鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

もう皐月です

2014-05-01 15:44:57 | 思いつくまま

 きょうから5月、皐月です。一年の三分の一が終わったことになるのです。 信じられない!! 4月30日から5月4日までは旧暦では【穀雨 末候】にあたります。 「牡丹華(ぼたんはなさく)」  牡丹の花が咲く季節で、季節の風物詩としては、藤(二季草(ふたきぐさ)という異名もある)、山吹、茶摘みです。

 

 関東地方以西、以南の河川ではあと1ヶ月で鮎釣りも解禁となりますね。 一昨日きのうとかなり雨が降ったようですが、まだ1か月前のことだし、この雨が天然鮎の遡上の手助けになってくれればいいのですが。もうアユ釣りの準備はかなり進んでいるのでしょうか。

 

 こちらはあと2ヶ月も残っています。全く何の準備もしていません。 それどころか去年の鮎釣りの総括自体も行っていません。これは由々しき事態です。5月中には何としても去年のまとめはしておかないと、けじめがつきません。新年度に入れません。

 

 それにしても変な天気です。降ったかと思うと止み、曇り空がまっ黒くなったり、雷が鳴ったりもしました。今は黒い雲がどこかに行って西日がやけに眩しくなっています。そうそう今朝方もダムの放水を知らせるサイレンが鳴り響きました。

 

 サイレンというと救急車のサイレンも割と頻繁に聞かれるようになってきました。町内の道路を走っている救急車のサイレンを聞くと、一体どこで止まるのか気が気ではありません。 余談ですが、救急車のサイレンを鳴らさないで来てくれという要望は結構あるようですね。でも消防としては出動なら鳴らさないわけにはいきませんということでした。この前の研修では。

 

 みなさんはもう読みましたか? ① 「そして、星の輝く夜がくる」、② 「地震と独身」

 ①     

              ②     

 別に著者のサイン本が欲しくて買ったわけではないのですが、たまたま本屋に行ったらサイン本があったので、どうせ買うならサイン本にしようかなと思って買ったわけです。

 真山 仁の作品は初めて読みました。阪神淡路大震災で奥さんと子どもを亡くした先生が、東日本大震災で大きな被害を受けた東北にやってきて、いわば”地域的によそ者の視点”で担任となった子どもたちと前向きに勉強し生きていく感動の物語です。

 

 それぞれ関係している6つの短編から成り立っています。「わがんね新聞」 「”ゲンパツ”が来た!」 「『さくら』」 「小さな親切、大きな・・・」 「忘れないで」 「てんでんこ」です。 内面に葛藤を抱えた子どもたちの、子どもたちの視点からさまざまな被災地の問題、日本・日本人の問題を静かにしかし鋭くあぶりだしています。 ぜひ読んでいただきたい本のひとつです。

                          

 真山 仁といえばミステリー作家と思われていますが、その原点は、彼が小学校3年の時お父さんとお風呂に入りながら聞いた”アルセーヌ・ルパン”にあるとのことです。そして、ミステリーを読むようになり、人が表で言う言葉と内心思っていることが違うということを中学生の時から強く意識するようになったということです。(4月24日付けの朝日新聞 「おやじのせなか」より)

    

 ②「地震と独身」、これは長いこと独身を貫いている著者だからこその視点がなるほどと思わせてくれます。しかも、このネーミングも憎らしいくらいいいです。 いろんな独身者のインタビューから構成された本ですが、それだからこそ日本が抱えているいろんな問題が垣間見えてきます。そういう意味では、鋭い視点から見た貴重な本といえるかとも思います。

 

 項目は、「独身は働いた」 「独身はつないだ」 「独身は守った」 「独身は助けた」 「独身は逃れた」 「独身は戻った」 「独身は向かった」 「独身は始めた」 「独身は結婚した」 「無常と独身」 からなります。

                    

 「無常と独身」の中の一節、「『常しえ』すなわち永遠の幸福を手に入れるためにするのが結婚だとしたら、独身とは『無常』のままで生きるということ状態です。いう誰と恋愛するかわからないし、いつどこに行くのかわからないのが、独身者。そして震災後の独身者の中に、そんな『無常』状態を積極的に利用する人が多く見られたことは、極めて現代風の現象です。  すなわち、地縁や血縁が天災によって崩壊してしまった地に赴いて援助活動を行ったのが、ネットによってつながった、仕事も年齢も住む場所もバラバラの独身者だったという事実は、私にとって大きな発見でした。その手のつながりは、結びつきやすく解けやすいという、つまり『ほだし』化しづらいものであったが故に、独身者はひらりと身をゆだねることができたのです。」(P.279)

           

 4月13日の朝日新聞 読書特集の「著者に会いたい」で、この本を取り上げていました。 (お断り:私がこの2冊の本を購入したのは、書評等によってではございません。その前に買っていました。) その中で、著者はこう言っていました。 「地方の独身者のはなしになるのかなと思っていたら、出入りが激しくて結局、地震で人生が揺れた人たちの本になりました。

   

 


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