイトルに「第九コンサート」とつけたのに、第九のことはなにも書かれませんでした。 

      

 きのうの午後聴いたのはこのコンサートです。 「第8回学校法人東北文化学園大学 第九コンサート」です。なにもここまでキチンと書く必要はないのですが、何分全くタダで第九の演奏を聴けるということで、その太っ腹に敬意を表した次第です。

 そもそもの始まりの動機は、あの東日本大震災です。2011年12月16日に岩手県大船渡市文化会館で演奏したのが始まりです。あの日から8年目に入っていますので、今回が第8回となった次第です。

        

 きのうで私としては3回か4回目のコンサートということになります。全て友達に申し込んでいただいています。今回は夫婦で演奏会に行くということに相成りまして、またまたお世話になってしまったわけです。

 

 いつもですと会場は東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)ですが、今年は目下のところ劇団四季が長期独占使用していまして使えないために「イズミティ21」になりました。でもここも命名権を売却していますので、正式には「仙台銀行ホール イズミティ21」です。

 

 2時開場、3時から演奏ということでしたが、自由席なもので、我々は1時半には会場に着きまして、建物の中で並びました、待ちました。もう100人くらい、いやもっと居たか、来ていました。まあ早く行ったお蔭で、いい席を確保することができました。前後左右からでもほぼ中央付近、通路側です。

 

 後には女子学生の二人連れが陣取りまして、2人の話しがストレートに聞こえてくるので、爺と聞いているのが面白かったです。おかげでもっていった新書を読む必要がなかったくらいでした。岩手県内の大学に通っていて、将来は看護師を目指すようです、今3年生かな、そろそろ卒論に取り掛からなければと言っていましたから。

 

 まあ今どきの女学生なのでしょうか、きょうだいはいるようですが、卒業したら就職は県外に行くと言っています、お互いに。地元は絶対にいや、知っている人と病院等で顔を合わせたくないとのこと。

 

 勉強は一通り学ぶのでしょうが、専攻?は二つに分かれました。一人は終末期医療がいいな、もう一人は急性期の医療がいいと。終末期の方を選んだ女性は、体力がないし、走り回れないとのことでゆったり対応できる終末期の方がいいと。 もうひとりは体力には自信があるようで、急性期の医療、つまりは救急医療等も含まれるのでしょうか、そっちの方が合っているようだと。

 

 看護師としての就職内定率は、国立の岩手大学よりも私立の大学の方が高いのだということも言っていましたね。 私がっトイレに立っていた時の話しを、あとで妻が教えてくれました。就職してお金を得るようになったら収入は全て自分のために使いたい、と言っていたとのこと。

 自分で稼いだお金は自分で使いたいがために、結婚もしたくないとか。これでは男の独身者が多くなるだろうし、結果として子どもの数が少なくなるのも当たり前ですね。自分の生活が一番、自分ファーストということのようです。 多くの若者たちがそう思うようであれば、もう絶対に日本は超少子超高齢社会になるのは必然ですね。社会に希望が持てない、好きな人と結婚して、愛し合う二人の子どもをつくり、苦労してでも育てていきたいということは夢のような話しですか。そういう社会にしたのは一体だれか??これも団塊世代の責任か。

 さっぱり第九の話に行きません。

            

 今年の第九の指揮者はケン・シェと言う若いカナダ人です。1980年生まれですから38歳くらいですか、若いです。指揮も指揮棒を持っての指揮でしたが、その動作が大きくて見ていて楽しかったです。 なんか一部佐渡裕さんを思い出させるようなところもありました。

 全体的に少し早いペースかなと思って聴いていましたが、時間的にはそうかわらないというか早いということでもなさそうです。そうそう演奏は仙台フィルハーモニー管弦楽団です。第3楽章はどうしても眠くなってしまいがちですが、合唱団も入ってくる第4楽章になるともう眠えkは吹っ飛びますね。

 合唱団の構成は、7つの団体からなっています。大学は3校、ほかは民間の合唱団です。岩手・宮城・山形の3県にまたがっています。もちろん圧倒的に若い人たちが多い!羨ましい限り。 総勢い163人でした。(パンフレットの合計) 気になるパート毎の人数ですが、ソプラノは44人で全体の27%、アルトは57人で35%、テノールが32人で19.6%を占め、バスは30人で18.4%となっています。

 かって私も所属したテノールは32人です。多いです。バスよりも多くなっています。テノールは途中の男声合唱だけの”行進曲”の時(410小節から)は二つに分かれますから、第1テノールと第2手のテノールです。私は第1テノールを担当しました。

 そしてそれが終わるとあの有名な”歓喜の歌”となります。543小節からですが、そこに至るまでの演奏が何とも独特で、イライラさせるかのよう、焦らすかのようで、ようやく一気に爆発するような形で高らかに歌われます。 

 Freude, schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium,Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum

 (歓喜よ、神々の火花のような美しき響き、至福の園から舞い降りてくる乙女たち、我らは、炎が燃えるような情熱をもって神々しき汝の聖域に足を踏み入れる!)

 この時の指揮者(マエストロ)の顔の表情を見てみたかったですね。体全体で指揮をしながら、絶対に大きな口を開けて、顔中で歌っていたと思うのですが。 マエストロが大きな口を開けて歌ってくれると嬉しいのですよねえ、本当に。マエストロと一体となった感じで、同調して歌うことができます。こちら(合唱団)も安心して大きな口で歌えるのですね。この時の一体感は何度経験してもいいものです。

 (一旦アップしておきます。消えないように。)

  自分ごときが他人を批評するなんて全くもっておこがましいことなのですが、ソリストに対してちょっとどうかなあとがっかりしたこともありました。テノールの発音、発声が語尾が弱いのです、少なくとも私の耳にはそう聞こえました。 私が現役?の時は発音についてはとっても口うるさく言われました。

  そして、一番の華ソプラノです。 ソプラノ歌手にはちょっとがっかりですね。体調が思わしくなかったのでしょうか、肝心のソプラノの見せ所での最高音がストレートに出てこなくて、続かなくて、とぎれとぎれになってなおかつちょっと短いなと感じました。

 最後のあのとんでもなく早い855小節に入る直前のソリストたちの最後の見せ所、839小節から842小節の部分、dein sanfter Flügelweilt. (=汝の穏やかな翼が安らかに憩う)ハ長調で言えば、高音のレ・ド・ファ・ソ・ラ・シ・ファの”シ”の音ですね。もったいない。

 843小節からは、あのチャ・チャ・チャ・チャ・チャチャチャチャチャ~~~と盛り上げて、855小節の Seid umschlungen Millionen! Diesen Kuβ  der ganzen Welt! に入るわけです。 (=百万もの人たちよ、抱擁しあおう!この口づけを世界中に広げよう!) あとはもう駆け抜けるだけです。

 ちょっと不満はありましたが、合唱についてはとってもよかったなあと深い余韻に包まれて、地下鉄バスで帰宅しました。

 (最後の方、切れ切れになってすみませんでした。眼の調子が悪くなったもので)

 


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