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世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

映画『第211監房』 隠れたゲイ映画?

2009年12月09日 | 映画
昨日、スペイン映画際(新宿バルト9)のオープニング上映で、『第211号監房』(ダニエル・モンソン監督)を見ました。

一種の監獄映画ですが、スペインなので、北のバスクの独立運動の政治性が加味されていて、見応えがありました。

看守(候補者)が、ひょんなことから鉄格子に象徴される境界を越えて囚人の側に立たされることで、囚人の視線を獲得していく展開が面白いと同時に、それがヘテロセクシュアル(異性愛)からホモセクシュアルへの「性の旅」の隠喩にもなっていて、これはすぐれたボーダー映画だと思いました。

バッドマザー役の俳優をはじめ、監獄の囚人たちが本物の「ワル」のように迫力があります。

筒井監督なら、この映画、きっと気にいると思います。

10日(木)午後9時よりもう一度だけ見られます。

(オフィシャル解説)
刑務所の職員として働くことになったファンは、予定の1日前に職場に赴き、そこでアクシデントに見舞われ、気を失ってしまう。その直後、凶悪犯が収容されている監獄で暴動が発生。慌てふためいた職員たちは、気を失ったファンを第211号監房に置き去りにする。目を覚したファンは、事態を理解し、身を守るために囚人として振る舞う。こうして嘘とずる賢さを駆使して危険を回避する日々が始まった。2009年/ドラマ/110分

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