鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

あの日から、7年3か月

2018-06-11 16:56:11 | 思いつくまま

 きょうもきのう同様一日中雨です。きのうよりも雨脚は強いです。気温は午後3陣時には18.1度のようで、きのうよりは暖かいですが、私には少々寒いくらいです。 ですから笑われるかもしれませんが、掘りごたつの電気をONにしたりもしています。

 ばつが悪いことに、きのうまるで梅雨に入ったみたいと書いたら、事実梅雨入り宣言がなされました。まあ6月も中旬ですから、梅雨入りもおかしくはないわけです。

 この天気を河原で喜んでいるのは、圧倒的にツバメです。広瀬川の分流といわず、本流と言わず多数のツバメが低空を本当に縦横無尽に飛び交っています。本当に惚れ惚れするくらいの飛び方、飛翔そのものです。あのくらい空中を飛び交うことが出来たらどれだけ楽しいか、なんてバカなことも思ってしまいます。

 

 明日は6月12日、都市型災害と言われた宮城県沖地震が起きた日で、ちょうど40年経過したことになります。もう40年です。あの日の強い揺れは、ブロック塀の倒壊による犠牲者が多かったということと個人的なことが重なって忘れようにも忘れられません。

 前にも書いたことがありますが、何しろ子どもが生まれる一日前のことですし、なかなか生まれなくてその日の日中に病院に入院したからです。 そして午後5時過ぎに病院へ立ち寄り、もう少しで中に入れるという時の大きな揺れ。

 立っていられなかったです。近くの小さい電柱に掴まりました。そして揺れが収まった後の光景、病院からたくさんの妊婦さんたちが出てきたことです。もちろんそのなかに我妻もいたのですが。

 ガスが当分使えなくなり、翌13日に何とか生まれたこどもは暖かい産湯を使えなかったということは忘れられません。もう40年も前のことになりました。

 

 そして2011年の3月9日です。この日もとってもおおきな地震に襲われました。この地震は高い確率で起きると予想されていた「宮城県沖地震」ではないかと思われたのですが、そうではなかったようでした。でもかなり大きい地震でしたよね。

 その二日後、3月11日午後2時46分、まさかM9の巨大地震が起きるなんて・・・・。あの長い長い大きなゆったりとした揺れ、生きているものをすべてじっくりゆっくり恐怖の奈落へ突き落してやるとでも言わんばかりの揺れ。

 それまでもたくさんの地震を経験してきましたが、大きい!ヤバイ!危ない!と思うことはあっても、このまま潰されて死んでしまうという恐怖に襲われ、座り込んだまま動けなかったのはじめての経験でした。

 

 その時、その1時間後に大川小学校の悲劇惨劇が起きました。個人的にも、こんなにも理不尽かつ悲惨な事態はないだろうと思い、その後の被害者等の動きには注目してきました。この悲劇は絶対に忘れてはならないものと自分に言いきかせてきました。

 そういう中でこの本は出版されました。でもなかなか手もとには届きませんでした。ようやく入手でき、読み始めたものの、内容に圧倒されて読むのを何回止めてしまったことか。一気に読み進めることは不可能でした。

 それだけの内容のある本で、しかも著者は外国人なのです。イギリスのジャーナリスト、リチャード・ロイド・パリ―という人で、20年以上も東京に住んでいます。

 私としてもこの本を是非とも勧めたいと思いつつも、紹介のしようがありません。正直紹介できそうにありません。お恥ずかしいですが、やはりここはみなさまにも是非とも手にとって読んでもらいたいと思うのみです。

 とても要約することはできそうにありません。この本に書かれていることを要約してご紹介することは私んは無理です。あの日大川小学校で一体何が起きたのか、その後どういう経緯をたどったのか、この本で知って欲しいと思います。

 正に、「3・11 死と生の物語」であり、「大川小学校の悲劇と被災地の『心霊現象』に迫る」ある意味鬼気迫る内容の本となっています。 大川小学校の柏葉照幸校長・石坂教頭・遠藤純二教務主任、そして住職の金田諦應(たいおう)さんの行動言動等が詳しく書かれています。

 読んだうえでご自身で考えてみてほしいと思います。 

 今午後5時47分です。

 外は雨。雨脚はますます強くなっています。

                

 発行:早川書房  定価:1800円(+税)  初版:2018年1月25日

 著者:リチャード・ロイド・パリ―  『津波の霊たち』

 


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